【金縛り】最近こういう体験が増えすぎている話
1月11日
働きながら都内の大学の通信課程に籍を置いている自分は、翌日の朝が東京のキャンパスでの試験を控えていたので、都内の飲み屋街があるホテルの13階に宿泊していた。
午前4時頃、某ホテルで脚を曲げて寝ていたら、急に左側の部屋からテレビの音漏れが激しく聞こえるようになった。テレビは目の前にあるけど、左の部屋から聞こえる。
内容的にバラエティ番組だろうか?男の人がMCをしていて、観客の笑い声も聞こえる。
その後誰かがドアガードもしていたオートロックの部屋の中に入ってきた。
人間の足音が段々とベッド横に近づき、左側からこちらに視線を送る。気配的に同じ体型か一回り大きい人間だろうか。
体感3分程見つめられながら、私は脚を左側に寄せ曲げた。
そしたら曲げた脚の膝元に誰かがガッと同じく膝がぶつかったような重さが当たり誰かが私の左手首を軽く握った。その手は私に握手するように虚にゆっくり、二度ぷらぷらと上下に揺らした。
言葉も出せそうな感覚はあったが、存在に気づいている事を知られたくなかったので目を瞑ったまま「あなた何が欲しいんですか?」とキレ気味に唱えたら気配がなくなり、静かな部屋に戻った。
私は頭上にあったナイトランプの灯りのノブを半分捻った。
隣の部屋からはただ微かにいびきの音が漏れていただけだった。
ー
今回は身体は動いたので金縛りではないかも知れない。
とは言え、試験のストレスの影響もあるのか、ここ最近は毎週こういった体験に遭遇している気がする。
金縛りに遭うと「人間ではない何か」がこちらを見てくるパターンが殆どなのだが、この日は完全に人間であったし、遭遇したのがホテルだったのがなんだか妙にリアルである。
私は眠りは浅い方で夢は毎晩見るし、これもまたただの半覚醒時の幻覚だと言われればそのままなのだが、だとしても頭の中のどこかでそんな姿を創り出している自分がいるのか、と考えるとなんだか不思議だ。
ちなみに一度病院で金縛りが増えた事は相談済ではある。あれこれ試してもなくなることは、今のところなさそうだ。