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嫌いな夏が好きになった日、平成30年。

新元号が発表されて数日、私は平成30年度を思い返してみた。

何かとつけては「平成最後の◯◯」だなんてそんな言い方、決して気には入らなかった。だけど、去年の夏は私にとって特別輝いていた。

暑くてしんどいから、夏は好きじゃない。

2018年、平成30年は、そんな夏を初めて好きになった年だった。

8月2日の深夜、私は大好きな友人と共に夜の海へ繰り出した。

夜の海はひっそりとしていて、他にも人はいたけれどどこか異世界じみていて、不思議な力があった。夏の夜は涼しくて良い。

少し離れたところで、花火を打ち上げる人たちがいた。

安っぽくて儚くて、夏の夜の海によく合っていた。


この時期から1ヶ月ほど前の7月16日、
SEVENTEENの5th mini album『YOU MAKE MY DAY』が発売されていた。

その中の収録曲 トラック6

우리의 새벽은 낮보다 뜨겁다(Our dawn is hotter than day)


あの日、大親友と夜の海へ繰り出さなければ、

あの日、世界にこの歌が存在しなければ、

私は夏を好きにはならなかっただろう。


言葉のひとつひとつが心に沁みて

今でもこの歌を聴きながらあの夜を思い出すと涙がこぼれそうになる。

儚くて少し悲しくて、幸福に満ちた夏の夜だった。


そんな夜を終えることができるはずもなく、私たちは再び車に乗り込み、また別の海へ向かった。

澄んでいて綺麗、と有名な海で朝を迎えるためだ。

あの日あの時、私たちは誰よりも夏を生きていた。

誰にも邪魔されず、大人になりたての私たちは
人生で一番、夏を生きていた。


다시 찾아올 그땐 어떨까?

널 곁에 두고 아껴주고 사랑하고 
매일 웃어주고 지금처럼 아름답길



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