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眠気と闘う雨の午後

雨の日は、保育園の子供たちもよくお昼寝するそうだ。

心地よい雨音は、睡眠導入の音として定番になっている。

特に今日のようなちょっと気温が低めの静かな雨音が続く日は、眠気を誘う要素たっぷり。

静かな雨音や、優しい波音に安心感を覚えるのは、おそらく産まれる前に羊水の中を漂い守られ、母体の体液の流れる音を聞いていたからなのではないかな。

柔らかな風の音にも安らぎを覚えるのは、野生動物がねぐらで丸まって眠っている姿と一致するかもしれない。

などと雨の午後に眠くなる理由を並べ立ててみた。

私がひたすら眠いのは、処方された薬が前回から増えたからであるらしいのだが、今日の眠さはそれだけではないだろうと、勝手に思えてくる。

こんなにも眠気に襲われて、吸い込まれるように眠ってばかりでは、日常生活だって困るじゃん。

ありがたいことに、家族の理解があって眠り続けられているのだが。

これで、本当に元の生活に戻れるの?と不安になってしまう事もある。

時間をどんなにかけても、元の自分を取り戻すぞと決意してから、あまりその不安は沸き上がって来ないのだが。

流石にこんなに眠っていていいのだろうかと思えてくる。

薬が身体に慣れて来るから大丈夫、と言われたんだからよいのだという気持ちとの間で、なんとなくフラフラする。

この不安感がいけないのも分かっているのだが。

せめてスカッと晴れていれば!

一番望めない事を望みつつ。

またまどろみに引き込まれて行きそうな状況にあがいている。

今日はろくに何も出来ていないのになぁ。


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