☬2024年7月 SILENT HILL 4 -The Room- 酷評
タイトルに趣旨を要約した。同ゲームのゆっくり解説動画にコメントしたもの。*興味のある方はこちらから❯❯ https://youtu.be/9ZjYk-70kys
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主人公の部外者感。人間関係の希薄さ。3までと比べて、現代社会の負の特性が色濃く忍び寄るのを感じる。全体を通して番外編ムードが漂い、世界観を楽しめない。息抜きのずっこけエンドもない。反面、難易度と遊びにくさだけが明らかにアップしており、全体を通して無理ゲー感が漂う。どれだけ実況を見ても途中でリタイアし、買いたい、遊んでみたいと思えない。*この動画で初めて、結末に続く流れを知った。やはり魅力を感じられない。
敵の挙動、キャラクターの表情に魅力がない。エスカレーターでの無限張り倒しや、踏まないと即復活する無数のコウモリ、(前作までのナースと程遠い)やたらと主張だけは強い醜悪な造形の女患者、暴走車椅子、ボス戦の時間制限、ボスの造形⋯ナンセンス。見ただけでやる気が失せる。ノーマルモードでも雑魚敵の数が多すぎて、主人公の能力値と合っていない。(恐らく3のハードモード以上に相当する) ゴーストは言うまでもない。カービィのゴルドーのような、単に無敵のキャラならまだしも、散々こちらの攻撃を吸収しておいて、"一瞬だけなら"ダウンを取れる(=完全に無意味)、というのが非常に悪質。3の地下鉄の線路トラップのような、単なる初見殺しの方がまだ優しく感じる。(攻略さえ見れば回避できるから)
私がSILENT HILLの世界観に魅力を感じたポイントと、本作は致命的にズレているようだ。背景に漂う静けさ、時が止まったような気だるさがなく、とにかく常に騒々しく、せからしい。シンボルマークとなる存在が何も無い。まさに脇役、没キャラの大集合。2-3に次ぐ超スピードのリリースで、制作陣も限界だったのかもしれない。昨今乱立するオンラインゲームに象徴されるような、特に主人公クラスのいない、わちゃわちゃした群像劇が好きな人には向いているのかもしれない。
あくまで率直な感想である。長年モヤモヤしていた感想を、ようやく書く気にさせてくれた、このゆっくり解説動画にささやかな謝意を表する♱(ゆっくりしていけたよ)