ベルリン・フィル主席の貴公子が初登場!~名曲全集178~一流のオーディエンスを目指して
7月3日(日)は、またまたしつこくミューザ川崎へ。最近は月に2回はコンサートに行きますがほとんどがミューザ川崎。音響が良く、我が家から行きやすい、セットチケットを買って裏切られない企画も魅力です。自律神経バランス崩して、倦怠感、激しい肩こり、頭痛、疲れやすさ等で悩む私には良い音楽に浸られる時間は、癒しの時間。音楽セラピーです。
さて今回はベルリンフィルのクラリネット主席、アンドレアス・オッテンザマーの吹き振りです。ピアノの弾き振りならわかるけど、クラリネットの吹き振りって?と、思っていたけど、フライヤーよりイケメンのスラリとしたオッテンザマーに、いきなり惚れ込みました。音楽家の外見は関係ないという人もいますが、やはりイケメン、美人は素敵。また、イケメン、美人じゃなくても雰囲気のある雰囲気イケメン、雰囲気美人ももちろん大歓迎。特に、指揮者は!オーラも必要です!
その点オッテンザマーは足長イケメンな上に、立ち居振舞い、仕草も優雅で美しく指てカッコいいのです。オーラあり!
指揮法は全くわかりませんが、柔らかな手の動きからは、やはり柔らかな音が出てきます。ピシッとキメる時はキメる男らしさももちろんあります。
クラリネットの音は素晴らしく、こんな音からあんな音まで幅広く聞かせて貰いました。
まずは最初に、モーツァルトの35番「ハフナー」。指揮者として、晴れやかなファンファーレのような幕開けでした。最近の私は、やっとそれぞれの楽器の音を聞き分けられる段階に入ってた初心者です。生のオケが目の前で今まさに演奏している迫力、どの楽器がどんな風に奏でられ、オーケストレーションが構成されているのか、少しずつ少しずつ、肌で感じられる最高の幸せです。
メンデルスゾーンの「無言歌集から」は、オッテンザマー自身の編曲で、クラリネットと弦楽オーケストラ版です。クラリネットは世界最高峰、指揮者としても優秀、しかも編曲も!クラリネットは、のびのびと自在に歌い、オッテンザマーは客席を向いて吹いたり、オケの方を向いて指揮をしながら吹いたりしますが、このひらりと向きを変える仕草のカッコいいこと。そして、客席に背中を向けているのに、音色に問題なし。ひらりひらりと振る舞うオッテンザマーですが、音色は安定しているという不思議。どうしてなんでしょう。もちろん、これが彼のテクニックでしょうけど。
休憩後はウェーバーの歌劇「オベロン」序曲。まさに、オペラが今から始まるワクワク感、まるでオペラの予告編をダイジェストで聞かせて貰えたような中身の濃い曲目でした。華々しいこういう曲はオッテンザマーにぴったりなイメージですね。若々しさ、瑞々しさも感じる指揮でした。
最後に、ブラームスのクラリネット・ソナタ第1番。クラリネット一本でオケに埋もれない存在感は迫力あり。クラリネット好きにはたまらないでしょう。
個人的にはハフナーとオベロン序曲が良かったように感じました。そうなると、吹き振りではなく普通の指揮者になってしまう?クラリネットの吹き振りだからこそ楽しませて貰ったのに。おかしいな?
いずれにしても、まだ若くてこれからの活躍が期待されるオッテンザマーは、天才かな?天は二物も三物も与えています。