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ものの解釈が他人とずれてる僕が、好きな歌を僕なりに解説してみる③ 【美しい鰭/スピッツ】
この自分なりに歌を解説してみるやつ書いてて楽しいのと、
なんとなく聴いてたけど、結局どんな歌詞かよく知らないで聴いてた
っていう曲あるよなぁと思って
改めてちゃんと歌のメッセージを考えてみるのおすすめなので
暇ができたときに書き続けようと思います。
歌詞関係なくなんとなく聴いてた曲が多いグループといえば
スピッツだと思います。
メロディが好きとか、カラオケで定番だからとか、
いろんな理由でとりあえず聴いてた、という人多い印象です。
というのも、スピッツの歌詞って抽象的な歌詞、フレーズが多過ぎることが理由だと僕は考えています。
ということで、今回はスピッツの美しい鰭です。
名曲だらけだし、好きな曲あり過ぎるからスピッツは何回もこのシリーズで書くと思います。
とりあえず最近の人気曲から。
今までどおり、著作権のうんたらかんたらで歌詞を一部しか載せないので
曲を聴きながらとか、違うブラウザで調べて行ったり来たりしてください。
お手数おかけします。
それと説明しやすいので、僕の観点で断定的に書きますので
そこはそういう意味じゃないだろ!と
気分を害してしまったらごめんなさい。
まったく見当違いかもしれない僕の解釈を楽しんでください。
美しい鰭
この歌は、名探偵コナンの映画の主題歌でしたね。
個人的にはタイトルの『鰭』が読めなくてコナンの映画の奴って呼んでました。
読めたところでタイトルからどんな歌か推し量るの難しいんですけどね。
余談ですが、映画のエンディングソングだったことから
コナン好きの人の結婚式で退場の時とかにも一時期よく使われていました。
1番
波音で消されちゃった ~ わざとらしい海原
場所は海辺で、主人公は誰かになにかちゃんとした返事を求めてます。
告白なのか、提案なのか、誘いの返事を待っている
主人公は演出するかのようにわざとらしく海沿いに連れて来ている
100回以上の失敗は ~ 進化の礎
これまで何回も主人公は誘いを断られ続けてきたけど、
進化論を唱えたダーウィンも感心するほど主人公は、
告白を成功するために or 誘いに乗ってもらうために
いろんな工夫を繰り返してきた=独自の進化をしてきた
そして今回もムード作りに海に連れてきた
あの日のことは忘れないよ ~ 真ん中で
『あの日のこと』はまだ確定できません
『しずくの小惑星』は地球の言い換えだと思いますが、
しずくと聞くと涙を連想します。
何度も断られて涙してきた、そんな日々をこの地球で過ごしてきた
『あの日のこと』は告白 or 誘いを断られた日のことなのかと思います
そんなこれまでの日々を、相手に返答を求めたこのタイミングで
主人公は懐古している
流れるまんま ~ 自分でいられるように
相手を海辺に連れてきて、返事を聞かせてくれよ、と問いかけた主人公は
この状況を水の中に、自分はその水を泳ぐ魚に例えている
『流れるまんま 流されたら』は「うやむやにされて返事を流されたら」
ということで、そうなったらこの鰭で抗ってやる
『美しい』は「すばらしい」のニュアンスで、ありとあらゆる努力、工夫を凝らしてきた自分をたたえています。
くじけそうな夜もあったけど自己肯定感、自分を保つために
誘いをうやむやに流されそうな時は抗ってやる
1番までを振り返って
告白のパターンでいくと、
告白を何度も断られてきた主人公は、これまでいろんな工夫をしてきたけど
たびたび断られてきた。(流されてきた)
今回は海辺に連れてきたけど、今回も流されそうなら
自分のメンタルのためにも抵抗する所存
となるんですが、これがラブソングなのかなんなのかジャンルがはっきりしない
かのスピッツだから、なにかしらメッセージを込めてると思わざるを得ない
ということで深読みタイム!
気になるのは、タイトルにもある美しい鰭です。
美しい鰭、ですから傷が付いてないわけです。
ということは、主人公はこれまで告白を失敗したことがなかった、ということでしょうか
きれいな鰭、きれいなひらひら?
