宝物を手に入れました~町田くんの世界~
本当は、大阪の大千穐楽前に書き上げたかったんだけど、どうにもこうにも自分の気持ちが追いつかなくて、
4月20日に書いたものもあったんだけど、なんだかまとまりがなくて出せるみたいな感じもなく…今になってしまった。
少しだけ自身の環境が変わった4月。浮かない日もあったんだけど、町田くんの世界の歌たちが頭になると自然と笑顔になって
世界がキラキラした。何気ない日も、宝物を残してくれた感覚。
そんな1か月のことをちゃんと残しておきたい。
「町田くんの世界」
皇輝くんが「町田くんの世界」をやると決まった昨年11月末。すぐに漫画を買って読んだ。最初の印象は、「どうやって舞台化するの??!」オムニバスすぎる…平場しかなく場面展開しづらい舞台との相性ってしかもミュージカル!?どういう事??だった。観劇した後は、これはミュージカルだからこそ表現できたよね。ストレートプレイだったら厳しかったかも…という気持ちにさえなっているのだ。すごいね!
今回の作品は、春夏秋冬という4場面に分かれて構成されている。
1年を通して、町田くんの周りで起こる人々の喜怒哀楽を町田くんと一緒に見ていくようなストーリー。
ちいさい会場だからこそ、回転するセットが場面の広がりを感じる。
セットが回転していくことで「遠くへ行ったんだな」や「時間が進んだんだな/戻ったんだな」みたいな想像をすることが出来るから面白い。
去年朗読劇で感じた「見えないからこそ観客の持つ想像で補完する世界の広がり」をまた感じることが出来てうれしい。
回転方向に意味があるのかな?と思ったんだけど、決定的な意味というのは分からなくて…
考察が得意な友達にその話をした後に観劇してもらったら
時計回りは、「皆にフォーカスが当たる(Colors of Our Hearts等)」
逆時計回りは、「一人にフォーカスが当たるとき」という考察をしてくれてなるほど!と思ったり。
友達との観劇はそういった意味で楽しいなぁと思ったりした。
可逆と不可逆
「町田くんは人を愛し、またみんなから愛されている」と最初に言われているように、「人の愛し方」は誰に言われなくても勝手に身についている町田くん。「人の愛し方」は過去に出会ったお母さんや和美ちゃんや英子先生などそばにいてくれた人によって形成されている。(が町田くんは気づいていない)
だからこそ、町田くんは人々はみんな頑張っていてその頑張っている姿を純粋に「愛おしい」と思えるし、町田くんはその愛おしい気持ちをただただ相手に伝えている「だけ」なんだなぁと。
じゃあ、なんで「頑張ってる人を哀れんだりしない」と言っている中で、猪原さんだけが「恋」に変わったんだろう…?と感じたりして。
だって、この作品に出てる人でどんな性格の人でも「頑張っていない人」は出てきていない。(町田くんの目からはそう思っているだろうも含めて)
特別に感じた理由って何かな?と思いながら鑑賞する中で、「わからない心の動き」が町田くんの「恋」になったのかなという気持ちにたどり着いた。
最後、町田くんの気持ちの変化を以下のようにあらわしている。
「「愛」は与えるだけでよかった。でも、「恋」は違う。心は誰にも奪うものではないのに、その心が欲しくてたまらないんだ」
猪原さん以外の交流って、基本断定的な言葉を伝えることが多かった気がして。
「こういうことがいいよ!」「こういうことが素敵!」「そのままでいいんじゃない?」みたいな。「人の気持ち」を考えて行動できるからこそ、町田くんが知っている解から回答できるしそれをしたいと思って行動している。
一方で、猪原さんは「傷」「人が嫌い」「哀れみ」「涙」など、自分にとって「わからない」感情や行動に触れていていく。町田くんはことあるごとに「わからない」と口にする。猪原さんとの時だけ。結果的に猪原さんの事を考えて「暗くて沈んでいく感覚」になっていくのだ。そうして、町田くん自身が知らない自分を知ることになる。
今までは、無意識に与えていた「愛」によってみんなが喜んでくれていた。(知らぬうちに作用されていた感覚?)
