優しくて、強さも持つあなたの笑顔が奪われませんように…
私が以前お世話になっていた職場で、同じ敷地内にあって、異なる会社に勤めていたある女性の話です。
私はこの女性が大好きでした。
綺麗な心を持っていて、いつでも元気をくれるような夏の向日葵みたいな笑顔をいつも向けてくれる女性を尊敬していました。
人間だから。
辛い時もあるし、嬉しい時もあります。
感情が顔にでてしまうこともあります。
自分の中で勝手に序列をつくって、
人によって態度が変わったり、
若しくは始めから自分より下だと
あまり関わりない人にそういう態度をとる人もおります。
攻撃的な言動の人もおります。
わかっていてか、気づいていないのか、
人の揚げ足ばかりとる人もおります。
色々な人がいます。
その中で私がとても好きなタイプ?
という言葉は私の思うものと、あまり合ってないような気がします…。
私が心からこの方達の笑顔を曇らせたくないと、
心ない人から傷つかないで欲しいと思うタイプの
人。
いつでも笑顔で明るく接してくれる人。
相手から何か見返りを求めずに、自分が傷ついてもただ与え続けてくれる人。
この女性は、色々なお客様を1番に迎えているポジションでした。
お客様も色々です。
忙しい時期はとても、私が想像する以上に大変だったと思います。
なのに、彼女はいつも同じなんです。
向日葵みたいに大きな笑顔で、声だっていつだって明るい。忙しいはずなのに、それを少しも滲ませたりしない。
彼女に会いにいくと(もちろん、仕事でです)
いつだって、その笑顔に雰囲気に彼女という存在にエネルギーをいただいていました。
私にもとってもとても素敵でよい人。
私はこの素敵な人がよくない人に傷つけられて欲しくないと思いました。
彼女だけはお客様がいない時、私が仕事で伺った時も必ず、
お客様に関することを伺った時、どんな質問であっても‘様’をつけていた唯一の人(具体的な話を避けてるので、わかりづらいとは思います。すみません)
お客様 を尊重されていた人。
お客様が来てくださることに心から感謝をされていた人です。
私は知っています。
お客様 は、いい人ばかりではありません。
彼女の善良さを傷つけてやろうという人だって、残念ながらいらっしゃいますね?
私はそういう人が大嫌いです。
自分の中のストレスをここぞとばかりに
正当化して必要量以上に怒りのエネルギーをばら撒く人が嫌いです。
無償で与えてくれる優しさにわざと尖って返す人はあまり好きではありません。
要らないなら、そのままテキトーにスルーすればいい。
誰かからの優しさからくる言動を温かい気持ちをわざわざ踏みつける言動はいらないと思うんです。
お客様 だからといって、威張っている人が嫌いです。
敬われることが当たり前かのように、
要求を聞くのが当たり前のように
そんな態度の人は嫌いです。
毎日お店を開けてくれる、働いてくださる方がいるから、私たちはお店のサービスを受けることができます。
私たちは常に、場所が違えば、一スタッフでもありお客様にもなります。
あまりよくない態度のお客様がそれなりにいらっしゃれば、気持ちも疲弊します。
身体が疲れてるときはさらに疲れてしまいます。
それならと、自分が傷つかない道を選んだって逃げではないと思います。
それでもいいと思うんです。
割り切って、ビジネススマイルでだっていいと思うんです。
それでも、彼女は自分が傷ついても、お客様に彼女なりの優しさを与えてくれる方を選んだんです。
彼女の与えてくれる笑顔は誰でも出来ることではありません。
辛いことがあっても、痛くても、
彼女は、その場に立つ度に笑顔でお客様を迎えてくださるんです。
あの明るい声で、親しみやすい雰囲気で。
彼女は強いです。でも、やっぱり繊細な部分もあります。
この笑顔には、人の痛みなんかもわかるからこそ、自分は人に自分の痛みを同じだけ渡す事なく、優しさを明るいものだけをプレゼントしてくれる。
そう、感じます。
どんな背景を持とうが、
彼女は、自分事に私たちを巻きこまず、
お客様のためにも、スタッフのためにも
笑顔なんです。
それって、誰にでも出来ないことだと思うんです。
いつの日か、彼女の在り方について、
「素敵ですね。でも、いつも笑顔でいるのは大変ではないですか?」
と伺ったことがあります。
彼女の回答を一語一句覚えているわけではないですが。
辛いことが無いこともない。
でも、お客様を笑顔で迎えたい、と。
プライベートな感情はお客様には関係ないと
こんな風におっしゃっていたと思います。
余計なお世話なのは知っています。
だって、彼女は傷つきながらも、強くまっすぐそこにいてくださるから。
いつもこの場を明るくしてくださるから。
私に何か出来るとも思っていません。
でも、きっと、全てを理解してる彼女。
どんな相手にも彼女なりの愛を優しさを元気を与えてくれる彼女のあの笑顔が誰かによって曇ったり、彼女という貴重な色を失わせないでくれたらいいなと思います。
私も自分がしっかり自分の足で立てたら、彼女に会いに行きたい。
その頃まで、彼女があの場にいてくれるかはわからないですが…。
そして、世界中にいらっしゃる彼女のような方々に、私もいただいた優しさのお礼に、私も私なりの感謝を言動で伝えていきたいと思います。
「あなたのおかげで、今日もよい時間を過ごせました」
と。
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