フラッシュバック・タイ旅行2024②
以下の駄文は決して違法薬物を推奨するものではありません。
架空の話であり、エンターテイメントとしてお楽しみください。
②到着の一服
台風接近で前日の便がすべて欠航になり、タイに行けるかも不安だったが、
何とか地元の空港を出発した。
もう既に気分は盛り上がっていた。
今日の夜には俺はタイにいる。そう考えただけでも、足取りが軽い。
この旅の感覚を18年振りに感じていた。
何年も前に住んでいた大阪はもう観光地と化し、外国人だらけだった。
出発の飛行機にはまだ余裕があったが、少し歩いて回っただけで
すぐに関空行きの列車に乗った。
余談だが、俺は空港の雰囲気、特に人間観察をするのが最高に好きだ。
出発まで多少時間はあったが、空港の行きかう人々を見ているだけで
時間を潰せた。
LCCの乗り心地は思ったほど狭くなく、ただ快適かと言われればそうでもないが、往復4万切る価格では十分過ぎる。
5時間半程の通過儀礼を終え、タイ、スワンナプーム空港へ到着。
関空19：45分発、タイ、スワンナプーム 23：55着 時差-2時間
深夜着なので空港からそのままホテルで翌日から動き出すのが一般的だが、
俺はどうしてもその日のうちにマリファナを吸いたかった。
事前に調べたところホテルの徒歩数分以内には営業しているディスペンサリー（大麻ショップ）があるらしいが、am2：30までの営業時間タイムリミット付き。
手荷物のみの為、預け荷物を待つ人々を横目に颯爽と空港を出る、、、
はずだったが、入国審査はなんとかクリア出来たが、空港を出る為にはクリアしなければならないのが、SIMカード交換と、両替orキャッシング。
SIMカード交換をしようとしたがお金がいるかもしれない？
店員に聞こうとしたが、ある当たり前の事を思い出した。。
ここは外国。日本語が通じない。
何とか思い出した英単語を並べて聞かせると、やはり現金が必要らしい。
この時間だとレートの高い両替所しか空いていない。
残る手段はATMキャッシングの為、予め調べておいた会社のATMを探すが、
お目当ての会社のATMがどこにも見当たらない、
諦めて近くのATMでキャッシングを試みるが、日本語対応のないATMが多く、なんとか日本語対応のATMを見つけやっと金を引き出すことができた。
金をおろすのにこんなに苦労するとは思ってもみなかった。
SIMカードもなんとか交換出来た。あとはタクシーに乗るだけ、、、
だったが、空港は想像の5倍大きく、数回建ての構造で、何番出口とだけ覚えていた俺にとってはすべての階を行き来する羽目になった。
やっと配車アプリのタクシー乗り場までやってきたが、大混雑、大渋滞。
配車アプリを今回初めて利用したが、配車予約をするとドライバーからメッセージが来るようだ、最初はタイ語なのでびっくりしたがよく見ると翻訳機能がついていたが日本語対応していない。英語でのやり取りが強制される。
海外に来ると本当に英語の必要性を感じる。
大渋滞の最後尾まで歩いて自分が配車予約した車のナンバーを見つけた。
混雑したタクシー乗り場で順番を待っている人々を横目に颯爽と空港を、、、無事抜け出した。
片道5車線程の高速道路に乗ると、あまりの大都会の光景に驚いた。
なぜか配車したタクシーはSUV。大きな車体の為か妙に安心感がある。
空港からタクシーに乗るまでにこんなに大変だとは想定外だった。
外から見える景色も相まって、改めて海外に来たんだなと感じた。
街中に近づくとドライバーから
「DOyoulikeGIRL？」
「YES！！」と答えると
お勧めの店を教えてくれた。
予約しているホテルはバンコクのスクンビット通りの中。
だんだんと外の景色がタイの喧騒となってくる。
車のクラクションと道の両サイドの店から大音量のＢＧＭ。
特徴的な呼び込みの声。
ダライバーに初めてのコップンカーを使い、ホテルにチェックイン。
なんだか良くわからないが、いい部屋があいてるから特別に追加料金なしで
変更してくれたらしい。部屋はなるほど、ツインベッド、横にソファー。広々とした室内に
定番のベッドに大の字で仰向けになった。
ついにタイに来た！一人だ！誰にも邪魔させない。俺は自由だ！
これから一週間すべて自分の為に使って楽しんでやる！！
心の底で叫んだ。
ディスペンサリーショップはすぐに見つかった。
ただ事前に調べていた店よりもはるかに近いお店で、
聞けば24時間営業だそうだ。
サティバとインディカのジョイントを一本づつ買い、早速サティバに火をつける。ハイになるのに時間はかからなった。
隣のバーのBGMが少しスローに聞こえ始める。
そして懐かしい吸った時の感覚を思い出す。
久しぶりに吸ったためか、ハイになった世界（パラレルワールド）に帰ってきたような感覚。
そしてここはタイ。
店のテラスでジョイントを吸っている自分を客観視する。
タイに来た、さあ何しようか？
つづく。