『譎詭』
僕と友達になって下さい
「友達.......?」
うん、友達になって下さい
「え?絶対告白されると思ってたんだけど」
キャハハハハ」
なんで笑ってるの?
「このシチュエーションは絶対告白でしょ」
ごめん、異性の友達とかできたこと無くてさ
どう言ったらいいか分からなくてこんな形で伝えちゃった
「大丈夫だよ」
「前さ高橋くんが通学中にヘッドホンで音楽聞いてて、何聴いてるのー?っていきなり話しかけた時あったじゃん」
あったね
「そしたら高橋くんは私の好きな曲聴いてて ...
あれ結構マイナーなバンドじゃん
その話した時から友達だって思ってたよ」
そうだったんだ
僕はその時から川口さんと友達になりたいって
ずっと思ってた
あ、もしよかったら今度あのバンドのライブ見に行かない?
下北のライブハウスで来月の11日にやるらしくてさ......
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そしてライブ当日、僕は川口さんとの約束を
ドタキャンした。
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