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草津温泉6大源泉巡りレポート
草津温泉には100を超える源泉がありますが、特に湯畑、万代(鉱)、白旗、煮川、西の河原、地蔵源泉を6大源泉と呼びます。
それぞれの源泉と、その湯処についての感想を書きましたので、皆さんの草津旅行の参考になれば幸いです。
【湯畑源泉】
かの有名な湯畑から引く、草津の象徴的な源泉です。湯樋を通して空気に触れさせて温度を下げています。
湯畑では硫黄の匂いが立ち込めているので、さぞ硫黄の匂いの強い湯かと思いましたが、あれは湯畑で発生する硫化水素が原因であり、お湯自体に硫黄の匂いはほとんどありません。
また、無色透明であり、強酸性ながら他の源泉と比べるとややpHは高いので、親しみやすいお湯です。
【湯畑源泉の湯処】
・御座乃湯
湯畑から徒歩2分程度の好立地。1階に大きな内湯が2つあり、2階は大広間の休憩所とシンプルな作り。
内湯は湯畑源泉と万代(鉱)源泉で、湯畑源泉はあの湯畑から引かれています。強酸性でピリッとする湯の多い草津ですが、湯畑源泉のお湯は比較的まろやかで、親しみやすいお湯となっています。
・日新館
300年以上前から営業する老舗旅館。古さはあるものの、小ぎれいにされており、湯畑から徒歩3分程度の好立地なので草津観光の拠点として最適です。食事には力を入れていないので、外で食べるのが良いです。
内湯、露天風呂共に小さいけれど、24時間入れる点がとても便利でした。
【万代(鉱)源泉】
湧出量が大変多く、様々な宿、浴場に引かれています。源泉の温度も高く、他と比べても特に強酸性の湯質は、ぴりぴりとした湯ざわりから感じることができます。
唯一源泉が草津温泉街の外、本白根山から湧出しており、つまり高温の火山ガスが万代鉱源泉を、高温で強酸性の湯たらしめています。
【万代(鉱)源泉の湯処】
・西の河原露天風呂
露天風呂手前の西の河原公園は、元は賽の河原と呼ばれてたそうで、むき出しの大岩や、各所から吹き出す高温の温泉はさながら地獄のようでした。
露天風呂で非常に広いので、湯口に近づかなければ熱くはありません。
洗い場はない点には注意が必要です。
・大滝の湯
煮川源泉で有名な大滝の湯ですが、内湯や合わせ湯の掛け湯には万代源泉が使われています。
【白旗源泉】
白濁の湯が特徴的な湯で、源頼朝が見つけたとも伝わります。乳白色の湯色とは裏腹に、硫黄の匂いは強く、強酸性のためくせの強い湯となっています。また、白旗の湯を引いている宿は少ないです。
【白旗源泉の湯処】
・白旗の湯
白旗源泉を引く公衆浴場で、観光客も入ることができます。白旗源泉は高級宿に引かれていることが多いなか、無料で入ることができ大変ありがたいです。源泉そばから引いており、あつあつ、ぴりぴりのまさに草津の湯を感じることができます。
【煮川源泉】
源泉自体は熱くないのですが、湯畑のように空気に触れさせないので温度が下がらず、湯船としては最も熱く、透明ながら硫黄の匂いも比較的強い癖のある湯で、美人の湯とも称されます。
また、煮川源泉を引いている宿はなく、観光客は大滝の湯でしか入ることができません。
【煮川源泉の湯処】
・大滝の湯
湯畑から徒歩6分とやや離れた場所にある湯処。前述の西の河原露天風呂、御座乃湯と併せて草津三湯と呼ばれます。合わせ湯が目玉で、少しずつ熱くなっていく4つの浴槽に順番に入り、体を熱湯に合わせていきます。加水もしないので、温泉成分を損なうことなく浴びることができます。
【地蔵源泉】
草津の裏通りに湧く、6大源泉ではもっとも湧出量の少ないお湯で、そのため引いている宿も少ないです。白濁のお湯で、硫黄の匂いもするため、白旗の湯と似ています。眼病に効くとも言われ、裏草津地蔵では足湯ならぬ顔湯があり、湯気を顔に浴びることで手軽に楽しむこともできます。
【地蔵源泉の湯処】
・地蔵の湯
地蔵源泉を引く公衆浴場で、観光客も入ることができます。白旗の湯と同様無料のため、大変ありがたいです。先ほど白旗源泉と似ていると書きましたが、白旗の湯と地蔵の湯を比較すると、地蔵の湯の方が温度が低く、pHも若干ですが高いため入りやすいです。丁度居合わせた草津付近に住む常連客も、地蔵の湯が一番と仰っていました。
最後に西の河原源泉を書きたいのですが、入り損ねてしまいました。。。
というのも、西の河原露天風呂は、西の河原源泉を引いていると思い違いをしたためです。西の河原露天風呂は、万代(鉱)源泉を引いています。
公衆浴場としては凪乃湯、宿では亀の井ホテル、ホテル櫻井、望雲などに引かれています。
皆さんは私と同じ轍を踏まないよう、お気をつけください。