たまにはゆっくり夜空でも見上げて
今夜はスーパームーンで皆既月食。
24年ぶりだと言うし、目が悪くても月はちゃんと見える。
見たいなぁと思うが、家の東側には大型マンションが建っているからベランダからは無理。
何処まで行けば見られるかなぁと考えてみたが、マンションの向こうはアパートやら何やらあるし、20時頃に満月が見られるとしたら、そこそこ遠くまで行く必要がありそう。
そんなところまで行く気力も出ないかもしれないし、そもそも夕方にかけて雲が広がって来ていたから、雲に隠れて上手く見えないかもしれない。
ニュースで見ることにしようか。
その方が綺麗に見えるだろうし。
あぁ駄目なんだよな、その考え。
本当にちゃんと自分の目で見なきゃいけないのに。
でも現実は見える空が狭いし。
隣のマンションが建つ前は、もう少し東の方角も視界が広かったんだけど。
それは仕方ないのだが。
一応、あの方角に見えているはずだと思いながらベランダに出て、映像はテレビのニュースにお任せしよう。
街ってどんどん空が、自分の頭の上だけになっていってしまうなぁ。
空の広さだけを求めたいなら、高層マンションもいい。
でもやっぱり地に足をつけた生活を送りたいなと思ったら、それは無理。
両方を叶えたいと思ったら、郊外で見晴らし重視で探すしかない。
それでも、隣にマンションが建ってしまったら駄目だけど。
今夜の月蝕だって時間が22時位だったら家からでも見られたかもしれないのに、残念。
昔から月に関する言葉は本当にたくさんある。
以前ちょっと興味を持って調べてみたことがある。
何年かに1度、使えるか使えないかわからないような言葉まで物凄くあって、日本人てどれだけ月が好きなのだろうと、感心してしまった。
でもそれって、もちろん月が好きなのもあるだろうけれど、夜空が広くて暗くて、明るい月がとってもよく見えていたからなのだなと思う。
月に親しみと愛着があって生まれた数々の言葉。
もちろん全てを覚えて使いこなすなんて出来ないけれど。
たまには月を愛でる言葉を思い浮かべながら夜空に月を探してもいい。
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