大人こそユーチューバー

自分は、子供達が将来の夢は「ユーチューバー」と言っているのを聞くと否定したくなってしまう。
きっと中年世代である自分の偏見なんだろうと思っている。

確かにしっかり構成された作品を投稿する若手のユーチューバーも多い。見る人に元気を与えるような投稿は非常に楽しい。人に元気を与えるような仕事は子供の将来の夢であることは望ましい。その意味ではプロスポーツ選手、芸能人も同様のものがある。

では何故それでも子供の将来の夢としてユーチューバーを選んで欲しくないのか？

ちょっと考えてみた。
① 手軽すぎ・・・？　人々を楽しませる職業の代表である芸能・プロスポーツ等永年の努力や下積みの元に大成するものと思う。その中でユーチューバーはいかにも安直に見え（これが正に偏見、実際の多くのユーチューバーはそうではないだろうが）、子供の頃から楽して稼ぐ方向を目指さないで欲しいという思いが出てしまうのか？
② また只々フォロワーを増やすため(広告バナーを増やすため？)に、人の迷惑になるような投稿を繰り返すような人も多かった。その悪いイメージが自分の中にあり、できれば子供世代の将来の夢となってほしくないという考えがあるように思う。
③ トップクラスに入らなければ殆ど注目もされず、仕事として成立せず社会への貢献度はほぼ無い気がする。それでメシを食っていこうとなると結局スポンサー広告獲得の世界、要するに注目されなければいけない。それは曲がった方向に進む可能性を秘めているようにも思う。

今挙げた子供の将来の夢としてのユーチューバーを否定したい理由どれもネガティブ面のみクローズアップしているように思う。ということはやはり中年の偏見なのかもしれない。

でも、実は自分は只ユーチューバーを否定するものではない。
例えば将来の趣味としてのユーチューバーなら大いに結構と思う。安定した仕事で社会貢献をしつつ、更に人々を楽しい気分にさせるユーチューブ投稿を目指す・・・　　なかなか素敵な生き方と思う。要するに子供が生計を立てる仕事して目指して欲しくないだけかもしれない。

また、自分自身を含む中年期以降の人がユーチューバーを目指す事は非常にいい趣味だと思っている。

その理由を挙げてみる。
①中年期から高年期になるにしたがい、社会的なつながりは減りがちになる。特に男性は発信力が低下し篭っていく傾向が強い。そのような中で社会的に発信していくことが中心となる趣味としてのユーチューブへのチャレンジは老化防止健康維持にとてもいいと思う。
②社会で永年過ごした中年にとっては、経験を表現するチャンスでもあるように思う。どのような作品を作るにしろ、その人の生き様等が表現されれば非常に素敵に感じる。視聴者においても勉強になることが多いと思われる。

具体的計画は立っていないが、自分自身も実はそろそろユーチューバーを目指してもいいのではないかと思っている。

どうも自分は真摯に取り組むユーチューバーをかなり尊敬しているようだ。