チューリップが散ってから
孫が公園に遊びに行ったら、先週咲いていたチューリップが散っていてがっかりしていたそう。
季節が進み、咲いていた花が散って別の花が咲く。
自然に思っていたことが、子供にはビックリなことであると改めて思った。
と、同時にそう感じることの大切さに気付いた。
全ての物事は盛りばかりではない。
どうしてもきれいな部分、完成された部分ばかりを見てしまいがち。
花見だ紅葉狩りだと、美しさを求めて感動するけど、花も紅葉も散り、次の季節がやってくる。
祭りは誰かが準備や後片付けをするから、気持ちよく楽しめる。
うっかりすると忘れがち。
そうだ、今度孫に水栽培の球根をプレゼントしよう。
根が出て芽が出て育っていき、つぼみができて徐々に上がって膨らんで花が咲き、そしてその花が枯れていく。
その様子を見て欲しい。
そうやって花が咲くから大事に優しく愛でて欲しいし、発芽の楽しさや蕾への期待を感じて欲しい。
何をそれから感じ取って学んでいくか。
本人次第。
だから植物に興味をもって欲しいだとか、生物学の面白さをわかって欲しいとか、そういうことじゃない。
もちろん興味を持って次々と観察してくれたら嬉しいけど。
全ては普遍ではなくて、変わっていくもの。
たぶん大切なことなのだ。
改めて強く感じた。
気付かせてくれてありがとう。