4か月。多神教・多様性。
ドイツ戦の興奮未だ冷めやらぬ中、11月も終わりに近づいて参りました。
インドに来て4か月を超えます。
4か月目の総括は書こうと思いながらもずっと書けず、書いて/消して/書いて/消して を繰り返していました。
穴を掘って/埋めてを繰り返すのに似ています。
先月日本に一時出張で帰ったのが10月末、1か月 夢遊病のような。
仕事に関してはほとんど記憶がありません。なんでやろ。
仕事の量が減ったというのはあります。調整してもらったというのか。
それくらい最初の3か月は溺れかけの状態だったようです。対面に座ってるインド人曰く「装備も訓練もなしにいきなり実地に放り込まれる落下傘みたいなもの」。
訓練をまともに受けてないロシア兵の話が話題になってましたが、そういう意味では私も同じだったのかもしれません。
嵐の後の静けさ。激戦地から帰ってきた後のぽっかり穴が開いた感じ。
意識はしないものの、どうやら私は現地に馴染んできたようです。
上司曰く私の英語は「訛ってる」そうな。福井弁のようなアクセントの英語になっているそうです。
間違いなく日々周りでHinglishを聞いて脳が順応してるのだと思います。
自分のこういう所は割と嫌いじゃない。多分NYに住めば立派なNYerの英語を話している事でしょう。
時に片言のHindiを使い、時に片言のHinglishを使いながらも現地の人々と馴染んでコミュニケーションが取れるのが嬉しいのです。
豪勢な旅行よりも、豪勢な食事よりも、こういう事が一番海外に住んでて楽しい。
性格的には真反対だと思われる日本とインドですが、実の所共通点も多々あると個人的に思ってます。
ヒンディーの母音は「あ・い・う・え・お」です(厳密にはもう少しあるが)。
ヒンディーの母音・子音も、日本語の五十音順に近い感じだったり。文法も同じですし(主語・目的語・動詞)。
言葉の系統は違えど、どこか馴染みやすいと感じるのはそういう所にあるのかもしれません。
あと、海外の物を取り入れて自分のものにする、という点も日本と気質が似ているかもしれません。
チャイは英国紅茶のいわばローカル版ですし、モモっていう明らかに餃子じゃん、って食べ物もある。
言語面でもコンピューターはコンピューターだし、インターネットはインターネット。
外来語・航用品をうまく取り入れて自国の文化にする所は、日本に似ているのだと思います。
中国がコンピューターを「電脳」という風に自国の言葉と置き換えるのとは対照的だなぁと思っています。
多神教の国という所はその国民の受容性・寛容性に大きく影響をしているのかもしれません。
おかげさまで4か月、この国に於いて疎外感とか差別感情を覚えたことが全くないです。
だからこそ弊員のようなへっぽこも日々、この国でサバイバル出来てるのかもなぁと思い、
そんな自分を受け入れてくれるインド人の同僚・スタッフ・ガードマン・運転手さん 皆に
少しでも深く溶け込めるよう、私は今日もへなちょこなヒンディー語を話している、のかもしれません。
うむ。結局 あまりまとまりの文章になってしまいました。
とはいえ引っ張っても改善するとも思えず、とりあえず投稿することにします。
来月はもう少し まともな気付きを記せますよう。