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1人、独り、ひとり。
僕はこの世界の人口総計80億人の内の1人。
そして日本の総人口1億2000万人の内の1人。
もっと言えば、この県の人口の1人。
そしてまた言えば僕は我が家の4人家族の家族構成の内の1人。
また、通っている病院の患者の1人。
また、今の介護の職場の職員の1人。
或いは、母校の剣道部のOBの1人。
その他etc…。
沢山の枠組みの中の内の「1人」というものを担っています。
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頭の中、心の中で自分と向き合う時は自分独り。
僕が精神疾患などの病気と闘う時は、基本的には僕は独り。
ありがたいことに家族も友人も居てくれるけど、向き合うのは自分独り。
孤独ではなかろうと僕は独り。
独身、独り身、だから独り。
沢山の人に力を貸してもらっているけれどそれでもやはり独りであることには変わりなくて。
「独り」での闘病にはもう慣れてきていて。
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だけどね。
この世の中で"ひろき"という、自分の人生を辿れるのは世界でたったの僕「ひとり」だけ。
それはだって、僕だけに与えられた僕だけの命、僕だけの人生だから。
今後も僕を生きていくのは自分ひとり。
僕にしかできない、僕のこと。
厳密に言えばこの命や人生は僕だけのものではないけど、僕は僕ひとりしかいないから。
この、"ひろき''を最後の最後まで全うしてこそ、求め続けるその答えがわかるのだろうな。
でもそれはあなたも同じなんだよ。
あなたはこの世であなた"ひとり"だけ。
何処にも、誰もあなたの代わりはいない。
幸か不幸か、あなたの人生の長い道のりを歩めるのはいつまで経とうとあなただけ。
あなたは何処にいってもあなた。
何があってもあなた。
だからこそ、あなたはあなたを包み込んで、抱きしめて。
"あなた"という存在を大切にしてほしいな。
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僕もあなたも、何かの1人であり、独りであって、そしてひとり。
だから、この生き辛いこの世の中をどうにかこうにか一緒に生き延びてみようよ。
少しずつでも、その歩幅は狭くとも進んでみてからそして時々立ち止まってみて、後ろを振り返ってみて。
たまには上を見上げてみたり、下を向いてみたり。
泣いたり笑ったり。
眠ったり、眠れない日を過ごしてみたり。
お腹いっぱいに食べてみたり、何も食べられなかったり。
喉が千切れるくらいに大声で叫ぶ日もありゃ、途方に暮れて声すら出ない日もきっとある。
何処へ向かっているのかすらわからなくなる時だってきっとある。
でも、この身体に入っている命が生きてされいればきっとどうにかなる。
例えもし心が死にかけても、
その都度心の命の延命措置を出来る限り続けて続けて。
僕はこの8年間、何度かそれを身をもって知らされたから、
アドバイスは多少なりできるかもしれない。
あなたの人生を劇的に変えられなくとも、もしかしたら何かの助けになれるかもしれない、だなんて淡い期待を僕は手放したくないから。
期待より信頼の方がいいのかな?
まあどっちでもいいや、結局同じようなことだから。
僕が僕を信じて僕を助けてやりたいと思う気持ちと同じかそれ以上くらいに、あなたのことを心から信じて心から助けたいんだよ。
辛さに耐えかねて声も出せずひっそりと涙する、そんなあなたの心の側にただそっと優しく寄り添える。
そんな人間、そんな存在でありたいって心から想って願っているから。
だからちょっとだけ安心してね。
まだ今は僕も力が全然足りないけど。
これから力をつけていくから。
ひろき