2023年を振り返ってみて
今年1年を一言で表すと、「決心」という言葉が思い浮かぶ。2023年初めは悩み、自分と向き合い、中盤では「やってみよう」の精神で挑戦した。終盤では、自分と対話し動いたことで、自分の可能性が少し見えた気がする。起承転結のある1年で、自身の人生の中でとても貴重な年であった。
自分がこの1年、何があったのかキュッとまとめて綴ってみよう。
1. 向き合う
「自分のやりたいことは何か」、「自身のキャリアゴールは何か」、「自分とは何か」・・・と過去の自分と照らし合わせながら自分と対話した。ノートに殴り書きをするかのように、とにかく思いつく限りをボールペンで書きまくった。発見があった時は、いつでも書いた。そのノートを見返してみると、よく出てくる言葉として「自分」という2文字があった。日々、自分に何かを課して取り組んでいる証拠だと感じる。これからも自分を高めるために、自分に「もっと、もっとできる」って自分に勝負をかけて生きていくのだろうなと感じる。
今年はじめに、大学入学当初に思い描いていたアスレティックトレーナーとしてスポーツ選手を支えるという目標・夢から一度、離れた。その間は、興味があったけど、今までできなかったことに挑戦してみた。就職活動もしたし、時間がある時は美術館やお城やお寺を訪ねて、感じるがままに生活してみた。結果的に、分かったことは考えていても「何もわからん」って感じだった。
2. 動く
考えていても何か兆しが見えたわけではなかったので、今できることにまずは本気で取り組んでみようと決めた。それは、研究活動である。今思い返せば、5月半ばから文献研究しまくって、外部の先生にもご教授いただきながら8月まで予備実験を重ねた。9月からやっと本実験が始められるようになり、今は実験が無事終了して、データをまとめて、国際学術誌への投稿に向けて準備を進めている段階である。自身の専攻はスポーツバイオメカニクスなので、まずは自分の興味がある野球競技に焦点を当てて研究した。研究してみると思い通りにならないことが多々あって、けどそれが、意外なことが、「楽しい」、「感動する」ことに繋がった。
知識に触れる(→知的好奇心が刺激される。)、新しい知識を作る(→研究活動)、これが自分自身にとって楽しく、やりがいのある体験であった。
3. 発信する
研究活動の延長で秋学期(10月から)は、周りに発信することにこだわった。ゼミの先生のご協力もあり、ありがたいことに学会発表を3回、グループでの研究発表を1回(学部のHPに取り上げていただきました。)成し遂げることができた。これまで学部で学んできたことを総動員して知識をつなげ、論文でさらに深める、さらに自身の研究へと応用するという流れを体現することができた。そして、学会では有識者とディスカッションをすることで新たな発見を得られることがあって、とても新鮮だった。また、課題も多く見つかった。自分の研究のオリジナリティーは何か、その研究はどんな有益な情報を社会へもたらすのか、一番示したい結果は何か(なんでも記載したら良いというわけではない。)などなど、自分の詰めの甘さ、弱さを知る機会にもなった。「発信する」中で、自分の言葉で話すことは確かに難しいし、自分の弱点でもあるけれど、どうしたらわからない人でも興味をもってもらえたり、理解してもらえるのか考え、常に周りに寄り添って考えていくことを忘れずに言葉を選んで話していきたい。
4. ちょこっと頑張った趣味
今年もトレラン、スカイランに出場した。シンプルに「走る」って良いよね。今はもう「走る」ってことが人生の一部になっている。「走る」ことで、無になれるし、生活リズムも良くなるし、自分を本来の自分に戻してくれる。今年は去年の反省を活かして、早めに大会に向けて準備を始め、1回の練習で走る距離も伸ばした。友達にアドバイスをもらいながらトレーニング計画をたて、限られた時間の中で頑張った。地元の長野で開催された「竜王スカイランレース」で、年代別で表彰された。最高に嬉しかったし、案外走れる自分に驚きを感じた。来年はさらに長い距離に挑戦してみたい。