でも、無意識に町田くんが向けた他人への「愛」が、その人にとって傷つく事を知る。
だから、町田くんにとって、他者との交流は不可逆的でよかったものが、猪原さんとの交流に限っては可逆的でありたいと願ってしまった。それが「恋」だったのかなと。
まぁなんで不可逆とかの上記の結論に至ったかというと、
舞台全体を見ていた時に町田くんは「ピンク」のピンスポがよく当たってると気づいたからだった。
グッズが発表されたとき、ピンクと青のトートバッグに川﨑兄弟だ~~(ハート)みたいな事しか考えていなかったんだけど、
舞台をよく見ると装置も照明も「ピンク」と「青」が頻繁に出てくる。
例えば、「Colors of Our Hearts」でいえば、一番最初は青い照明なんだけど、一番最後は青の照明だったところがピンクになってたり。
ピンクのピンスポが当たってると思いきや、青のピンスポが当たるときもある。
よくよく舞台装置を見てみたら、ステンドグラスみたいな硝子も「青」に見える角度もあれば、そのガラスが「ピンク」に見える角度もある。(見え方によって変わるのは、主題である「世界は気持ち」をあらわしててGOOD!)
町田くんは基本はピンクのピンスポが当たることが多い。
ただ、青のピンスポが当たる瞬間があって、その多くが猪原さんとの会話の中だった。
そう思ってみると、途中から心が動いたのではなく最初から町田くんのどこかに他の人とは違う「わからないけど、知りたい・ほしい」という感情は存在しているから変わったわけではないと。
あと、個人的には町田くんって実際にはこれが「恋」!とはなってない気もする。
みんなからそれが「恋すると爆発する」「それは恋だよ!」と教えられて、この感情が「こ…い……?心が欲しいってことは恋なのかも…」という感じ?
最後ダッシュをして猪原さんのお家に向かう時、観客側は「爆発してる…恋だ…!」となれるけど、そのシーンがなければきっと「恋の爆発」とは思わなかったんじゃないかなと。(町田くんも観客も含めて。)
今回は「恋」として着地させたけど「恋」と思ってなくてもいいと思う。
ただ、欲しいという感情がもしかしたら「恋」って言うかもね?みたいなくらいに感じたのだった。
もしかしたら構文は便利!ここまでが「町田くんの世界」という作品に対して思ったこと。
初主演ミュージカル
川﨑皇輝くんのオタクとして、この作品を通した感想もまたあるので少しだけ書かせてもらえればと。
初日、幕が上がり一番に思ったことは「なんて幸せなんだ」という事。
3年ぶりの舞台。しかもシアタークリエ。東宝制作。
沢山の演者に、新作の脚本に舞台装置と歌。すべてが丁寧に作られていて、そのすべてが愛おしくて。
その真ん中に、皇輝くんがいるという事実がうれしくて。胸に来るものがあった。
すごく演技が上手になっていた。
3年間で成長したものを確かに感じたのだった。
例えば、さ行の滑舌が良くなっていたり、手の位置の癖などが直っていたり。
ドリボウラギラナイ…って思ったなぁ何度も。成長を見れるのがうれしい。
何回か見る中で、見るたびに形を変えていった町田くん。
今日の町田くんは「わくわく度が強めだなぁ」とか「ちょっと強い男の子だな~」とか
これは成長というよりかは、町田くんがそこにいるからその日の気分で動きが変わるって感じがあって毎回新鮮にわくわくする感覚だった。
明確なアドリブではない場面でも、確かにそこに町田くんがいるんだよな。だからこそ、気持ちによって変化がある演技を見れるのが楽しかった。
自由に楽しそうに表現をすること、表現することを純粋に楽しんでくれる様がみているこちらも気持ちが良い。
だから、好きなんだよなぁ~川﨑皇輝くんのこと~~~!って。(小学3年生の感想)
大阪大千穐楽の最後の「Colors of Our Hearts」で涙を流して、最後の挨拶は笑顔だった皇輝くん。
そうね。そういう人だ。本当にきれいなお顔をしているよ(表情込み)
あぁこれからも見ていたいね!楽しみたい皇輝くんが作る世界。演技、出会える人。全部!
取り留めなく書いてしまった。もっと書きたいことはある。ありすぎる。
きっともう難しいから、この皇輝くんが好きだっただけ残しとこうかな?
きっとどこかで今日も町田くんは存在していて、私のことも家族だと思ってくれてるんじゃないかとさえ思うのだ。
宝物を手に入れたから私はまた一つ強くなれる気がするよ!BIG LOVE!