熱い技術向上の旅‼︎の巻き 〜吉野編〜
こんにちは。
横浜市港南区内藤たたみ㈱です。
私は全国の同業者さん達が集まる技術・マネージメントを学ぶ有志の会に所属しております。
この会は毎年グループ内持ち回りにて研修会が開催されます。
と言いますか…
全国の熱い熱い畳屋さん達の集団です!
そして今回は奈良県吉野に2泊3日で行って参りました。
新幹線・近鉄線を乗り継ぎ集合駅に到着
今回の課題は幻の技法"四つ割りふくましづけ"と言う畳製技法を学ぶ事・グループ製作にて"内陣置き畳"有職製造工程を学ぶ事・この会の先生が製作された畳を見学する事です。
では早速〜
1日目の課題
上記は"と言う技法で同職の人達もなかなか見る事は出来ません。し製作もされた事はほぼありません。
何が違うのか…
と思われますが…
元来"畳"は平安時代頃に使われ始めただと言われております。
しかも使用できたのは公家の方々のみ。
また豪商など平民が使用出来る様になったのは安土桃山時代頃からと言われてます。
そしてその時代に簡素化して畳を製作出来る様に考えだされた技法が"ふくましづけ"です。
その"歴史"を学んだ訳です!
そして次なる2日目の課題は内陣置き畳の有職製作
こちらも全て手縫い作業にて行われます。
また写真で見て分かる?通り、紋(縁の柄)が全て揃っております。
※有職畳豆知識‼︎
有職畳とは古くからの朝廷や武家などの儀式・作法の定法に基づいて作られた畳です。 現在では神社・寺院などで伝統的な調度具として使われます。茵(しとね)・八重畳(やえだたみ)・厚畳(あつじょう)・龍鬢(りゅうびん)・礼盤(らいはん)・拝敷・鐘台などがございます。
ご覧の通り1ミリもずらしたくない…ずらせない…
事細かく測量しながらの作業です。
先にお伝えした通り5人チームの為分業にて作業をしました。
私の持ち場はここでした。
縁を断ち紋(円)が欠けない様縫い付ける係。
これはこれで…
プレッシャーがかかります。
そして時間に追われ…
他チームの進み具合から刺激を受けながら…
無事完成しました。
さてさて最後の課題
昨年NHK"ブラタモリ"で放送された吉野編でタモリさんが世界遺産"吉水神社"に行かれました。
その際に映った"畳"こそ我らの先生が製作された畳でした。
この目でしっかりと拝見したい!と思っていたのでとても感激しました!
全ての課題終了後先生のお宅に参加者でお伺いをさせていたました。
お宝を沢山拝見させていただきました。
これらの"畳"を拝見させていただき、改めて"畳"は日本の歴史だと思ました。
また未来にこの歴史を繋げられる様にそしてお客様に喜んでいただける様に今回の経験を活かしていかねばと思います‼︎
ではでは。