通信制高校のこと

昨年度を以て通信制高校を卒業した。

私は高校2年生まで中高一貫全日制に通っていたが、自殺企図を含む過量服薬をし2カ月精神科に入院していたため、勉強についていけなくなると感じ、高校2年生をもう一度やり直すことにした。
出席日数は足りていて、体育と保健の追認試験を受ければ進級できたのだが、私にはそうする他ない、とこだわっていた。

最初は大学入試コースに転入した。春期講習から合流したのだが、授業の質が前籍校とギャップがあり、かなり絶望した。塾は不要と転入前聞いていたので、尚更だ。
大学を目指すなら別で塾に通うべきだと思う。

大学入試コースは、授業とは別に、単位を取るための課題と、前期後期で年2回のテストがある。
私は卒業に必要な単位数のほとんどを高校2年生のうちにとっていたため、通信制に通っていた2年間取るべき単位はそれぞれ3教科だった。
課題はただ教科書を写せばいいだけだし、テストは1週間前くらいに配られるプリントを丸暗記すればいいだけだった。
特別活動というものもある。多分文化祭や体育祭がない分だと思う。映画鑑賞や、スキー教室など色々あってそれぞれ決まった単位数があり、自分で選択して年間10単位取るというものだ。単位が足りなくても年度末に家で映画を見て感想を書けばよいという救済措置がある。
本当に、「卒業した、という実績を得るための学校」なのだと思う。

2回目の高校2年生は1年の半分くらい入院していたので、ほとんど授業には出られなかった。母にもう大学は無理だと思う、と言われ、私もそれを自覚していたので、在宅コースに移行することにした。

在宅コースは上記の課題を提出するだけだった。特別活動も、昨年度救済措置だった映画鑑賞などを5回やればよかった。私は母との小旅行ついでに美術館に行ってそれの感想を書いていた。

在宅コースの人は本当に放置されていた。受験や就職についてなにもアプローチをかけてこない。自分でどうにかするしかなかった。
私は学科試験のない専門学校を受験し進学したが、志望理由書の書き方や面接練習などなにも教わらず、自分で調べたり、前籍校で貰った資料を見ながらどうにかした。

スクーリングという宿泊行事もあったが、高2の年は流行病で開催されず、高3の年は体調が悪かったことと、知らない人と寝食を共にするのが本気で嫌だったので身内に診断書を書いて貰って休んだためどのようなことが行われたのかよくわかっていない。学校のTwitterを見る限り班でバーベキューとかしている感じだった。

私の代は全員現役(?)で卒業できたらしいが、わざわざそれを言ってくるということは卒業できない人がいる代もあるということだろう。
全日制だって多少はそうだろうし、他の記事で何回も言われているだろうが、通信制は自分で自分のことをどうにかできないと卒業・進学/就職は難しいと思う。

在宅コースだった年は気持ちの面でもすごく安定していたし、社会に出たり人と関わるととてもストレスを感じてしまう私みたいなタイプの人は通信制にするといいと思う。(卒業後専門学校に通い始めたものの2ヶ月で心壊れて辞めたので、ある程度社会に出ることに慣れた方が良いという見方もあるが)

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