ワークウェアからファッションウェアへ!大戦後のリーバイスの変化
KENZOです。
第二次世界大戦が終結すると、
軍事統制が解かれ、リーバイスにも
アーキュエイトステッチが復活。
デュード・ランチ向けの
ウエスタンウェアのほかに、
ファミリー向けシリーズや
若者向けシリーズも展開していきました。
戦後の好景気にともない、
新しいターゲットをつかみ、
シェアを大きく拡大。
ジーパンがカジュアル服へと
変化していった時代です。
Late1940s-1950s
501XX 1947-1952
コインポケットのリベット、
月桂樹ではなくリーバイスロゴの
トップボタンが復活しました。
アーキュエイトステッチは、
2本針で縫われ、中央が交差
するようになったのもポイント。
革パッチに印刷された"S(Simple)"も
戦後からは記載がなくなりました。
股下のリベットはバータック(閂止め)に変更し、
片面の赤タブは1952年まで続きました。
503B XX 1950
503Bは501のユース版です。
1938年から’60年代中頃まで
販売されました。
赤タブや革パッチなど、
基本的なディティールは
501と同じです。
501XX 1952-1954
赤タブの両面にブランドネームに加え、
登録商標を表す"®️"マークも刺繍されたモデルです。
同モデルの後期には
ベルトループがオフセットに
縫い付けられたものもあり、
座ったときに縫い目が当たらない
配慮といわれています。
コインポケットは
セルビッジのものが多いですが
そうでないものもあります。
501Z XX 1954-1966
501のジップフライモデル。
ジッパーにはタロンの
オートマティックが採用されます。
セルビッジは 通常の501と同じで
赤タブは両面タブで"LEVIS®️"
生地が縮むためジッパーの開閉が
シズ楽なる問題がありました。
501XX 1954-1966
'50年代半ばから紙パッチ
が使われるようになりました。
品質保証の文字が入ることから
紙パッチ初期は「ギャラ入り」
と呼ばれています。
551Z XX 1961-1966
505の原型といわれていますが、
ルーツは501Zにあります。
501Zは縮みとよれが問題だったので
防縮加工が必須となりました。
551Zには防縮加工が施され、
これによりジッパーの開閉
がスムーズになりました。
銅褐色のボタンは、
プリ・シュランク(防縮加工法)
デニムに見られる特徴です。
701Z 1950s
女性用のモデルです。
デュードランチの流行により、
1935年には登場していました。
穿きやすさを考慮し、
501より薄手の生地が使われています。
'50年代モデルはピンクセルビッジです。
1940s~1950sのリーバイスをまとめました。