原石の輝きをみた日のこと~少年忍者 PASSION!! 忍 in the summer2024~
今週、「パレードは終わらない -Life is an Adventure-」が公開され、「NaNaNa」とともにエンドレスリピートしてしまっている。
2022年の感想を書かずに終わってしまったことをいまだに後悔しているので
早急に書きかけたこの文章を仕上げる必要があった。
途中から文章の温度感が変わるかもしれない2024夏の思い出を…
今年の夏も少年忍者と共にあった。
もう4回目の夏なんだって、はやいなぁ〜!
EXからステージが移り今年からTDC!
夏の風物詩、TDC公演についに忍者がフロントで立つことができた夏。
楽しいのが、楽しそうにしてるのがうれしい。
うれしそうな顔を見てうれしくなってる皆がよい。
そんな2024年の夏。
本当にまとまりがない思ったことをつらつらと書いていきたい。
PASSION!!~忍 in the Summer 2024~
正直、ずっと迷ってて9月1日に書き上げようと思ったもののなかなか難しく秋になった。
難しい理由は、いろんな要素によって今回のコンサートが良かったと思えたから。それは、見えてるところから感じられるものもあれば、彼らのバックボーンにある歴史によるものあるからなのだ。そんなことを考えていたら全くまとまらなくなり、いったん書くことをやめて今になる。
横アリ公演のラストシーンから始まるオープニングムービー。
稼働するセット、横いっぱいに広がる横型モニター。
全てが信じられない、少年忍者のためにこんなにも大きな舞台を用意いただいたなんて…と高鳴る鼓動を感じながら登場を待った。
オープニング
21つの扉から出てきた21人が最初に披露した曲は「NaNaNa」
ダンス動画ではあまり気にしていなかったのだが、Aメロの始まる音で辻村さん!!!!!!と確信。
その瞬間、良かったねという気持ちとこんなにも少年忍者を表してくださる曲を提供いただけたなんてという嬉しさあり。
めっちゃくちゃかわいい新衣装に、最初から紙吹雪が舞うなんて、そんなリッチな演出をさせていただけること、この1曲でコンサート代のもとを取れた気がした。
なにより、うっちー(内村颯太)が返ってきてくれて笑顔で踊っていてとっても嬉しい気持ちになった。
興奮そのまま始まった「Beat Line」~「KEEP GOING」のメドレー。強すぎる。
「Beat Line」は去年のガルアワ以降、ずっと聞きたい!!と思っていたパフォーマンスだったのでボルテージ上がるしかねぇ。曲のつながりそのままに「KEEP GOING」は天才のやること過ぎてガッツポーズした。
そのまま強い曲はやらないのが少年忍者だと思っていて、「Merry Very Go Round」~「太陽の笑顔」という流れも、オリ曲を感じてとてもよかったし、少年忍者のコンサートが持ついろんな要素をこの5曲だけでもかなり感じてよい。
「太陽の笑顔」では客席降りしお立ち台に…!近い!人間たちが!!綺麗な顔!で記憶をなくした。
その後ミライBoys(以下、ミラボ)が登場し、事務所のライブ来た!!!!!これ!!!!TDCの夏だ!!!!!!!と大興奮。
ユニットコーナー①
少年忍者のコンサートの良さってユニットコーナーにあると思っていて。
人数の制限もなければ、パフォーマンスの幅も自由。組む人が変われば文脈が変わり、曲の雰囲気が変わってもユニットが違うし!って思えるからユニットは面白い。こんなん無限大やん?
自担みれないしな…というデメリットはあるけど、ユニットコーナーがあることによって、全員でのパフォーマンスの迫力を持続させられるのでは?とも思ってる。
休憩する時間があるから、全員のパフォーマンスにより全力使えるというか…なんというか?
自担はいないが、全部好きな曲が3曲連続だったので毎回楽しくペンラをフリフリ!楽しい時間だった!!!
個人的に「Funk It Up 」の時、靴が脱げた稲葉くんが踊りの中で靴を履くまでのスムーズさに感動した回があったな…あっぱれ!
