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イメージ思考のすすめ

割引あり

まず最初に、イメージ思考とはどういうことなのか。
を説明しておかなければなりません。
簡略的に言えば、物事を考える時に言葉を使わず、脳の中で動画的な映像を自由に動かしてその流れで結果を導く。
ということになると思います。

では次に、何故それをおすすめするのか。
それは、脳の負担が減り、尚且つ処理スピードに格段の差が生じるからです。

それに付け加えて、言語を用いる思考には、まず文法に従うという制約があり、その思考の深さ自体にも語彙力という制約が付いて回ります。
即ち、言い換えれば、言語を用いる思考には、制約と深さの浅さを伴う。
という限界があります。
これは言語というその国特有の道具を使用して考えるしかなく、その違いによって、結論が変わってしまうという弊害をも持ち合わせています。

例えば、英語には物が無いという状態を表現する場合、形容詞がありません。
それはない、と表現するためには、 It does not exist. という具合に動詞を否定形にするしかないですね。文法的に説明すれば、日本語の場合は、主語+助詞+形容詞と並びますが、英語では、主語+動詞+否定詞+動詞 
という風に1行程増えてしまう訳です。ごめんなさい、と謝る場合でも、日本語だと、名詞+命令形の動詞、で済みますが、英語だと I am sorry. と主語∔助詞∔形容詞と、これまた1行程増えてしまいます。
ただし、それを音節で考えると、前者は5:4、後者は5:3で英語の方が短くて済んでいます。なので、どちらも優劣は付け難いですが、それが各国言語の個性であり、考え方の筋道がそれぞれ異なるという結果をもたらします。英語表現には、敬語もなく、丁寧語も、言い方のニュアンスの違いとしてはあるものの、単語としては存在しません。それを持つ日本語表現は、より複雑なものとなり、世界的に学習が困難な言語とされてしまいます。その代償として、表現の細やかさ、繊細さを持ち、言葉遣いを聞くだけで、相手の上下関係が分かってしまうという利点もありますが。

それに対して、英語は単純で覚えやすく、ニュアンスのバリエーションも単純なため、誤解を発生させ難く、学術論文等には適した言語と言えます。
実際、日本語は例えば、「それは誤解の上か?」と「それは五階の上か?」という風に、同音異義語が多く存在するため、書き言葉ならまだしも、話し言葉になると、同じ発音の文章に対して、いくつもの意味のバリエーションが発生してしまい、その場の空気を読んで、正確な内容を推測するしかなく、誤解を生じやすい言葉だと言えます。その上、方言もあったりするため、コミュニケーションの道具としては、余計に複雑なものにならざるを得ません。

このように、グローバルな視点で見れば、言語による思考はとてもローカルなものになってしまいがちです。

それに対してイメージによる思考は、もちろん万国共通、とてもグローバルな思考方法となって来るわけです。

その上、処理速度を考えてみると、イメージは高速で流せますが、言語の場合はいくら早口で話せる方でも、脳内で一音一音発声せねばならず、そのかかる時間差は新幹線と各駅停車、下手をすると徒歩くらいの差となってしまいます。

だから、一般的に見て、イメージ思考が出来る方の決断は一瞬ですが、言語に頼った思考しか出来ない方は、考え込んだ挙句、ようやく結論に辿り着きます。

脳に対しての負担を考えると、この差は馬鹿になりません。
なので、イメージ思考の出来る方はショート・スリーパーの方が多い印象があります。
脳が疲れていないから、回復も早い訳です。
イメージと直感を用いるので、会話における返しも早いです。
例えば、明石家さんまさんなんかは、この良い例かとは、推測しています。

ただし、イメージ思考が出来るだけではダメで、他人にその内容を、例えば返事として伝えなければならない場合には、それを即座に言葉に変換できる能力も必要になって来ます。
考えるのが苦手、論文にまとめるのが苦手、という方にはこのタイプの方が多いです。

ただ、その方にはまだ救いがあり、言語化の練習さえすれば、その問題はある程度解決するはずです。ある程度と記したのは、どちらを使って考えるにしても、そもそも考える能力には個人差があるからです。

それには遺伝的な問題もあるでしょうし、育って来た環境にもよります。
例としては、過干渉な母親に育てられた子供は、親の言うことに従っていれば大丈夫、という安心感があるため、何も自分で考えて行動する必要がなく、自分で考えるのが苦手な大人に育ってしまいます。
私自身の三女が現にこうなってしまったので、実感としてのお話です。

あと、イメージ思考の出来る人には、残念ながら損をする場面があり、人の話の腰を折る、といって相手を不愉快にしてしまうことがよくあるからです。
相手が話している途中からその先をイメージ出来てしまい、その結論から反論までを一瞬で導き出してしまうので、その途中から感想なり、反論なりを返してしまうからです。話している側からすると、消化不良を起こしてしまうので、不愉快になり、相手を嫌ってしまう可能性があります。

これを防ごうとすると、敢えて自分の中で、思考停止の時間を設けなければなりません。
イメージ思考の出来る方には時間を大切にしたい、と考える方が多いので、これはある種の苦痛となってしまい、どの辺りで折り合いをつけるかが重要になって来ます。

そこは、相手との人間関係、その相手に、どこまで嫌われても大丈夫か、を見極めるしかありません。
もちろん、これを恋人にしてしまうのはNGなので、やめておいた方が良いでしょう。

さて、それほど利点も多いイメージ思考は、どうやれば手にはいるのか?

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