メロディを捕まえろ ~耳コピとキーの関連性について~
初めに
まず何故私が音楽理論を学ぼうと考えたきっかけですが前提で持っている体質的にオタク寄りなので、音楽理論を学ぶことで音楽をより一層楽しめると思ったからです。
アニメを見る場合、キャラのバックボーンを理解している方がより一層作品に没入出来ると思いますし、楽しめるという思想で生きてます。
音楽にも同じ理論を適用しているだけです。それだけ。
前提で知っておいて欲しい事ですが、楽曲を作成する全人類が音楽理論を理解している訳ではなく、なんとなくの感覚で作曲している人間も結構いるというのも理解していただければと思います。(奏者も然り)
知識があるからと言って偉いとか偉くないとかそういう思想は無く、好きな物こそ上手なれという言葉を信じ、現実は下手の横好きで音楽を日々楽しんでます。
自分もまだまだ音楽理論に対しての解像度は低く、志半ばなので楽しみながら精進したいと考えております。(コードの進行理論とかまだまだ勉強中です)
自分語りが長くなってしまいましたが、そろそろ本題に入っていきましょう。
今回も図解はせず、文字のみで音楽理論に詳しくない方へ理解でき、少しでも面白いと思っていただけるような文章を心がけて書いていきたいと思います。
本題
音階(スケール)とは
前回書かせていただいた以下の記事が未読の場合はご一読していただいた方が、今回の内容がよりよく理解できると思います。
Cのメジャースケールは?と聞かれた場合、↓の太文字部分です。
ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド
最初のドから次のドの音まで、12個音があります。
(最後のドは最初と同じ音の為、カウントしない)
これは結局、何かと言うと人間が定義したルールです。
世界にはドとド#の間の音、のような12個に定義されている音以外の音が実は存在しています。
だがしかし、皆様が普段から聞いている曲のほぼ全ては、この定義された12個の音を組み合わせで作られていると思ってよいです。
すなわち楽曲は人間が定義したルールに従って作成されているという事でもあります。(この説明いる、、、?)
わかり易く、12個の音に数字を付けてみましょう。
ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド
①、② 、 ③、④ 、⑤ 、⑥ 、⑦ 、⑧ 、⑨ 、⑩、⑪ 、⑫、⑬(①)
(最初のドと最後のドは同じ音なので①でもある)
ドレミファソラシドは①、③、⑤、⑥、⑧、⑩、⑫、⑬です。
縦で数字自体の加算差分を見ると
①→③→⑤→⑥→⑧→⑩→⑫→⑬
+、+、+、+、+、+、+
2、2、1、2、2、2、1
(①+2=③→③+2=⑤→⑤+1=⑥ のように見る)
音楽的世界では+1の場所の移動を半音、+2の場所を全音と言います。
メジャースケールは「2212221の移動である為、全全半全全全半」で成り立ってます。
レから始まるメジャースケール
これを前提として「レ」から始まるメジャースケールを考えてみましょう。
「レ」から始まるメジャースケールは白鍵も黒鍵もどちらも使用します。
レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ、ド、ド#、レ
①、② 、③、④ 、⑤ 、⑥ 、⑦ 、⑧ 、⑨ 、⑩、⑪ 、⑫、⑬(①)
これもドから始まるメジャースケールと同じように「①→③→⑤→⑥→⑧→⑩→⑫→⑬」の音がレからのメジャースケールとなります。その為、構成音は以下のようになります。
レ、ミ、ファ#、ソ、ラ、シ、ド#、レ
① 、③、⑤ 、⑥ 、⑧ 、⑩、⑫、⑬(①)
ミから始めてもファから始めても、#が付いている音から始めても、その音を初めの音(Root)とした「①→③→⑤→⑥→⑧→⑩→⑫→⑬」の場所の音がメジャースケールとなります。
メジャースケールが理解できると何が起こるか。
結論から記載するメロディに使われていない音を判別することが出来ます。
曲のKeyがC(ド)の場合は、「ドレミファソラシド」以外はメロでは使用しないや、KeyがD(レ)の場合は「レミファ#ソラシド#レ」以外は使用しない等、Keyに対してのルールがあって音が選ばれている。という理解していただければと思います。
(日本で言う「ドレミファソラシド」=「CDEFGAB」なので、Key C=ドという認識で理解してください)
結局のメロの耳コピは高いか低いか同じかの3択を当て続ければ出来るので使わない音を次の音から捨てることで、迷う回数が少なくなる=メロのコピーが簡単に出来るというロジックです。
ただし転調する曲や長調から短調に変化する平行調する曲に関しては
このセオリー通りでは無いので注意してください。
(最近転調ブームなのかとんでもない回数転調するのでやめて欲しい)
最後に
初めてのメロ耳コピに選ぶ曲ですが、誰でも知っているような有名でスローテンポなバラード曲にすると良いと思います。
何故なら「曲名 Key」でググると、Keyが乗っている可能性が高いからです。
Keyを取る技術は、半音の場所がで探したりしますがここで書き始めると、さらに長くなるので割愛します。
そしてその「Key メジャースケール」でググると、鍵盤でも指板でもどの位置が使われている音なのか答えが書いてあります。
自分の前回投稿でもスケールがExcelで見えるようにまとめてみたので「Key メジャースケール」でググらなくてもこちらでも、確認することが出来ます。鍵盤のみのまとめですが。
長々付き合っていただきありがとうございました。
次回以降は音楽ネタ以外で書いてみたいと思います。