オーディション
ブロック名があってるかわからんですが、こう感じたので…
全員が、白シャツに黒ネクタイに黒いズボンの衣装
同じ衣装で踊る忍者好きすぎる…良すぎる…
オーディションをイメージしたパートでは、均等に配置された20つの照明の中で踊る「Time」が印象に残る。
オーディション会場に緊張した面持ちで入るような動作から、オーディションがはじまって踊る。周りにも仲間はいるんだけど、スポットライトは自分にしか当たってなくて周りは見えていない。みたいな?感じ?
オーディションが持つ孤独感みたいなのが伝わってきてヒリッとする演出がたまらない。そこから、仲間が増えて「Dreamers」につながるのもすごくよい演出!
見れない一糸乱れぬパフォーマンスは少年忍者でしか見れないよなっていつも思うの。
ジュニアが集まってやるパフォーマンスとも違う、統一感というか向いてる方向が一緒というか、そこがたまらくすき。
夏メドレー
客降りでいろんな記憶なくすよ…いろんなことが起きたよ…ほんとさ…
アリーナ・1階2階3階と21人もいるからこそできる大客降り笑
最初のほうはどこから自担が出てくるかわからず右往左往してさ…
少年忍者のコンサートって、ファンサタイムになったときにオタクの皆さんがずっとバラバラの目線になるんですぐに自担に見つけてもらえるのが良い。笑
ファンサほしいタイプのオタクさんだったらおすすめな現場だと。
皇輝くんが去年ファンサの事を「もらえるもんはもらっとけ!」と言って以来、もらえるもんはもらっとけ精神になってるので今回もファンサタイムを存分に楽しむことにしている。
会場が小さいこともあって皇輝くんが2階にいるときに見つけてもらって、近くに来たときにちゃんともう一回ファンサしてくれるとか、
立見だった時は、他担の皆さんが必死にファンサの協力してくれたり、私自身もファンサの手伝いしたりと各々楽しく過ごしてるのが時間だったのがヨキでした。
ファンサが関係ないなみたいな場所はほぼないからこの時間はわわぁ~~~って言いながらいつも終わる時間。
からの「お祭り忍者」~「光のシグナル」
ミラボとやるお祭り忍者なんて文脈しか無かろうに…良すぎる…お兄ちゃんになった少年忍者さん。ちゃんと受け継ごうとする姿勢が好き!
そして、「光のシグナル」。
ある公演前、その日忍サマに初めて入る友達と「何の曲が聞きたいですか?」みたいな話をしてた時に友達が「光のシグナル」と~~「罪と夏」!って言ってて、予知能力者!?天才か?!と思ったのと
すでにセトリを知ってる私が、「へぇ~そんな曲もありましたよね~(すっとぼけ)」という名演技をかましたといういい思い出。
うれしそうな友達と一緒に見れてこちらまでうれしい気持ちになった。毎回なに歌うかクイズやって行きたい!
ユニットコーナー②
「マスカラ」演出で、光の三原色と色の三原色について学ばせてくれてかっこいいのに謎の面白さがあってニコニコしながら毎回見てたんだけど、
ブログで皇輝くんが「夏の自由研究でした!」と書いて締めたところまで全部エンタメだったね。表情はね…もちろん最高だった…
また、「 バトル・オブ・バトラー」みたいな曲も提供してくれるんありがたい~~~こんなんなんぼあってもええですからね。白の王子様衣装みんなかっこいい~~~!!!すごいかっこいい~~~~!!!って毎回楽しませていただいた!はぴ~~~!
からの~~「The Shining Star」
もはや、待ってました!!!!少年忍者屋!!!と掛け声入れたくなるくらい少年忍者の曲になりつつあるシャイスタ。
シャイスタっていつも全部の照明が会場側にバッと広がるんだけどそこが大好きすぎるんだよな…かっこいいんだ。かっこよくて好き。
青の腹巻(あってる?)に金スパンコールの衣装。ActONEぶりのこんにちは。また見れるのうれしい!
