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今期10数名の部内採用と2020年以降 離職ゼロ組織 について少し綴ってみる。スタートアップの古株となりつつある6年目と、言葉数が減ったここ2年への反省と、増え続ける仲間たちと。

ベンチャーの1年はあまりにも濃い。ましてや、365日止まらないサービスを運営するプラットフォームとなれば、本当の意味で心休まる時はないのかもしれない…。そんな(ジェットコースター)生活をかれこれ丸5年….もうすぐ、弊READYFORは8期の終わりを迎えます。急にどうしたとご心配の方、そうです、まさかのコロナになりとても楽しみにしていた仕事に行けなくなり、悲しみと暇を持て余しているのでキーボードを打っています。(PC叩けるほどに回復に向かっております、ご心配おかけいたしました。)

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さて、ここ2年...3年....? ほど、いわゆる”マネージメント”という言葉で括られる領域にどっぷり足を突っ込んでおります。(もちろん、プレイヤーとしてもまだあがいております。)
一般的なキャリアの文脈で経歴を語るとすれば、圧倒的にマネージメントサイド。メンバーも4人のスモールチームのマネージメントからスタートした5年前、今や10倍の40人です….(白目)。がしかし、READYFORに入社して以来、自分がキュレーター(プレイヤー)として対応できる幅、領域を拡大させるために….と色々やっていたら、世の中のマネージメントと括られるアセット(人事評価、採用、組織運営諸々…)はほぼ経験をしていただけの結果論、完全に心はプレイヤー軸足の人間です。

さて、前置きが長くなりましたが、本題です。プレイヤーとマネージメントの両立ってとても難しいし、入社歴も、自分よりも先輩も、レベルが上の人も、ごちゃ混ぜの組織を束ねるのって難しい。スタートアップで、プレイヤーが組織を任されることは多いと思うけれど誰もレールを引いてくれないので、ここ数年を振り返ってまたいつか何かを思い出せるように纏めておこうと思います。願わくば、スタートアップのどこかで、プレイヤー&マネージメントで同じくもがいている誰かに届きますように....

マネージメントへの転換点:プレイヤーがマネージャーになる時のポジションを定義する

メンバーにとっても、これまで一緒に仕事をしていた先輩や同僚が違う役割を持つと、(自分の意思であれ、会社の指名であれ)一定の壁が生まれます。管理される側とする側、なんとなくマネージャーの方が偉そうな雰囲気を古来から感じるので、マネージャーであることが=偉いと認識してしまう人も少なくないでしょう。

組織によって、マネージメントの置かれ方と役割は様々です。これは、"READYFOR"というよりもあくまでもプレイヤー集団である弊キュレーター部におけるマネージメント、私個人の考え方ですが、Freeさんの”ジャーマネ”文化のように、キュレーターofキュレーターのような、実行者さんに伴走するキュレーター、に伴走するキュレーター(←が弊部マネージャー)のようなイメージです。

プレイヤーからのマネージャー転身はこの一階層下がる、もしくは横スライド位置をいちばんスムーズにポジション取りできるスキルを持っています。ですが、組織におけるマネージメントのポジションや当人のスタンスを明確にしないとここで不和が起きることもしばしばです。

本来であれば同じフィールドにいたはずメンバーが、急に別の世界に行ったように感じる。この意味のない分断を防ぎ、”単なる役割分担”として同じフィールドに居続けることができるかを明らかにすることはとても重要な意思表示だと思います。意外と、このスタンスと行動が見えないことにより齟齬を生む(なんか急に敬語になるとか)ので要注意です。

