BECAUSE THERE IS NO PLAN B
人間の情緒をおかしくするのが得意なエビストのライブを見てきたので感想を書きます。タイトルはキャストさんが着ていたシャツより。
オタクの戯言感想文です。一部二部ごちゃまぜで、2_wEiの後出しじゃんけんについてはまた別で触れます。
2_wEi Special live 『 This is a "TRILL STORY".』
場所は横浜ベイホール。元町中華街駅からそこそこ歩いたところにある小さめのライブ会場でした。だから結構キャストさんの距離も近くてですね。初めて人に対して画質がいいという感想を抱きました。
「俺の目、カメラ替えた?」ってなるくらい。公式Twitterがライブ写真をいくつか挙げてくれていますが
これの5倍は画質が良かった。(画像をディスってるわけじゃないです)
解像度も8k超えてたと思う。いつも通りレーザー演出が無茶苦茶だったのでそのせいで非現実感が強かったのも原因かもしれない。
以下より曲の感想
思っているよりも長い「shhh」
bite a bitのことです。一部でやりました。
僕はこの曲が好きだし、この曲のジャケットも好きでそのポスターを部屋に飾っているくらい。はじめて聞いた時はこの「shhh」に驚いて慌てて周りを見回したのを覚えてます。ライブで聞くのはfinal以来の2回目でした。
この状況下、声を出さないライブが当たり前で、だけど、この曲についてはそれがいい方に作用してるような気もしました。
というのは、曲を聴いてもらえばわかるけれど、「静寂」が生まれるんですよ。この静かな時間が、本当に数秒のはずなのに、数十秒のようにも感じられてしまう、わずかな緊張感みたいなものがあって、これがとても楽しい。
おそらくCD尺よりも少し伸ばしている(体感)とはいえ、それでもこの一瞬を味わうのがとても楽しい。回収できてよかった。
「虎牙アルミ」
REGALIAの感想を書こうと思ったものの、すごく書くのが難しい。
この曲はスタンドマイクを使って、ステージ中央から動かず歌いきるものでした。座席位置的に真正面からこの曲とぶつかったんです。
しっかりと立っていないと気圧されてしまいそうな雰囲気に、僕はただ立ち尽くしてしまって。立派に歌いあげた、そのあとに感じたことが「これが虎牙アルミなんだ」という、当たり前を確認するようなものでした。
アルミさんは歌ってるときにあまり表情が動かない(ミントさんが表情豊かだからそう思うだけかもしれない)ように見えて、だからどこか怖い印象もあるんですけれど、今回のREGALIAと正面切って向き合って、堂々と歌いきるその姿を見て、ただ真剣であるんだな……となりました。本当に素晴らしかったです。
その叫びはずっと響く
今回のセトリ、一部二部もそうなんですけれど、普段だったら声を出す曲を多くやってくれて、もどかしさをずっと感じていたんです。
「声が出せない、なんてわかりきったこと今更嘆くんじゃねぇ。できることならあるだろうが。腕上げろ! 手を叩け! 体揺らせ!」
大体こんな感じのMCをアルミさんもミントさんもしていたんですけれど、とはいえ、声の出せないフラストレーションはやはり溜まってしまうんですよね。
で、ライブも終盤になって、スペシャルバージョンの Pain-pain が披露されまして、これが想像の100倍よかった。
普段ならこの曲のラストに2_wEiと一緒に声を出すパートがあるんですけれど、このご時世それは出来ず。その代わりに録音した声を募集してたんですね。その呼びかけを見たときは面白そうという気持ち半分、それで変わるものなのかという投げやりな気持ち半分でした。
全っ然違った。一瞬で戻ってきた。
あまりにすごくて会場で笑ってしまったくらい。
顔も名前の知らない誰かの声が、ちゃんと自分の代わりだと思えた。応募もしてないけれど、あの中に自分の叫びもあるような、そんな気持ちが、確かに心を晴らしてくれた。ありがとう。
開いたり閉じたりしてるレーザーがちょっとかわいくて笑ってしまった。
Fiction
すでに死んだ人があんなに優しい言葉を使って今を生きる2_wEiに近づくのは呪い以外のなんと呼べばいいのかわからなくってただただ泣いてた。叶うことのない夢をただ見せるなんて残酷以外のなんという言葉でいえばよいのかわからない。人間の感情をもてあそばないでください。生存ifを公式が本気でやったら誰も勝てないんだぞ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回のMCで2_wEiは「現実の上にある人生を生きろ」って言ってくれるんですけど、じゃあ虎牙優衣とのこの歌はどうなんだ? という風にもなってしまうし、つらくても苦しくても生きることを決めた2_wEiに対して死人の口で「たまには帰っておいで」なんて、どの面下げて言うんだ。成仏してくれ。
そしてまたMCの話なんですけど「お前たちの人生は無音の理想郷の先にはないんだ」というB.A.Cに対する当てつけみたいなMCをするんですよ。
この曲は2_wEiの理想の世界では???
という風な気持ちになったりしてしまって、だからこそ、2_wEiには決別してほしいというか、2_wEiからその手を振りほどいてほしい。
生きている2_wEiに死人が口を出してくるな。
BECAUSE THERE IS NO PLANET B
2_wEiがジャケットの下に着ていたシャツに書かれていました。ETの部分が雑に黒塗りされていたので、メッセージとしては『BECAUSE THERE IS NO PLAN B』になります。
どう訳すか、というのが大事なんでしょうね。「迷うだけの道はない」と解釈してる方もいて、Inheavenの流れを汲んでいるし、おそらく正解はそっちなんだろうなと思います。
僕は単純に「ほかのやり方なんてないから」だと考えてました。そこから拡張して「これ以外は知らない」まで解釈を広げてもいいのかななんて思ってます。
かつての2_wEiではなく今の2_wEiの前に道があるのか。このご時世、誰から考えても道らしい道がないのは当たり前で。2_wEiの音楽、2_wEiのやり方が道とすればそうなのでしょうけれど、僕個人としては2_wEiの後にこそ道ができるんじゃないかと。
なんて屁理屈をこねたところでも、日本語には「道なき道」という言葉があるので結局上の解釈に収束してしまう感はありますけれどね。(道って言葉便利すぎるな)
まとめ
久々にペンライト振って、体揺らして、照明で目を焼いて、声こそ出せなかったけれど、楽しいライブでした。B.A.CのMCにかみついてるところは後で整理してまとめようと思います。
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