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その日の毛穴、その日のうちに。
黒ずみ毛穴がキレイになる唯一の方法
今日は、美容歴30年で数万個の化粧品や美顔器、エステを試した私がたどり着いた、黒ずみ毛穴をつるつるピカピカにする方法をご紹介します。
ポイントは、とにかく毛穴を傷つけないでやさしく洗うこと。
ですから週に一度毛穴の大掃除をするような方法ではなくて、「その日の毛穴、その日のうちに。」というタイトル通り、毛穴に汚れが詰まらないよう、毎日コツコツきれいにしていく方法です。
というのも、週に一度、毛穴パックや美顔器で大掃除をすると、溜まった毛穴汚れを一気に取るので、その後ポコっと穴が開いてしまいますよね。こうすると、やった瞬間はいいのですが、その穴にはすぐに汚れが詰まってしまうんですね。
例え気をつけていたとしても、日焼け止めやファンデーションをつけると、当然 それが汚れとして詰まってしまいます。
こうして溜まったたくさんの毛穴汚れを一気に取ることを繰り返しているうちに、徐々に毛穴の入り口が開いて、毛穴が大きく見えてしまうんですね。
毛穴ってきんちゃく型で、毛穴の入り口は本来小さくて、毛穴の中は大きいんです。
この小さな毛穴の入り口を、小さいままに保つことが、毛穴を目立たせないコツなんです。
そのためには、毛穴内部の汚れが最小限のうちに、つまりその日の汚れをその日のうちに取ることが重要になります。
では、具体的な方法は3つあって、その日の汚れ具合に合わせて選んでいます。
まずひとつ目は、ファンデーションを塗らなかった日や、毛穴がきれいな状態を維持したい時など、そこまで汚れがひどくない場合です。
私が研究しているケミカル成分フリーの『素朴美容』では、米油でクレンジングしてキッチンペーパーで拭き取り、米ぬかを水でペースト状にして洗顔する「米米洗顔」をします。
この、米ぬか洗顔を、毛穴が気になる部分だけもう一度繰り返すのが、ひとつ目の「米米ダブル洗顔」です。
1回目の米ぬかペーストで顔全体を洗ったら、毛穴が気になる部分だけもう一回洗います。
このとき、米ぬかペーストでパックするように覆ってしばらく置くと、米ぬかのナチュラルな界面活性作用で皮脂汚れが自然と分解されます。
パック後はやさしくマッサージして洗い流せば、その日の毛穴汚れはすっきり。ピカピカのお肌になります。
米ぬかに含まれるイノシトールが皮脂の調整をするので、アブラっぽい毛穴はスッキリしますし、皮脂が足りない乾燥毛穴はだんだん目立たなくなっていきます。
2つ目は、保湿成分であるアミノ酸系洗顔パウダーで洗う方法。
これは毎日の日焼け止めやファンデーションが毛穴に残るのが気になる方向けです。
毛穴を傷つけないやさしい洗顔料を使って、毛穴の隅々まで届く洗顔パフで洗う方法です。
洗顔料のおすすめは、デリケートな肌もやさしく洗うCAC メンブレン ウォッシングパウダー。
主成分であるパーム脂肪酸グルタミン酸Naは、皮膚刺激がソフトなのでベビー用シャンプーにも使われます。
こうした刺激の少ない洗浄成分に加えて、保湿するベタインやグリシン、アラニンなどのナチュラルなアミノ酸も配合されています。
これを微細な繊維の洗顔パフにつけて、毛穴の隅々の汚れをそっとかき出すんです。
洗顔パフは、もうファンケルの洗顔パフ一択です。誰でも一度は使ったことがあるのでは?という名品で、真っ黒に黒ずんだ毛穴が数週間ですっかりキレイになった経験がある方もおられるのではないでしょうか。
この洗顔パフの繊維は極細だから毛穴の周囲を傷つけないので、毛穴が開いてくることもありません。
とはいえ、せっかくの微細な洗顔パフでもゴシゴシ擦ったら意味がないので、あくまで優しくそっと、ゆっくり丁寧に洗いましょう。
これはお掃除に例えると分かりやすいです。出口が小さな穴の内部を掃除する場合、まず内部の汚れを分解する洗剤を流し込んでから、出口が壊れないようにやわらかく繊細なブラシで汚れをそっとかき出すイメージです。
私は少々毛穴洗浄をサボっても、この組み合わせで数日洗うと、毛穴がすっかりキレイになるのを実感しています。
とはいえ、毛穴が黒ずんでなかなか取れないケースもありますよね。
そうなったら3つ目の、炭を配合した酵素洗顔料がおすすめです。
ちょっとおさらいをすると、酵素には毛穴の黒ずみを分解する働きがあります。
毛穴の汚れは皮脂と古いタンパク質が混ざっているので、リパーゼやパンクレアチンなど「脂肪分解酵素」と、パパインやブロメラインなどの「タンパク質分解酵素」の両方が配合されたものが有効になります。
とは言えこの2つの酵素が両方とも配合されている、週に一度使うようなタイプだと、洗浄効果が強過ぎることが多いです。
こういうタイプのを毎日使って、あまりに根こそぎ洗ってしまうと、枯渇した皮脂を補おうとしてかえって皮脂分泌が盛んになって、結果として毛穴が開いてしまうんです。
そこでおすすめしたいのが、酵素はタンパク質分解酵素であるプロテアーゼだけで、皮脂は別のアプローチで落とすタイプの洗顔料です。
私が愛用しているのは、素朴な素材でつくられたON &DOのパウダーウォッシュです。
こちらは皮脂汚れに対して、洗浄成分・椿果皮(いわば椿油粕)のサポニンと、余分な皮脂を吸着する炭でアプローチするという、洗い過ぎないけど、ちゃんと毛穴の黒ずみは解消していく、絶妙のさじ加減のお品なんです。
で、使い方なんですが、私はまず少量の水で溶いてペースト状にしたもので黒ずみ毛穴をパックします。そうやって毛穴の黒ずみ汚れを分解してから、ファンケルの洗顔パフで泡立てて洗います。
泡立て洗顔だけだと、酵素が肌に接地する面が限られてしまい、毛穴の黒ずみにしっかりアプローチできないんですね。
なのでまずパックして分解酵素を毛穴の隅々にまで行き渡らせた上で、洗顔パフでゆっくり丁寧に洗います。
つまりパフでゴシゴシ汚れを落とすというよりは、繊細なパフの繊維でそっとお掃除するイメージです。
この洗い方なら、一般的な毛穴の黒ずみなら一週間でかなり気にならなくなると思います。
私は普段、夜は「米米ダブル洗顔」をして、朝はその日の汚れ具合に応じてCACのアミノ酸洗顔かON &DOパウダーウォッシュのどちらかを使って、ファンケルの洗顔パフで洗っています。
で、毛穴の黒ずみがひどい時は、一日2回酵素洗顔をします。
ちなみに石鹸洗顔がお好きな方は、石鹸で肌がアルカリに傾いたままですと、毛穴をきれいな状態に保つ美肌菌が育ちませんので、弱酸性にする化粧水などでpHを調整なさってみてください。
いかがでしたでしょうか。ひと手間かかりますが、きれいな毛穴だと毎日気分よく暮らせますので、ぜひお試しください。
(こちらの動画の原稿です↓)
https://youtu.be/wlNhkCa-Qlw