多重構造化しているIT業界の実態について。その②

はじめに

皆様どうもこんばんは。シリーズ者なのでコレを読んでいる方は私を知っている体で話を進めていきたいと思います。

①を読んでいない方は是非読んでくださると幸いです。前回は全く核心に迫れなかったので、今回で書き切りたいです。

早速行きますか

誰もが知っている非IT系の大手企業は大体の確率で、誰もが知っているIT系の大手企業と契約している事が多いです。

私自身、IT業界は長いので何かしらの体制図を見ると、あぁここね。私、昔この企業の人間として仕事してたな〜とか先輩エンジニアがこの会社の話ししてくれたな〜とか殆どデカイ企業が幅を利かせてます。

そして、最大手の最前線、客先へ常駐するエンジニアはなぜか、外注が使われる事が多いです。
名刺を求めて出せない場合は、その会社人間ではなく別の会社の正社員であることが多いです。
(そんな人を試すようなことはしない方が良いです)

とくに他業種出身系はその傾向が多い気がします。

Endの客と直接コミュニケーション取って現場で案件回してるのに、元請けプロパーの顔を最後に見たのいつだっけ?って事が全然普通です。
直接、銭払ってくれる客の顔の方が見てるなんて、ザラです。

業界の愚痴で話が脱線してますね。
話を戻します。

で結局なんぼでやってるの?

これからはザックリのドンブリでエイヤの数字で話します。
詳しく金額感書きすぎると私の給料がバレますのでご容赦を。

本題。

誰しも知る非IT系大手は、誰しも知る有名なIT系の会社へはプレイヤー1人に対し1ヶ月100万円を支払ってます。
※これは実体験からくる自分の目線から書いてますので相場より高い低いあるかもです。
(盛ってるかもしれないし削ってるかもしれないです。四捨五入はしてます)

多分人によって高過ぎ安過ぎと言う感想が出ると思いますが結構現実的なラインです。(あくまで私目線なので悪しからず。)

大手が大手へ一次請けとして1人月100万円を支払います。

一次請けとして100万円を貰った大手は80万円で二次下請けに仕事を発注します。

二次下請けは三次下請けへ64万円で受けます。

って感じで一個下請けに出すたび、20%みかじめ料を抜いて下請けに投げるんです。(10%~30%がみかじめ料の相場らしいです。)

で正社員でプレイヤーしている人の場合はそれの半分位が年収になります。
(めちゃザックリ計算です)

その上、会社規模が大きいと莫大な人数も要求されるので仕事を横流すだけで莫大な利益が生まれる訳です。
これの事をIT業界人の中では「看板で飯を食ってる」と比喩します。

勘が鋭い人ならお気付きかと思いますが、下請けだろうが何だろうか、業務内容は何ら変わりません。

私も前職の上司は凄く仕事が出来て、人柄も良いのに40歳で月20万位しか前の会社では貰ってなかった人間とかを、実際に目にしてます。

在籍している会社が5次とかで仕事を取るような会社であれば4つの会社がみかじめ料を抜いた金額で、内容は変わらず、貰う金だけが減る。
これに関しては優秀だろうが無かろうが変わらず、事実だけついて回ります。

ヒエラルキーで考えた時、上の会社に行けばいい給料が貰える。
スキルや経験、後はコミュニケーション能力そういったスキルセットを用いて、高い商流で金にしましょうって話です。所詮はサラーリーマン世知辛い。

最後に

IT業界も夢がある業種ではありまして、私の知ってる方で、誰しも知る大企業の子会社(多分当時の私の倍くらい給料貰ってる)の会社所属で、最終学歴が高卒の方がおりました。
その方は、そこまで専門的知識や業務知識が無くその会社が下請けに出している派遣社員が実質的に舵取りして業務をしてました。

まぁ結局所属する会社を上手い事出来れば、ワンチャンあるって話です。

生きてるだけで偉いので自分を肯定して明日も元気に仕事しましょう!!

以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?