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こんな父になりたい

年々歳を重ね、父になる友人もちらほらみえてきた

自分はどんな父親になるんだろうか

正直想像できない

でも、こんな父になりたいと思える父親像はある

その父親像を作っているのは紛れもなく自分の父親だ


私が中学3年生のとき、野球の強豪校への進学が決まっていた

父と二人で野球道具かなにかを買った帰りの車の中で私にこう言った

「これだけは守ってくれ。どれだけ結果が出なくても、うまくいかなくても、母さんにだけはあたるな。もちろん道具にも。」

そのときは、「わかったよ」と当然のように返事をした記憶がある

ただ、あの時の言葉は母親を守る一言だったと後々感じた

特に反抗期もなく、母親にあたったことはないが、競争率も高く、そんな簡単にうまくいくこともないと見越した父の言葉に今では胸に刺さる

父親が言った言葉はごくごく普通のことである

自分で選んだ道なんだし、うまくいかないくらいで人や物のせいにするなということだが、この言葉は社会人になった今にも通ずる

自分の言動に責任をもち、何かあれば自分の責任

そんなの自分で解決しろ

周りの大事な人を傷つけることだけはするな

父からは野球というスポーツを通して、人生についても学んだ気がする

将来、奥さん、子供ができたとしても、奥さんはいつまでも好きな人

いくら自分の子供にでも傷つけられることは許したくない

自分もずっと奥さんを守れる男になりたい



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