ぬいぐるみ服型紙の作り方
推しぬいを自作しても、じゃあ服はどうしたらいいの?という方向けの簡単な服の型紙の作り方です。
とはいえ、10cm、15cm、20cmのぬいぐるみは、既成のぬいぐるみ服やハンドメイド作家さんのぬい服も販売されているので無理して作る必要はありません。
👆 ぬいぐるみ服の型紙を配布されている方もいるので、縮尺を調整することでサイズの違うぬいぐるみも着られます。体型が全く違うと使えませんが、型紙をどういった形で作ればいいのか参考になります。
👆(追記:2023/01/17)
はっ……当たり前すぎて抜けていました。
公式からぬいぐるみが出るジャンルでは、そのジャンルのぬい用の型紙や作り方を解説してくれている方もいます。10cm~12cm前後のキャラぬいぐるみは充実しているので、サイズが似ていれば自作ぬいでもそのまま使える場合があります。
改造やその型紙から作った作品の販売はNGなど、それぞれ作者さんの利用規約があると思うので、よく注意して扱ってくださいね。
👆 小さな服はドール服の資料が充実しています。
基本の作り方、必要な道具やポイントはぬいぐるみ服と共通しているので、図書館などにあれば読んでみてもいいかもしれません。
基本の型紙を作る
今回はまろまゆさんの10cm型紙で作成したぬいをモデルにしています。
型紙の制作にはキッチンペーパーや不織布が便利です。
まずは適当な位置に折り目を付けます。そこが真ん中!
折り目とぬいぐるみの中心を重ねて服の形を描きます。左右対称にするので、まずは片側だけでオッケー。手の先が出るように袖の長さは手首の位置、腕や胴のまわりは5mmくらい大きく描いておきましょう。
型紙はいろいろな服に使いまわしたいので、この時にTシャツ丈とワンピース丈をメモしておくと便利です。
ぬいぐるみには体の厚みがあるので、さらに5mmほど胴と腕の入る部分を増します。肩の位置は変えずに脇の下の部分だけ変更。
あとは折り目で折って、線通りにカットすれば型紙(仮)ができます。
簡単に試作しよう
これでできた型紙、実際にぬいが着られるの?ってことで、簡単に試作をしてみましょう。ここでもキッチンペーパーを使います。フェルトとかでも大丈夫ですよ。
まずキッチンペーパーに型紙を書き写し、そのキッチンペーパーを2枚重ねてから、ひとまわり大きく(線から5mmほど余白を残して)切ります。この余白が「ぬいしろ」です。写真ではわかりやすいように緑とピンクで塗ってある部分です。
試作ではピンクの部分が不要なので、ここも切りましょう。
(※本番の時は必要な部分なので切らないように)
また、ぬいぐるみの頭は大きいので、人間のように服が着られません。服の背中が開くように真ん中でカットしておきます。
服の前の部分になる①を前身ごろ(まえみごろ)、背中側を②を後身ごろ(うしろみごろ)といいます。
前身ごろと後身ごろが完成したら、ぬいしろの部分をホッチキスで留めます。試作のキッチンペーパー服が5秒で完成!ヤッター!
実際にぬいに着せてみましょう。
着せてみると脇の下の胴体部分がちょっとガバガバですね。オーバーサイズでもかわいいけど、もう少し型紙を修正しましょう。
【💡POINT】小さめに作るより、大きめに作ったほうが修正がしやすい
試作の服の胴幅を少し詰めて納得いくサイズになったら、型紙も修正します。今回は脇の下を左右2mmほどカットしました。
これで前身ごろの型紙は完成~!
後身ごろの型紙を作る
前身ごろで完成じゃないんですよ。
背中(後身ごろ)は金具やマジックテープで留める必要があるので、金具をくっつけるために型紙を少し工夫をします。
キッチンペーパーに前身ごろの型紙の半分を書き写し、中央に「金具を付ける部分」を1cm足します。(写真の緑の部分が書き足した場所)
これが左右1枚づつ必要なので、またキッチンペーパーを2枚重ねてハサミで切れば後身ごろの完成です。
新しい服を作るたびに、基本の型紙を書き写す+作りたい形に改造して型紙を増やしていくんですが、基本の型紙は何度も使うので、厚紙やクリアファイルなど丈夫な素材に写しておくと、破れないし書き写しやすいです。
複雑な形の型紙を作るには
今回モデルにしたのは平面的な人型ボディのぬいぐるみでした。
もっと複雑な形のぬいぐるみに服を作りたい場合は、全身にラップを巻いて、その上からセロテープで隙間なく覆い、それを切り分けて型紙にします。推しぬい作りにはそんなに必要ない作り方だと思うので省略!!
おわりに
ぬいぐるみ服の作り方を解説している人は多いので、元の型紙の作り方を解説してみました。実際の改造例とズボンの型紙(簡単)の作り方もあるので宜しければどうぞ。