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山は冬に向かっていた
お米をお願いしている農家さんから、新米の収穫が出来たと言われたので、受け取りに行きながら紅葉狩りに行った。
いつもと同じに日の出前に出発。
大体同じような時間に出発するので、夜が明ける風景も同じ辺り。
山合の町が明るくなりはじめ、時に雲が低くかかる。
今日は少し雲が多めで幻想的。
長いトンネルを抜けると広がる盆地。
朝の盆地は明るくなっても日が差すのは高い山の上から。
あぁ盆地って山に囲まれているんだなと、当たり前の事をしみじみ感じる景色。
盆地を抜けてまた山を越えた所に農家さんが住む町がある。
家に行く前に町を抜けてまた山の中へ。
岩登りをする人には有名な山。
こんなに流行る前に始めて山の中に入っていく姿を見て、あのタックルバックの親分みたいなのを背負ってどこに行くんだろう?と不思議だった。
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そこから渓谷沿いに山を下る。
ちょうど紅葉が綺麗で、人も車もなく穴場的な感じ。
自然を楽しみたかったら、やっぱり人は少ない方に限る。
紅葉狩りも有名じゃない場所が最高だね。
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湖に出ると風がちょっと強かった。
それからまた別の山へと景色を楽しみながら移動する。
イベントが開催されていて、人がたくさん歩いていたのでびっくり。
昨夜この辺りに宿泊した人達だろうな、そろそろシーズンオフになるから時期的に観光も終盤だ。
紅葉の景色が有名な橋には人が多く出ていた。
昼前にと約束した農家さんの家まではここからほぼ一本道。
お米を2袋、糠を1袋、籾殻をたくさんお願いしていた。
籾殻はちっぽけな畑用。
糠は半分は糠床、残りはやはり畑に使う。
その他ネギやピーマンやショウガ等に、地元のワインやお菓子等々たくさんのお土産。
何だか物を貰いに行っているみたいで申し訳ないといつも思ってしまう。
お茶を飲みながらあれこれ話に盛り上がる。
移住者がハロウィンのイベントを企画してくれて楽しんでいるそうだ。
新旧の住人が仲良く楽しめるのはとてもいいこと。
こうして恒例の紅葉狩り、新米を購入する秋の1日となったのでした。