好きなタイプなんてある訳ないだろ
こんばんは。じゃないです。
タイトルに強い言葉を持ってきちゃってるけど怒ってないです。128円でめちゃめちゃ大きいカヌレがスーパーで買える時代サイコー!と思って食べたらあんまりな感じだったからって別に怒ってないです。
カヌレ、好きなんですよね。
いつからメジャーなお菓子になったのか記憶にもないけど、確か2年前とかその辺りだと思う。元々洋酒を使ったチョコレートとか、アイリッシュコーヒーとかが好きなので、カリッとした食感と、もちっとした中身と、大人っぽいお酒の風味がどんぴしゃにタイプで、カヌレのことも好きになりました。
だから、もし「好きなタイプってどんな人?」と訊かれるように、「好きなタイプってどんな食べ物?」と訊かれることがあれば、「洋酒っぽい風味がするものかなぁ」と答えるのだと思います。
でもさ、ここからはめんどくせぇなコイツと思われるようなことを、既に思われてるだろうからいいや!と開き直って書くんですけど。
「洋酒っぽい風味がするもの」がタイプだとしても、そのタイプって自然に何も無いところから浮かび上がったタイプではなくて、これまでにバッカスやらアイリッシュコーヒーやらを飲み食いしてきた経験から、自分は「洋酒っぽい風味がするもの」が好きだというタイプが浮き彫りになった訳で。
つまり、バッカスやアイリッシュコーヒーという元恋人が居たからこそ、新しく出会ったカヌレに対しても好きだなあと思えたわけだし、もっと言えば出会ったきっかけも、元恋人と同じように「洋酒っぽい風味がする」という特徴をカヌレが持っていたからで、つまりカヌレのことを好きになれたのは全部バッカスやアイリッシュコーヒーやらの元恋人のおかげなんですよ。
人間の話に戻します。
飲み会とか、バイトの休憩とか、ほんの少しの隙間で浮上する話題のひとつに「好きなタイプなに?」があると思います。そんで、みんな色々言いますよね。
最近聞いたのだと、「黒髪ボブメガネ」とか。完全にビジュアルだけの話でおもしろかったんですけど、他にも「塩顔」とか「175cm以上のマッシュ」とか。
内面的なことでも、「アウトドアが好きな人」とか「一緒に飲める人がいいな」とか。あとは、「聞き返す時に、は?って言わずに、ん?って言う人」とか。最後のは私のタイプです。
でも、この外面的なタイプも内面的なタイプも、どちらもこれまでにそれをいいなと思える人に出会っているから、タイプとして成り立っているんだと思うんですよね。
たまたまCMで見た俳優が塩顔だったとか、元恋人が身長高くてキュンとしたとか。
元々の感覚じゃなくて、好きなタイプってある特定の好きな人が過去形でいた、もしくは現在進行形でいるかしていて、その人のことを抽象的に表現したとき、表される要素を「好きなタイプ」として挙げているに過ぎないと思うんです。
だから、「好きなタイプ」を訊かれたときに「好きになった人がタイプ」というのはあまり間違えではないし、嫌な感じの人に「男の(女の)影響受けてる」と言われてしまうこともあるけど、それも普遍的なことだと思うんですよ。
だから、好きな人いないな〜という人はよく居るし、現に私も、朝起きるのが楽しみになるような人は今居ないのだけど、そういう人にとっては「好きなタイプ」を訊かれたときに答えている要素の根源になっている人が、強いて言えば今のところの「好きな人」なのだと思う。
ここでいう「好きな人」は「素敵な人」にも言い換えられると思うから、自分の恋愛対象の性別の人には限らないと思うのだけど。
だから、「好きなタイプ」を訊かれたときに、「ラーメン屋さんを巡ってくれる人」と答えているあなたは、いつもラーメンを一緒に食べてくれている高校からの友達のことが大切だなぁと思っているのだろうし、「字が綺麗な人」と答えているあなたは、きっと前にお付き合いしていたあの人のことが忘れられないのだろうと思います。占い師ぶったこと言ってすみません。
10月になって、どんどん秋が深くなっていって、金木犀の香りが何処かからしてきて、なんとなく寒さと寂しさを勘違いしそうな季節。
私の好きな作家さんが「秋は人と連絡がつきやすくなる」と言っていたので、「好きなタイプ」の根源の人に「いま散歩してるんだけど電話しない?」とLINEしてみるのもいいのかなあ、と思います。
私の周りには「聞き返す時に、は?って言わずに、ん?って言う人」はたくさん居すぎるので、とりあえず近所に住む幼馴染みと散歩しようと思います。
いつにも増してめんどくさい人間性が露呈してしまった記事だけど、大切な人は大切にしたいね、ということが言いたかっただけです。寂しい夜はnoteにくれば少し温かいね。読んでくれてありがとうございました。皆大切です。またね。