歴30年の美容ジャーナリストが辿り着いたお米づくしの発酵スキンケアとは?
【PODCAST】「聞く素朴美容]🎶から書き起こしました。こちらからぜひお聞きください🙇♀️↓
https://anchor.fm/sobokubiyo/episodes/ep-e185ep8
30年で遂に辿り着いた究極のスキンケア
みなさんいかがお過ごしですか? 美容ジャーナリスト歴30年、体調を崩したことをきっかけに「素朴美容」を研究するようになった錦織なつみです。
今日は、何万個もの化粧品を試してきたわたしがついに辿り着いた、究極のスキンケアをご紹介しようと思っています。それは日本のスーパーフード・お米だけを使った、さらに発酵の力で効果を何倍にも引き出したお米づくしの発酵スキンケアです。
食べものレベルのスキンケア
皆さん最近、食べられるくらいナチュラルな石けんとか、飲めるくらいの化粧水、といった表現をご覧になった事おありでしょうか。そういった食べ物レベルの化粧品というものが登場し始めて、熱く支持されているんですね。なんでそんなに支持されているかと言うと、肌にとって化学的な成分つまりケミカルなものはどれほどの良質なものであったとしても少なからず負担をかけてしまうんです。なのでそうしたケミカル成分を一切使用しない、食べものレベルの化粧品が非常に効果的であるとして、評価されているんですね。
それで今日ご紹介するお米づくしの発酵スキンケアというのは、もう化粧品ですらない、スーパーで売られている食べ物を使ったスキンケアなんです。例えば、米ぬかそのものを使った洗顔とか、米ぬかから抽出した米油でクレンジングしたり、スキンケアの仕上げにお米のオイルを塗ってみたり。またお米を発酵させた日本酒とか米酢とか甘酒といったものも化粧水として活用していく。そんな方法なんですね。
皆さん今、日本の主食と言うと白米をイメージなさると思うんですけれども実は白米ってお米の栄養のうちの5%しか残っていないと言われています。残りの95%は精米する時に取り除かれた米ぬかに含まれているんですね。じゃあこの米ぬかにはどんな美容成分があるのか、すでに事実として確認されている効果だけを皆さんにお伝えしてみます。
高級美容成分が抽出される米ぬか
米ぬかには豊富なアミノ酸やミネラル、抗酸化力に優れたポリフェノールそしてビタミン E の50倍の抗酸化力のあるトコトリエノールといったものが含まれています。
米ぬかから抽出される有名な美容成分としては、米セラミドがあります。私はその化粧品すごくいいなと思って成分表を見てみると、ほぼ100%セラミドが配合されているお化粧品なんですね。セラミドというのは肌の中に存在しているちょっと特殊なスフィンゴ脂質という油です。この油は肌の角質層で細胞と細胞をしっかりつける接着剤の役割を果たしています。なのでセラミドがきちんとお肌の中に存在しているとバリア機能がしっかりしますので、肌の内側の水分が外に蒸発して行かないということになります。
米ぬかには最近話題のナイアシンも含まれています。ナイアシンアミドと言えば保湿と美白を両方を行ってくれる成分として今、高価なお化粧品からプチプライスのお手頃な製品にまで幅広く配合されている人気の成分ですよね。
他にも面白い働きをする美容成分として、イノシトールが含まれています。これには皮脂を調整する作用があるんです。オイリーな肌やニキビ肌には皮脂をあまり出さないように働きかけますし、皮脂がなかなか分泌されない乾燥肌の方にはもっと皮脂を分泌するように促すという、とても不思議な皮脂調整作用があるんですね。なので鼻の周りはすごくテカるけれども目の周りは乾燥してしまうといったお手入れが難しい混合肌のスキンケアにもぴったりなんです。同時にイノシトールには肌のハリを高める効果も確認されています。
ガンマオリザノールも米ぬかに含まれているとても貴重な成分ですね。こちらもほんの少し配合されるだけで化粧品の価格が跳ね上がるような高級成分なんですが、ガンマオリザノールにはメラニン生成を抑える働きというのが確認されていますので美白効果を期待できるんですね。同時にガンマオリザノールは血流をアップさせるという作用もあるので、明るく元気な印象に導いてくれます。
さらにポリフェノールのフェルラ酸は、抗酸化をして肌の老化を抑えてくれますし、フィチン酸は余分な古い角質をピーリングしてくれる効果があります。その結果、肌の透明感が高まり、またキメが細やかに見えてくるという作用ですね。同時にフィチン酸には肌をしっとりさせたる保湿力があるので、一般的なピーリング成分のようにお肌がカピカピに乾燥してしまうといった悪影響は及ぼさない成分になります。
ここまでが米ぬかの美容成分なんですけれども、ここに発酵というものがかかりますと、あの“美容のスーパー成分”コウジ酸が生まれます。コウジ酸というのはお酒を造る杜氏の手が本当に白くて透き通るようだったということから研究が始まった、美白の王道成分ですよね。コウジ酸配合と言われればそれは美白力のあるお化粧品なんだなぁとみんなが認識できる王道成分ですので、発酵でコウジ酸が生まれた日本酒などを使ってスキンケアしていくと肌がどんどん白くなっていくのを実感して頂けます。
ひと月1500円で高級化粧品以上!のケア
今日はお米づくしの発酵スキンケアに含まれている美容成分について説明させていただきました。これだけの美容成分を一堂に集めたお化粧品を作るとなると相当に高額なものになるんですけれども、スーパーとか Amazon とかで売られている食べ物を使えば、ひと月1500円程度。(一切ケミカルをつけたくないので全く無農薬で油を抽出する時にも抽出のための薬品であるヘキサンなどが入っていない低温圧搾のものを使いたいということになればもう少し予算が必要になりますけれども)
いずれにしても非常に予算を抑えて、なのに効果は今まで感じたことないような素晴らしい効果を実感できるスキンケアなのです。次回は具体的なやり方を皆さんにご紹介したいと思っていますので、お聞きいただければ幸いです。
皆さんお元気でお過ごしください。ご試聴ありがとうございました。