美術館に行く機会が増えた。一見すると何を描いているのかわからない、けど立ち止まってみると多くの発見を得られる抽象絵画にハマった。今まで美術になんて(「なんて」というのも今となっては烏滸がましいが…)興味がなかった自分が、まさかハマるとは。だいぶ驚いた。意外とやってみないとわからないこともあるもんだなと感じた。芸術で少しは腐った自分の感性でも磨いてみようかな笑。
5. 今年の3大ニュース
自分がいつもつけている手帳に今年の3大ニュースは?という質問があったので、ここで少し回答してみようかなと思いまして。
1. 友達に面と向かって叱ったこと。意見をぶつけ合ったこと。
6月某日、夜10時ごろにすき家に呼び出された。そこにいたのはいつも一緒にいる3人の友達。最初はなんでこんな時間に呼ぶんだと、少し苛立っていたのを覚えている。E君が早速切り出して、「N君、何か言いたいことはないのか」と。それで察した。確かに最近、俺はH君に腹を立てていたのだ。内容は割愛するが、初めて野球部以外の友達に叱った。凄く勇気のいる話だったが、あの時本気でぶつかってよかった。その後、本人も理解してくれたみたいで、自分がいうのもなんだが、人として凄く成長したなと感じる。
言いたい事を言える、お互いの弱みに寄り添える、そんな友を大学で出会たことに本当に感謝している。
2. ホテルの鍵を落とし、余分なお金を払ったこと
まさか、東京でホテルの鍵を落としてしまうとは。自分の管理の甘さに呆気にとられた笑。あー5,000円無駄にしたなと後悔。次からはしっかり財布に鍵を忍ばせておこう!!
3. ハワイ大学で人体解剖をする機会を得られたこと
今年の3月にハワイ大学マノア校に行かせていただき、アスレティックトレーニングの学びとして人体解剖を体験した。今まで教科書で学んでいたことがクリアになることや、教科書と違うこともあって(個体差)刺激的な1週間であった。大腿四頭筋の形状・神経支配、靭帯・腱の硬さ、筋萎縮、脊髄の神経経路、心臓の構造、横隔膜の薄さ(薄すぎで横隔膜の筋膜剥がしていると思ったら、横隔膜剥がしてしまっていて、胃に穴を開けてしまったー)を肌で感じられたことは貴重な体験であった。ありがとうございました。
6. 今年印象に残った言葉
好きな花はひとつじゃなくていい(某ドラマ。現在今田美桜ロス)
2兎追うものは2兎を得る(ゼミの先生からのお言葉)
今を生きる、今を見る、今を楽しむ(映画「君たちはどう生きるか」で得た自分の感想)
憧れるのをやめましょう(WBC決勝前、大谷翔平選手のお言葉)
7. 意気込み
来年は、大学院生活。自分のキャリア形成に向けて、大きな1年となることは間違いない。目標は、自分の武器を作ること。そして、謙虚でありながらも、目標は高く、夢はでかく、常に自分に課して前進していく。圧倒的な1年を。ギラギラとメラメラと貪欲に生きていこう。
8. まとめ
キュッとまとめるとか言っておきながら、なんだかんだ沢山書いてしまった。(内容の濃い1年でまとめきれませんでした笑)
この1年で分かったことは、「悩みながらも動き続けるしかない」ということ。しかし、動きを止めない中でも、一瞬でも良いから立ち止まる時を作ること。そうしないと、自分を見失ってしまうので。
そして、最終的には自分の将来像が想像できる場所で頑張れたら良いなと感じる。
今年1年、自身を支えてくださった方々に感謝を申し上げます。来年もよろしくお願い致します。
可能性を信じて。がんばれがんばれ。
尚弥
#今年のふり返り
#来年に向けて