スタンスを示すときによく使うシンプルな図

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ちなみに…私はマネージメントは嫌いだけど得意の領域にいると表明しています。(ちぐはぐなのは昔からで、数学超得意だけど嫌いだから文系だったり…)得意不得意と好き嫌いは分離するというのがモットー。ここを得意だから好きだろう、と一概で結び付けるのはリスキィですね。できちゃうけど、感情的に気が進まないことっていっぱいあるはずだから。けれど、苦手な部分や嫌いなところ(感情的に気が進まない部分)をなんだかんだ補ってくれるチームだからこそ、得意だと言えるレベルまで積み上げてこれたのもまた事実。難しい逆説的な因果関係に頭がこんがらかりそうです。とはいえ、この私のマトリクスの位置取りは弊部のメンバーも重々承知で、私がマネージメント好きでやっていると思ってない(けど、こいつには一定任せてもいいだろう、だいぶ慣れてるし得意そうだし…)と、任せてやってもいいか、くらいにきっとメンバーも思ってくれている...はず.…(笑) と願います。

シンプルに、感情と自分のスキルを客観的に落とし込み、共有し、その役割をどのように全うし、組織を成すか、なので正解はないですが、無理に得意になったり好きになったりせず、オープンマインドでいることは全力でおすすめです。

マネージメントの役割の中で絶対に自分しか”わからないこと”だけ抽出する。

これは、すごい大事と思っていることですが、マネージメントの方法論とかビジネス本とか経験者とか世の中溢れている訳なので、それを一からインストールするのは非効率すぎる。(少なくとも非線型で成長するスタートアップにおいて時間が足りなすぎた)私の場合は、上記の四象限で割り切っているので、フレームワークや、マネージメントのなんとか法(論)、メカニズム的にはこう捉える、などの概論は常に外部のアドバイザーや諸先輩方にアドバイスやFBをもらっていました。(2〜3年やっていると後付けで論法がついてくるのでよりリアルに知識になります)その代わり、そのメカニズムにあてはめてもなお、原液的に残る、自分たちの組織(キュレーター)ではどうか、という部分、キュレーターならどう感じるか、どう考えるか、何が不安か、何が嬉しいか、自分がペルソナ(いち代表者として)になり判断してきました。自分にしかできないことは、極論無限にあります。役割上、評価とか、意思決定とか….でも、”できる、できない”ではなく、わからないこと=自分かしか知らなそうなこと、想像できなさそうなこと、に焦点を当て変えるのが良かったりします。

というのも一定の人数(7名)を超えると、個々のメンバーを直接見ることができず、多層マネージメントへ移行します。そうなると、メンバー一人一人が何をどう思っているかは、当然見えにくくなります。ここを超えられるかが一つの壁のような気がしており、メンバー個人の感情の把握から、組織の感情の把握に移行できるかが難しいポイントと感じます。

組織が持つ感情、というのは不思議なもので、個人の感情とも違い、もう少し抽象的で流されやすく、拠り所がない。けれど確かにオンライン上でも、オフライン上でも存在していて、刻々と変化していくものだと思います。組織が持つ感情はメンバー個々の感情や歴史の集合体であり、これが一体感や組織の強さ、と表現されたりするのでしょう。

プレイヤー出身の人は、この現場の感情を掴めることが何よりも大事で、そこに集中すべきです。(今はそう言えますが、そう言えるまでには紆余曲折ありました)そのためには、ちょっと覗き見するくらいの感覚では難しいでしょう。渦の中に深く長く入り続ける必要があり、それなりに体力を消耗します。幾分か覚悟が必要です。

そんなこんなで、キュレーターというよくわからない仕事への圧倒的な理解と、個性豊かなプロジェクトの先で発生しているであろう様々な事象への想像力、相互理解を全員が持っているチームほど強いものはありません。まあ、ちょっと面倒でも、前述の二つがないことで起きる齟齬をつぎはぎするのは非常に非常に大変であることも経験してきたので、今のところ、オールプレイヤー集団を公言してもう少し頑張ろうと思います。マネージャーとして、というよりもいちプレイヤーとして、強いチーム・多様なメンバーであることでできる幅が広がることが、何よりも嬉しいのです。(わ〜い!切れるカードいっぱいある〜!的な、小学生みたいな心理状況です)*オールプレイヤー集団の大変さはまたどこかで書きたいと思います。

そんな、弊キュレーター部、キュレーター 職、面白そうだな〜と思っていただいた方はこちらhttps://www.wantedly.com/projects/545428
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Twitter:https://twitter.com/nami_kotani


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