2023年8月インプットまとめ

ゲーム『薄桜鬼 天雲ノ抄』夏 
https://www.otomate.jp/hakuoki/shinkai/tenun/
テーマは土方、永倉の喧嘩と和解。
対立している理由は、近藤さんが谷さん達におだてられて隊の調和が乱れていること。本編でも、新八さんが近藤さんの態度に腹を立てて隊を出ていくので、わだかまりを解消できたパターンをやっておきたかったということかなと思う。
問題は、新八さんがごたつく新選組の内情を意見書にして、会津藩に勝手に提出してしまったことにある。現代社会においても直属の上司を飛ばして、さらに上の上司に相談したらまあまあ面倒くさいことになるのは火を見るよりも明らかだ。
流石に会津藩に提出するとは思っていなかったようだが、その意見書に一君が署名している。絶対にそんなことをしない男なのでシナリオが間違ってると思う。彼は規則を頑なに守るタイプなので、命令なしに「新八を刺激せぬように同意」したりはしない。
さらにノーマル√では会津藩に本気に取られたらどうするのかとの問いかけに「新八を斬って己の潔白を証明する」と言っているが、自分の行動には最後まで責任を取るタイプなので、そんなことは言わない。永倉√の「新八を斬って切腹する」は言いそうではある。

ゲーム『薄桜鬼 天雲ノ抄』冬
夏が解釈違いが多くて警戒しながらプレイしたため感想が特にない。問題はなかったと思う。

ゲーム『薄桜鬼 天雲ノ抄』盆
新選組の派閥の話。組織が大きくなるにつれ、他派閥への理解が足りなくなる。
藤堂√では、そんな中、松原君を信じ、土方さんを信じ、伊東さんを信じ、皆でうまくやっていきたいと理想のために突っ走る平助君はとても良かった。
松原君のために何かしたいと言う平助君の主張を聞いて、総司と一君が一言コメントして立ち去るのだが、違和感はある。確かに彼の主張は理想論的で、二人が協力するようには思えないが、かといって説得を試みたり、茶化したりしないのかなとは思った。シナリオの長さの都合かもしれないが。

山南√では、羅刹メインの話になってストーリーが重い。新選組の闇を誰かと分かち合いたいというのは分かるが、まだあまり親しくない段階のヒロインにそこまで語ってくれるだろうかという疑問はある。
怪我をする前の山南さんとヒロインが出会ったらどうなるのだろう。

ゲーム『薄桜鬼 天雲ノ抄』春
伊庭君からの好意がすごくて戸惑う。乙女ゲームとしては普通だと思うが、薄桜鬼の中だと甘すぎる。
一君も出番がそこそこあったので楽しかった。

ゲーム『薄桜鬼 天雲ノ抄』秋
風間√は、新選組の護衛がザルすぎてヒロインが風間と接触しているのが気になる。

個展『野又 穫 Continuum 想像の語彙』
https://www.operacity.jp/ag/exh264/
写実的でありながら、実際にはありえない空想の風景を描く。
人口物と自然を描くが、殆どの作品で人の姿はない。
姿がないだけでなく、気配もない。窓も階段も実際に使用する用に作られたのではない、そんな印象を受ける。
妖精が人間の表層だけを真似たらこうなるだろうと思う美しさだった。

舞台『桜の園』
https://stage.parco.jp/program/sakuranosono2023
捌けてから、一回戻ってきて舞台袖で一言喋って立ち去る演出が鬱陶しかった。繰り返しはギャグの基本だけど、舞台上に理由なく戻ってくるのはおかしいと思う。
キャラクターは個性的なんだが、人間味がありすぎてリアル臭くて魅力的ではなかった。ちょうど人間の嫌なところが詰め込まれている。
リアル寄りの内面を、大げさな演劇に仕立てたような違和感。感想で「アレクサンドルを除き、会話ではなく一方的に喋っている」と書いている方がいたが、分かる気がする。

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