【簿記3級】⑳貸倒引当金(1日1P独学ノート)
-1:貸倒会計処理の基本①:期中・貸倒損失(00:44-03:53)
貸倒とは、貸したお金・ツケ代金・手形代金等の代金の回収ができなくなること
回収の可能性がない=資産価値がない
よって、貸倒が発生した際には費用にする
-2a:貸倒会計処理の基本②-1:第一期決算・貸倒引当金(03:53-08:17)
決算整理事項の1つ
期末時点で存在している債権について
「来期中に貸し倒れる可能性の債権」を予想見積
<対象債権>
売掛金
受取手形
電子記録債権
未収入金
貸付金
…等
⇛予想金額の分の 債権の金額を下げる
(あらかじめ損失の費用を用意しておく)
借方=貸倒引当金繰入(費用)
貸方=貸倒引当金(売掛金ではなくマイナスの資産)
-2b:貸倒会計処理の基本②-2:期中、2期以降に決算・貸倒引当金(08:17-21:00)
貸倒引当金=略して 貸引
前期の売掛金に貸倒が発生した場合、
貸倒損失を使用せず、貸倒引当金で計上する
※既に予測分を前期決算で費用計上済のため
前期の売掛金の貸倒額を貸倒引当金残高が上回った場合は
先に貸倒引当金残額を使用し足りない分を貸倒損失で計上する
決算で翌期の貸倒を予測した際には
今期で未使用分の貸倒引当金と合算して
足りない分を費用計上する((借)貸倒引当金繰入)
もしくは多い時は今期の収益として計上する((貸)貸倒引当金戻入)
不足を補填するやり方=差額補充法、差額補填法などと呼ぶ
-3:貸倒引当金設定の理屈(21:00-27:38)
将来(翌期以降)の貸倒を当期に計上するのは
貸倒の原因である掛金等が当期(もしくはそれ以前)に発生しているため
実務では現金主義のほうが付けやすいのだが
適正な損益計算のため会計は発生主義。
期中では現金主義で計上していても
決算では発生主義に変換する。
債権の適正な資産評価のため、引当金(マイナスの資産)を計上する。
-4:当期発生の債権が貸倒れた場合(31:15-40:25)
当期発生の債権が貸倒れた場合⇛(借)貸倒損失
貸倒引当金は使用しない。
なぜなら
貸倒引当金=前期末に決めた(前期末までの売掛金等の)費用
当期に発生したものは対象外
売掛金等の債権が前期までのものと当期のものが同時にある場合
貸倒引当金は前記までの債権のみに充て、以外は貸倒損失として処理する。
貸倒引当金が前記までの債権に足りなくなった場合は、
貸倒損失として処理する。
-5:貸倒処理後に回収ができた場合(40:27:38-01:00:03)
貸倒が発生したのが該当期中であれば、修正をする
(貸)貸倒損失で貸倒処理をキャンセルする
期をまたいで回収したものは収益(償却債権取立益)にする。
(決算時に貸倒の数字を確定させたため、修正はできない、
新たな収益とする。)
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