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"Taylor Swift: The Eras Tour"を観て。

表題の映画を観劇して参りました。
(日本でもやってたみたいですが、上映終了しましたかね?)
たまたまうちの隣のショッピングモールの4Fが映画館(CGV)なので、21:50-からの3時間のレイトショーでも気軽にいけます。
ちなみにベトナムで映画見たのは8ヶ月経って初めてでしたが、
アプリで予約も支払いもできるし、座席指定もできるし、超便利ですね。
これは今後週末の予定に「映画館に通う」が追加されそうです。
徒歩3分に映画館あるって恵まれすぎてる。。


さてこちらの映画を観てきた訳です。

さすがにTailor Swiftって超有名ですし、私も名前くらいは知ってたのですが、あんまりガッツリ曲に詳しい訳でもなく、
"Shake it up"とか"We are never ever getting back together"とか、"Ready for it"とか。 
昔見てたテラスハウスの主題歌になってたなー、くらいの理解度でした。
(テラスハウス。。大学の寮の壁にプロジェクターで映して男10人くらいで観てましたね笑)
なので歌手としての彼女についてはほぼ無知・ほぼ素人として観に行ったのですが、圧巻でしたね。超楽しかったです。
こんなに歌って踊って楽器も弾けて、しかもビジュアルもキレキレのperfect humanみたいな人この世にいるのか。。。って思ってました。
マジで観ながら全身の鳥肌総立ちでした。

観に来てた周りの若いベトナム人も立ち上がって踊るわ、歌うわ、跳ねるわ。。
むしろ映画館の中がライブ会場くらい熱気を帯びた雰囲気になってました。
ライブ中の歓声が映画の中のものなのか、映画館のみんなのものなのか、一瞬わからへんようになったり。笑
あとベトナムらしいなと思ったのが、普通にみんなスマホで動画撮ったり、友達と自撮りの写真撮ったり。。
日本だと即「No more 映画泥棒」となる所でしょうが、そのくらい肩の力抜けてる方が
実際の所楽しいかもしれないです。別にちょこっと撮った動画をYoutubeにあげる人がいても、それで映画の興行収入がガクッと下がると言う訳でもなさそうですし。

*こちらはフィリピンですが同様の記載が。ASEANはどこも似たようなもんかもしれません。


しかしTailor Swiftがここまでベトナムで人気とは想像もしてなかった、というのが本音です。
どちらかと言うと、英語が得意でない若者の方が多いこの国ですが、
映画を観ながら隣の席のカップルが、英語の歌に合わせて英語の歌詞を熱唱してたり。
きっとこういう子がエンタメを通じて海外に興味関心を持って、いつか海外に留学とか行って、
そうして国というのはどんどんグローバルな方向に発展していくんだろうな
、というのを感じていました。

最近仕事でもベトナムの歴史について調べる事が多いですが、
ベトナムがドイモイ政策から開放経済に舵を切ったのは、高々30年ちょい前です。
折しも、ちょうどTailor Swiftが生まれたのが1989年です。
日本・韓国もそうだったんだろうと思うのですが、アメリカから文化が入ってくる中で、
若者は感化されていくし、自国の文化も発展していく、という過程を踏む時代があったと思うのです。

国を対外的に開いて30余年のこの国は、これから益々の発展を遂げていくんだろうな、と。
それほどまでにTailorが爆発的すぎました。歌も、化粧も、ファッションも、全部。

なので裏テーマとしては「結局どこまで行ってもアメリカの影響力ってすごいんだなあ」っていう。
「エンタメの人気・影響力=即ちその国の世界におけるプレゼンス」だと思っていて、
昨日のベトナムの若い子の熱狂っぷりを見るにつけ、やっぱアメリカのプレゼンスって高いんだと、そう感じました。

日本の歌手で今や世界的に爆発的に認知度が高い歌手っていないですよね。
それが韓国だとBTSとかBlackPinkになる訳で、そうすれば世界の若い子達は
自ずと韓国に興味も持つし、韓国語も勉強しよう、となる
と思います。
そういう意味では日本同様に少子高齢化が進む韓国が対外的にとっている戦略は正解なんだろうなあ、と思います。
勿論日本にもその素地はあると思ってて、家電にせよ車にせよ、世界でこれだけのプレゼンスを
未だ保っているのは、やっぱり日本の国としての強みなんだろうなと思っています。
いくら中国が大国になっても、その点はまだまだな訳だから。。頑張ってもらいたい。

調べてみたら、この映画はうちの隣の映画館では昨日が上映最終日だったようで、まさに駆け込みでした。
Tailor Swift自身のパフォーマンスが素晴らしかったのは言わずもがな、
映画を観てる中でside effect的に、ベトナムという国のエネルギーと、アメリカという国の途轍もない底力を感じることができたいい経験でした。
きっと遅かれ早かれNetflixとか配信系に出回ってくると思うので、見逃した人はそちらで配信されると良いかと。
(ただ繰り返しますが、やっぱ映画館のビッグスクリーンで見たのがすごく良かった)

たまには映画良いですね。日本にいる時は週2-3本とか観てたんですが、
こっちでももっと色々観たくなってきました。また、出不精が加速してしまう。。


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