ITパスポートとやらを受けてみた
はじめに
さくらインターネットの田中さんが受けてらしたというのがニュースになっていたのが今年の1月。
そーいえばそんな資格あったらしいけど、あれって初心者とか就活生が受けるものちゃうの?と思って完全にスルーしていたんですが、普通に上位資格を既に持っている江草さんも受けたとのことで
ネタとしてありだなー誕生日過ぎたら受けるかー、と思って再度そのまま忘れてました(笑)
誕生日もすっかり過ぎて3月に入り、友人と会う機会が増える中でネタとして急に思い出したので、適当にググってIPAのページに行き着き、思い立ったようにIPAのアカウントを取得。この間、たぶん5分くらい(笑)
スケジュールを見てみたら最短の日曜日で予約が取れたのでポチっと。で、3/12(日)に受けてきました。
試験当日
持参するもの
当日持っていくものは、以下2つのみで大丈夫。
IPAのサイトで試験予約後にダウンロードできる確認票
マイナカード、運転免許証、パスポートなど顔写真付き身分証明書
筆記用具などは不要でした。ていうか持ち込んじゃダメとのこと。
確認票には受験者の氏名、性別(いまどき…)、生年月日、受験番号、利用者ID、確認コード、受験日時、場所が書いてあります。IPAのサイトで予約完了したらPDFをダウンロード出来るので、かならずA4に印刷して持参しましょう。
試験会場
試験時間の15分前から会場で説明があるので、試験開始時間の20分より前には到着するようにしましょう。会場は試験時間30分前から開いているので、30分前に行くと良いですね。
到着したら受付で確認票、身分証明書を見せて登録確認。試験室の番号が印字されたネームプレートを受け取って受付完了。試験会場へ。
今回受けたプロメトリック御茶ノ水ソラシティでは、健康診断センターにあるようなロッカーがありました。スマホや腕時計、鞄など、試験場へ持ち込めないものは全部そこへ預けてロックして鍵と確認票と身分証明だけ持って試験場へ入るシステム。健康診断などと同じですね。検査着に着替えたりはしないけど。
結構分厚い参考書なんかを直前まで読んでいる方が意外にいて、「おー、そーいえば試験を受けにきてるんだったなー」と、ここで初めて実感が湧いてきました。そこで気付くなよ
試験時間の10分前に試験室へ個々に通されて、パーティションで区切られた席に案内される。席には専用のPC、ファミレスの席にあるような呼び出しボタン、メモ用紙(A4一枚)、シャープペンシルが置いてありました。このメモ何に使うねん?呼び出しボタンは、係員の人を呼ぶ用かな?気分が悪くなったら、とかトイレとか?
などと眺めつつ、着席したらまずはPCへ受験番号、利用者ID、確認コードを入力してログイン、試験開始時間までそのまま着席して説明画面を見ながら待っていると…
「身分証明書はポケットにしまってくださいねー」
ふぁっ!?まぁマイナカードだし、胸ポケある服だったからよかったけど。
これ、パスポートみたいにデカいものだったり、女性でポケットが無い服装だったりするとキツくない?盲点だと思う。
なんてことを思いながら説明画面を読む。試験は4択を100問だそうな。へー、そんなにあるの?120分だから、1問1分か。ふむふむ。なんてボーっとしてたら試験開始。ポチっとな。
試験中
げっ、計算問題があるやん。なるほどメモってそういうことか。会計とか原価計算の問題。これはITっていうより社会人常識問題みたいな感じね。プログラミングぽい問題もある?へー、知識を問うだけでなくて結構頭使わせるんね。ていうかパズルみたいで楽しいから、それだけやりたいわ
などとニヤニヤしながらポチポチしてたら100問終わってた。画面に残り時間が表示されるんだけど、この時点で見てみたら残時間90分。あれ?こんなサクサク終わるもん?まぁ問題によっては脊髄反射で答えられたやつとかあったから、そりゃまぁ時間あまるだろうけどさ。
というわけで、半分以上時間残してるけどこのままボーっとしてても暇なので「試験終了」をポチ。そしたらいきなりその場で点数画面。
マジか(笑)
これってイキって早く終わらせて不合格だったら目も当てられん残酷システムでゎ(笑)
で、その結果画面を見て合格を確信しつつ、早く終わった場合は呼び出しボタンを押すらしいので、それもポチ。
そしたら係の方が来て、身分証明書とロッカーのカギ以外の全てのものが回収。「静かに退室してくださいねー」と耳元に囁かれたので、忍び足で退室、ロッカーへ戻りました。囁かれたのも忍び足もマジです。
結果
こんな感じでした。