2022年の振りに戻ってたのも結構好きだったポイント。
もちろん皇輝くんがフィーチャーされる2023以降の振りも大好きだけど、
これはこれでお久しぶりです!って感じですき。
Memories
という言葉から始まった[Memories]。
「Japanese Soul」ではなく、なんで「Memories」なんだろう?と思ったりしてたんだけど、「Japanese Soul」という足跡を含めたこの一連の流れが[Memories]なんだと。
「Japanese Soul」では、自分たちが信じた自分たちにしかないエンターテインメントをこれでもかと魅せてくる。
「はやく解体しろ」「21人もいるグループなんて無理だろ!」と言われ続けた彼らにとって、ターニングポイントとなった2022を自分たちを信じてくれたこと・なにより近くにいる大人たちが信じてくれたから今がある。
彼らが大きく変化した作品になったし、だからと言ってここからずっとやり続ける演目でもない気がする。いったんの区切りを感じたりして少し寂しさを感じたりした。また見たいな。いつか。
そんなちょっと切ない気持ちのまま始まる「fin.」。
たくみくんの歌は本当に好き。こんないい曲、どこから見つけてきたの…?と思ったら少年隊さんなんだね。本当に、素敵な曲。
「fin.」の冒頭ソロで歌うたくみくんにはスポットライトは当たってなくて、たくみくんの一歩前に光が集中してるの。20個の。
ステージにはたくみくんが一人だけなんだけど、その後ろには少年忍者20人がいることが伝わる感じがまた素敵で。みんなが少しずつ登場するとその光がパァァっと広がるのもすごくよかった。
そいえば、ある公演の時下手のアリーナに入った回があって、その時に「俺BANG」を思い出したんだよね。
皇輝くんの位置取りが下手の前だったんだけど、その立ち姿が「俺BANG」における、解散について聞いた後「どうしたらいいんだ」と苦しそうな顔で下を向く皇輝くんの肩を抱いた織ちゃんのシーンと重なって。
あの時、上を向くことができなかった(フィクションですが)彼が、こんなにもいい顔で、3階席までいっぱいいる少年忍者のオタクを見ている様が、苦しい気持ちも信じて進めばこんなに素敵な景色に出逢えるのかもと思ってしまって。
公演中は泣かなかったのに、感想を友達に話してる中で思い出しちゃって泣くというやばオタクムーブになってしまったのだった…まさか、「俺BANG」の記憶を思い出すとは思いもしなかった…さすがMemories…
最後に降りてくる「光る原石に」友達が「耳をすませば」を思い出したという話になりすぐさま耳すまをみた。
はじめて書いた作品に納得がいかない雫に、聖司くんのおじいさんがラピズラズリの原石を渡してこう言うの。
この言葉とリンクして、彼らが信じた今の姿は誰かが信じてくれたものなのかもなって思ってぐっと来た。ありがとう「耳をすませば」…より深まった…
光る原石からまばゆい光が放たれて始まる
「パレードは終わらない」
パレードがはじまって、時にミライの荒波にもまれながら、それでもパレードは終わらないってことなんだなと。その未来は「自分の力で切りひらく」と宣言できる強さを少年忍者のみんなは持ってるんだなと強く感じた。
もちろん、今までの歴史を知ってるオタクからすると今までの織ちゃんの振り付けがちりばめられたパフォーマンスが最高で気づいたとき頭を抱えたんだけど、映像が公開されて少年忍者をあまり知らない方へも感動が届いてることにすごく感激している。
少年忍者を初めて見た方々から「21人で」と言ってもらえるようになったのはまぎれもなく、彼らが21人という形をあきらめなかったからだ。
自分たちにしかない輝きは、何かをずっと考え信じ続けてくれたからだから。
そして、その輝きには彼らだけが作ったものや彼らが今まで経験した先輩方とともに作り上げたエンタメが土台にあると感じられること。大切にしてくれていること。その事実が動画を見た方々に全部伝わってくれてうれしい。まさに、星輝が[Memories]前に言っていたこの言葉に通じるね。
自分たちを信じてくれてありがとう。いろんなことがあったけど、こんな素敵な景色が見れてうれしい。
また、扉の先にヒカル場所へ旅立つ21人を見送り本編が終わる。
あまりに良すぎて集大成すぎるあまり、未来を示してくれながらも扉の先のヒカル何かに進む彼らを見て、これで終わりを感じてしまう瞬間もあったんだ。去年までは船に一緒に乗ったままの感覚が、今回は見送った感覚があったから。
ジュニア担ってその刹那も抱えて生きなきゃいけないんだな。
永遠はないって知ってるからこそ、みんなが幸せである未来を信じてる。
総評
近年の彼らのパフォーマンスには必ずストーリーと文脈が存在し、その文脈を紐解く楽しさがある気がする。特に、星輝の演出は必ず文脈と意味と意思が存在していてそれがパフォーマンスを通して感じられるのがすごく好き。さすがだ!星輝!!!!
