5ヶ月。"Incredible India"。
年の瀬ですね。Mumbaiのオフィスの入居する建物は意外なことに
クリスマスの飾り付けとクリスマスソングで賑やかです。
音量はもう少し控えめにしなよと言いたいですが、、それがインドです。
先週1週間は弊社のGurgaonオフィスに(デリーの隣)、今週は南印Coimbatoreに居ました。
木曜日の深夜にMumbaiに帰ってきた時「あー、帰ってきたな」という感覚になったのは印象的でした。
別にhomeというほど大層な感覚ではないのですが、10km離れると話す言葉が変わると言う
この国においては、州を跨いだ出張もまた海外に来たような感覚になります。それもあってか。
Gurgaonは常夏のMumbaiに比べかなり涼しかったです。特に朝晩かなり涼しい20℃ない位?
そして都会です。Gurgaon:東京/Mumbai:大阪 といった感じで捉えて頂くのがいいかもしれません。
日本人にとっての住みやすさで言えば一長一短ですが、飯はGurgaon、空気はMumbai。
そもそも日本人駐在員の数がMumbaiは5-600人に対しGurgaonは8-9000人規模とのこと(正確じゃないかも)で、
間違いなく日本食の選択肢は広く、そしてレベルも高い。漏れなく値段も高い。
「こってりラーメン」食べたときはさすがに感動しました。
一方で空気の汚さはやはり課題だと思います。Mumbaiとてキレイとは言えませんが、
Gurgaonは圧倒的に汚い、、普通に息してるだけで喉痛くなるレベルです。
日本にいる時に、散歩が出来る事を有難いと思った事などありませんでしたが、
今となっては窓を開けられる事、外を普通に出歩けることが非常に恵まれた事と痛感、、
州政府も大気汚染は問題視してるようで、時折対策を取るのですがこれがまた場当たり的、、
要は「大気汚染レベルが悪くなったから、金曜日まで政府の認める環境性能レベルに達していない車は使用禁止☆」ということで、
昨日まで乗っていた車に今日から乗れない、という事態が唐突に発生します。
よく言えば臨機応変な国民性なのですが、悪く言えばこの場当たり的対応は本当に随所に見られます。
打って変わってCoimbatoreは、Tamil Naduという南に位置する都市です。
そもそもGurgaon/Mumbaiとは、人種も言語も違う。いわゆる「ドラヴィダ人/タミル語」です。
(南印については以前ちらっと書いたことがあるのでそちらもご参照)
Coimbatoreは多分、熊本くらいでしょうか。南印にはBangaloreという大都市があり、それが福岡くらい。
それに次ぐ地方第2都市って感じです(九州の方、間違ってたら教えてください)。
その中でも、工場のあるPollachiというこれまた何もない田舎に1週間滞在しました。何もないし、日本食なんてあるはずもなく、外国人なんているはずもない。
阿蘇の村にインド人が一人で滞在していることを想像してください。それが今週の私です。
空気は比較的綺麗ですし(あくまでMumbai比)、車のhornの音もやかましくない。何なら小鳥のさえずりすら聞こえる。
言葉も違う。スーパーで試しにhindiを話してみましたが全くダメでした。
カレーも違います。個人的には北のこってりしたカレーより南のsharpな辛さのカレーが好きです。
北が小麦主力なのに対し、南は米をよく食べます。日本でもおなじみのビリヤニとかそうですね。
南の人は話すのが早いです。そして(個人的な感覚として)結構場当たり的にいい加減なことを言う。笑
10分後が1時間、1時間後に持ってきますは永遠に来ない、的な事象は南印の方が発生頻度が高いような。。
それで物言えばよくわからんタミル混じりの英語でまくし立ててくる訳ですから、結構疲れます。
とはいえ北に比べ人懐っこく、純朴な人が多いと思います。上記とて悪気があってやってる訳ではない気がします。
南が農業産地である一方、北はどちらかと言えば商人・商売の場所ですから、
心の読み合いや、本音と建前みたいな傾向が強いと言うのが当方の所感です。
北から南まで、文化の振れ幅に右往左往しながらMumbaiに帰ってきたこともあって、多分少しホッとした気分になったのかも知れません。
私にとってはMumbaiがインドの入り口、最初に馴染んだ文化だという事かと思います。
インドに7月に降り立ってから、北へ南へ行ってるうちに5ヶ月経ちました。
研修生は最長2年なので、およそ4分の1が終わってしまった訳です。
行きたい所いっぱいあるなぁ、まだまだだなぁと、この年末の折 考えている中で感じました。
48,000の言語(諸説あり)が跋扈するインドですから、その全てを見るのは10年あっても足りないにせよ、
まだまだ見ていない世界が多いです。特に西と東にはまだ足を伸ばせておらず、、
西に行けば砂漠(Rajasthan)とターバン(Punjab = SIkh教の聖地)が、東に行けばより東アジアに近い世界が(Manipur = インパール作戦で有名な)あり。
ガンジス川でバタフライもしてないし、ヒマラヤも登ってません。近隣のブータンとかネパールにも行きたい。
飽きないですね、この国は。
どこか新しい場所に行くたび、違う世界を見られるこの国は
きっと旅行者を退屈させることなどないのだと思います。
新しい世界を見れば新たな気づきが得られるし、それを確り文章の形で残したいし、何なら写真の形でも残したいし。
6年前ブログを書き始めた時からその思いは変わりません。
2年と言いながらも、サラリーマンゆえいつまでインドに居られるかは私もわかりません。
やっぱり時間がある時にやれること、やっとかないとダメだと思いました。
来週末から、日本に帰ります。
大掃除して、すっきりした気持ちで新年、インドに戻ってこれるようにしようと思います。
5ヶ月=こちらの生活にもしっかり順応できているということですので、年明けからはよりproactiveに飛びまわろうと。
日本はクリスマスムードまっしぐらだと思います。カップルが跳梁跋扈する日本の冬にインド帰りの人間が適応できるかが些か不安ですが、
何にせよ、日本に帰って英気を養えるのは少しばかり楽しみです。