試験時間終了後、PDFでもダウンロードできます。
3月の受験者に対する経産省による正式な合格発表は4/15らしいです。合格証は5/15くらいになるとのこと。基準点から見て、多分受かってるんでしょう。
受験した感想
問題の傾向
完全にナメていたので申し込んでから当日までマジで1秒1bitたりとも勉強しなかったんですが(マウントさーせん)、わりと「ん?」てのがありました。とくに法律関係と会計は単語をすっかり忘れていてヒヤっとするのがいくつか。多分間違えたのはその辺だろうなー。
加えて、企画・設計・実装とかいうウォーターフォールやら計画書やらWBSやらとは1億%無縁な世界で生きてきたので、「へー世の中のITって面倒くさいんやねー」と思って適当に脳内で鉛筆転がしてポチった問題もあり、間違えてるのは多分そのあたりです。恐らく。なんとなく。知らんけど。
ITというよりSIerやらITゼネコンやらのちょっとした闇な部分を垣間見ちゃったり、そこに気持ち悪さを感じたりした問題がそこそこありました。やだなー。まぁそういう意味では勉強になりました。試験前じゃなくて試験始まってからだけど。
一方で、単語的には比較的ここ数年のものもあったりして、「お、問題作る方も頑張っとるな」と思わせる設問も数個ありました。
ITの内と外で
多分、コンピュータソフトウェアの開発業務に3~5年くらい、プロダクトをゼロから作って運用までのサイクル全てに一度以上は関わっていて、かつその業務をこなす上で、単に開発業務だけでなくなんらかのプロジェクトと部門の管理にも携わったことがあるなら、恐らく何も勉強しなくても受かるレベルでは、と。
ただ、IPAが主催する資格の中では最も基本的なものだということなので、入門としては分野も幅広く、文字通り「IT業界へのパスポート」にはなるかなぁ、という感じ。まぁ、他業種からIT界隈への転職を狙うのであれば、スキルバッジのひとつとして取っておいてもいいんじゃないかな、と。
中途採用の入社試験やIT業界での昇格試験?的なものの代わりとして、抜き打ちでやってもらうとかには良いかもしれません。
また、IT業界以外の方や学生さん、IT業界でも技術職・企画職・管理職以外の部門の方は、勉強してみると「ITってこんな知識を駆使する業種なんだ」ということがわかってよいかもしれません。
特に「ソフトウェア業界、IT業界、通信・情報産業で働いてるけど技術職ではない総合職や一般職」の方は、勉強してみると専門職の方と話せる話題が広がり、仲良くなりやすいかもしれません。
そういう意味では、さくらインターネットさんの英断には改めて拍手を送りたくなりました。
さいごに
ワタクシもとより勉強や努力という言葉が発狂したくなる程大嫌いでして、免許を持っていないと法に触れるようなアマチュア無線免許や運転免許証は取得しましたが、この手の「履歴書資格」「業務資格」的なものに対しては無資格かつ実力でブン殴って蹴落として生きてきた半世紀だったので、ぶっちゃけ今回の試験内容は「こういうものが資格になるのか」という意味で衝撃でした。
ただ、最近は自分のワーキングヒストリーを説明するのが面倒になってきて、それなりに「〇〇〇持ってるよ」で済むならそれもアリだな、と思うようになりつつもあり、自分を客観評価するひとつの指標としては資格の類もアリなんだな、と捉えるようになってきたお年頃。7,500円は高いと思うけど、これ恐らくIPAの試験で一律ですね。
時間で見る私のITパスポート試験
IPAのサイトへたどり着いてアカウントを取って予約完了するまで:たぶん全部で10分くらい
勉強時間 : 0.00000000秒
試験当日に何を着て行くか決めるのに要した時間 : 15分くらい
試験でポチポチしていた時間 : 30分くらい
折角なので御茶ノ水~秋葉原界隈を歩いてブラブラしてみた : 60分くらい
帰宅してnote(この記事)を書いてみた : 80分くらい
なんだ、この記事を書くのに一番時間が掛かっとるやないかいw
気になったらIPAのサイトへGo
コチラです。
試験の申込はコチラ
ほとんど毎週受けることが出来る様なので、試しに受けてみてはいかがでしょーか😉
追記(2023.05.16)
合格証書が郵送されてきました。
ところで、折角のITの資格なのに、これこそマイナンバーと紐づいたりしないの?マイナンバーの利用範囲が物凄く狭められているのは知ったうえで言いますけど。
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