今回の忍サマは、忍者という歴史はもちろんの事、TDCに立つ意味。TDCのフロントをやる意味を改めて実感した公演だった気がする。
というのもTDCは2008年の開業から、この事務所での公演はSUMMARY~サマパラと演者を変えながら続いてきた大切な夏の会場である。
TDCの単独ってだけでそこまで思いを馳せなくていいのに、今回の忍サマにはSUMMARYやサマパラの要素がありすぎて困った。
ずっと私は、少年忍者にSUMMARYをやってほしいと熱望していた民なのだけど、サーカスのようなアクロバットな動きはまさにSUMMARYに近いものがある。ストーリーラインがありながらもあまりに要素が多く混沌としているのもSUMMARYぽいのだ。
そして何より、「パレードは終わらない」での一人一人の名前呼び。あそこで膝から崩れ落ちた。まだ見れるんだ…これ…SUMMARYじゃん…って。
原曲での長いのセリフのところをそのままセリフにすることだってできたのに、あえてSUMMARYでやっていたジュニアの名前を言うパートに変えたのはあまりに文脈を感じてしまう。
さらに、皇輝くんが一番好きとずっと言っているケンティソロコン(サマパラ)もこのTDC。
サマパラに関しても、ジュニアマンションから始まり、ケンティと戯れたり、風磨の幼少期を演じたりと思い出深いよね。
忍サマ終演後、ケンティソロコン2016を思わず見たんだけど、その時のケンティの年齢が22歳だという事にハッとする。
皇輝くんが今22歳で、あの時の小さな皇輝くんと同じくらいの年齢であるミライBoys(以下、ミラボ)と一緒に歌って踊る。まさか、そんな事実でグッと来させてくれるとは…って感じだったので、今年TDCで出来た意味があったなと思ったりしたのだった。
ずっと[Memories]がはじまる前に言っていた「過去と未来すべての歴史を詰め込んだ」という言葉が、未来の歴史を詰め込むってどういう事って?ずっと引っかかってたんだけど、自分たちが受け継いだものを次の世代に受け継いでいる公演なんだろうなと思ったのだった。
名前がなくなったとて、その根源的なエンタメの力とか文脈は、彼らのパフォーマンスに確かに存在していて、言葉として出せなくても伝わるものが絶対にある。そしてやめない限り形を変え人に伝承し残り続けるのだ。
時代は巡り、そしてつながって行ってくれたらうれしいな…泣いちゃうよ…その時は。
混沌としてハッピーになる、このちょっとヘンテコで温かいエンターテインメントが続くことを。
SUMMARYから始まりサマパラに続くTDCでの夏の公演。
発表時、ずっと続けていきたいという思いからつけた「2024」という文字に聞いたときはふ~~んって聞き流していたが、
今回の公演を見て、彼らがつけた「2024」という数字が増えること、SUMMARYやサマパラのように続くものにしようねと願うばかりだ。
そうそう、[Memories]が終わるとき、おじいちゃんが見に来てる気がしたんだ。きっと喜んでるよ。