ジーンズの縫製工程
KENZOです。
前回は縫製工程の名前について紹介しました。
この記事では、ジーンズの縫製工程の流れについて解説していきます。
ジーンズの縫製工程は一般的に、部品工程、前身工程、後身工程、組立工程からなります。
ジーンズ縫製の流れ
大小さまざまなパーツから成り立っているジーンズですが、縫製の流れとしては、前身部分同士、後身部分同士で縫合し、その後前身と後身が縫合され一体化します。
前身は小股(ファスナーより下の部分)で左右が縫合され、後身はバックシームで左右がつながっています。
そこからインサイドシームを縫合することで前身と後身が連結します。
さらにアウトサイドシームの縫合で、足を通す部分が筒状になり、最後にベルト部分を取り付けるという流れになります。
各工程を箇条書きでまとめます。
前身工程
ファスナー前立オーバーロック
コインポケット三つ巻、アイロン折り、ダブルステッチ地縫い飾り
ウエスタンポケットオーバーロック、袋布縫い付け
脇ポケット口地縫い、上端止ステッチ
前立ファスナー付け
飾りダブルステッチ
前身ごろオーバーロック
小股縫い(左右の前身ごろを連結)
小股カン止
後身工程
ヨークシーム
ポケット三つ巻、タブ付け、シングルステッチ飾り、アイロン折り
バックシーム(左右の後ろ身ごろを連結)
組立工程
インサイドシーム(大股縫い、左右一気に)
アウトサイドシーム(脇縫い)
ベルト帯付け
帯先しまつ
タックボタンホールあけ
タックボタン付け、リベット付け、ループ付け
裾縫い
仕上げ
ブランドネーム付け
品質表示等はさみ付け
ラベル付け