緊急事態ってなんだかわからなくなってきた
首都圏の緊急事態宣言が21日に解除される見通しと発表があった。
くしくもその日の東京のPCR陽性者は400人を越えた。
そもそも7日に解除はまだ早いと再々延長されたわけだが、その日の陽性者数よりも、ずっと多い。
この1年間で、なんと4ヶ月半も緊急事態宣言下だった事になるわけだが、さすがに年間3分の1以上にまでなると、緊急って一体なのか、重みもなくなってしまう。
慣れるとか、だれるとか、緩むとか言われるが、年間3分の1以上真剣に緊張しまくっていたら、精神の方が病んでしまう。
そしてやっと解除され、どう変わるかと言えば、飲食店が1時間営業を延長できる位らしい。
おまけに、代わりに中止命令が出せるとか?
喜べるかどうかもよくわからない。
PCRをすり抜ける変異株が、フランスで見つかっただの、感染率が高い変異株が、既に市中感染しているのではなど。
きっとまた一気に感染する人が増えて、また緊急事態宣言を出すとなったら、皆どれだけ緊張感が持てるだろう。
それで明日から何が変わるの?
言葉だけ、枕詞の様に繰り返されて言われ、昨日までと、何かが違った生活になるの?
言われた通りに真面目にやる人、自分なりの解釈で生活をする人、生きていくためにそんなことやっていられないと言う人も。
誰がよくて誰がダメだなんて言えない。
そして本当に事態はよくなって、皆で肩を叩きあって笑い転げる様になるのか。
解除されたら、マスクなんか必要なくなり、会いたい人に会いに行け、行きたいところに行ける。
体調がすぐれなければ、会社や学校は絶対に休んで自宅で安静にして。
そうなるのなら、もっと皆頑張れるかもしれないが、実際には特に現状に変化はないだろう。
活動的な春になる。
虫だって冬眠から覚め、蝶もヒラヒラと飛ぶ麗らかな春。
一体緊急って何なのだろうなぁと、のんびり思ってしまう春の午後である。
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