ここで、主人公を告白されてる人、女性の目線で解釈しなおしてみます
<相手目線>波音で消されちゃった ~ わざとらしい海原
返事したのに、波音で消されてしまった
「返事、はっきりと言えよ」って言ってくるけども、
海辺に連れてくるとか演出し過ぎだろ
<相手目線>100回以上の失敗は ~ 進化の礎
100回くらいアプローチしてきてるけど、毎回いろんなプレゼントしてきたり、どこか連れてったり、こいつの男としての成長はダーウィンも感心するだろうな
<相手目線>あの日のことは忘れないよ ~ 真ん中で
ここまで書いて、やっと状況がつかめてきました
主人公は、
告白している側じゃなくてされている側、夜の世界の女性でした
ここの歌詞は、夜の世界でつらいことたくさんあった
泣いたこともあった
『しずくの小惑星』は「くじけながらも生きてきたこの地球」のほかに、
「ウィスキーとか焼酎のロックを頼んだ時の丸い氷が溶ける情景」も
表していました
![](https://assets.st-note.com/img/1738577660-c8MBIqai513QYhJRAlT0GCfo.jpg)
<相手目線>流れるまんま ~ 自分でいられるように
流れるように夜のベットに誘われたら、自分のために抵抗しよう
『美しい鰭』は夜の嬢のドレスでした
1番までの僕の解釈を整理する
この歌は夜の世界の女性の心境を歌っています。
しつこく誘ってくる常連の男、いろんなプレゼントやアプローチをしてくる
今日は海に連れてこられた
今まで誘いにのってつらい目にあったはたくさんあった
今回の誘いは自分のために断ろう
これが結論ですが、告白している側の目線も表裏一体で正しいと思います
この歌は、誘う側、誘われる側、どちらの目線も込められています
そして、女性が『抗おうか』と言っているのは
これまで遊ぶのを我慢していた過去の自分に抗って今日は遊びに行っちゃおう、という心境と捉えるパターンもあります
『壊れる夜もあったけど自分でいられるように』
男の人からひどい扱いをされたときもあったけど、この奔放な今の自分が本当の自分。そんな自分でいられるように過去、机に縛り付けてきた親に抗おう
書いててこのルートのほうがきれいな気がしてきましたが
今まで書いたこと全部含めて結論は、夜の世界の女性の歌、です
続けます
2番
びっくらこいた展開に ~ 冷たい水を一口
びっくらこいた展開は、たくさんお客さんに飲まされたんでしょう
よろめく足をふんばってチェイサーの水を一口飲んだ
心配性の限界は ~ コツをつかんで生きてきた
『心配性』は心配してくる親の比喩です
親から電話が毎日のようにかかってくるけど、親をなだめるのも
お客さんをいなすのもコツをつかんで今日まで生きてきた
秘密守ってくれて ~ 放っても大丈夫
「秘密を守ってくれてありがとう」
これは、主人公が夜の世界で働いていることを知っていて、
実家でまだ生活している兄妹に対する感謝です
親には黙ってくれているのでしょう
『もう遠慮せんで』
方言がはいるのは、実家の兄妹のセリフだからです
兄妹も厳しい親にやきもきしているのかもしれません
流れるまんま ~ 出し抜こうか 美しい鰭で
2番のサビは、そんな兄妹の心境です
ことの成り行きで親にばれそうになったら何とか出し抜こう
ここでの『美しい鰭で』は
まだ社会の世界に出ていないから、まだ純朴な状況にある兄妹
そんな立場を利用して親を出し抜いてあげよう
離されるときも見失わず ~ 想えるように
お姉ちゃんの上京に伴って離れ離れになってしまう親が、
変わらず我が子のことを想い続けられるように
兄妹は、主人公のお姉ちゃんと親、
どちらのためにもお姉ちゃんの素性を隠す決意をしています
強がるポーズは ~ 描いていきたいから
夜の世界で見栄をはって自分を誇張して見せること
親に夜の世界でいきていることを隠し続けること
そんなこと長くは続けられないのはわかっているけど
今まで我慢してきた分、羽をめいいっぱい伸ばせるこの世界に
まだ夢を描いていたい
流れるまんま ~ 自分でいられるように
最後の『抗おうか』は、
過去、自分を縛り付けていたもの(親、受験、世間体etc)
つらいこともあるけれど
自分が自分であるためにそれらすべてに抗って生きていく
まとめ
結論、全編通して夜の世界ではたらく女性の上京物語。
登場人物は、主人公の女性、お客さんの男性、主人公の親と兄妹。
過去いろいろ我慢してきた主人公が、夜の世界に解き放たれた。
それを応援する兄妹。家族仲はまだ円満。
これを誇張してメタ的に解釈すると
この歌は劇場版コナンの主題歌で、映画のキーキャラクターは
過去、いろいろな要因に縛られていたけど、環境が変わって羽を伸ばせるようになった灰原哀でした。
灰原哀とこの歌の主人公は状況がとても近いと思います。
つまりこの歌は、
「灰原さん環境変わってよかったね」という
スピッツから灰原へのメッセージ、これが僕の最終結論です。
以上です。
今回めちゃくちゃ長かったと思いますが、ここまで読んでくださったかた
お疲れさまでございました。
無理やり解釈だけど最後つながって(?)気持ちよかった。
また書きます。