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ジーンズパーツの名称
KENZOです。
今日はジーンズパーツの名称について解説していきます。
図を作成したのでこちらをご覧ください。
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1本のジーンズが形になるまでこれだけのパーツが必要になるんです。この図では、リベットやボタン、ファスナー、ラベルなどの副資材は省略しています。
では順番に見ていきましょう。
A:後身ごろ E:前身ごろ (合計4枚)
ジーンズのシルエットを表現するとても大切なパーツです。身ごろのパターンは各デニムブランドの顔ともいえるでしょう。
B:ヨーク
穿き心地を良くするために、スカートやスラックスではタックやダーツの手法が用いられます。ジーンズではヨークを用いることで身体の立体的なラインをカバーしています。
C:ポケット
ジーンズのバックポケットは5角形のものが多く採用されています。
D:コインポケット
通常は右側の1ヶ所のみ。小さめのポケット。
F:袋布
袋ポケットの袋布。これはデニム生地ではなく、薄い生成りの生成りのスレーキ生地で作られることが多い。そのためスレーキと呼ばれることもある。
ジーンズのフロントポケットはウエスタンポケットが採用されます。
G:向布
ウエスタンポケットなどで開いている部分にあてるデニムの「とも布」。
H:前立て
左前身ごろとファスナーを縫い付けるための小さな見返しです。左前身ごろの裏側とファスナーの間につきます。
I:てんぐ
ファスナーが下着を巻き込まないように誘導するための持ち出しです。右前身ごろに連続して縫い付けられ、ファスナーの裏側につきます。スラックスにはこの部分にボタンをかける突起があることから「てんぐ」と呼ばれます。
J:ウエストベルト
ジーンズの場合、幅3.5〜4.0cmのストレートなウエストベルトを使用。製品により、腰のくびれに合わせてカーブさせたものもあります。二重環縫いミシンとアタッチメントにより、1工程で仕上げます。
K:ベルトループ
ベルトを通すためのループ。ジーンズでは幅の広いベルトを通すことも多いため内径は大きくなっています。ベルトループの上下は閂止め(カンドメ)で強固に固定されます。5ヶ所が多い。