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あやとりがこんがらがって曼珠沙華  奈央

この句は俳句の会で作った句です。
子供の頃、赤い毛糸で妹とよくあやとりをしました。
あやとりの取り方を間違える幼い妹。
ぐちゃぐちゃにしてしまって、もつれた毛糸をほぐしたことを赤い曼珠沙華を見ると思い出すのです。

おばあちゃんがいて、父がいて、母は台所でガチャゴチョ。

時々、叔父もいて。

それなりに穏やかな日々がありました。

今も通り過ぎれば、きっと幸せな時間ですね。
夫がいて、妹も元気にしてくれている。

仕事もあって、曼珠沙華も咲き。
金木犀が香り始めて。

曲がりなりにも、秋がやってきています。

色々とこんがらがっても、美しい花は咲く。

今だから咲く花がある。
足るを知る咲き方は美しいですね。

充分足りているではないか。

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