【艦これ】2023年4月~7月アプデによる環境変化について(山風目線)
はじめに
前回のイベント(2023年早春・春イベント)以降のアップデートによって様々な新要素が実装されました。
ちょうど今は2023年夏イベントの開催間際ということもあり、新要素の要点をX(旧Twitter)で投稿されている方も何人かいらっしゃいます。
ただやっぱり自分の手を動かして整理したほうが実際に使えるかなと思いますので、備忘録がてら新要素の個人的な注目ポイントをまとめてみました。実際にまとめてみたら4か月分しかないアプデなのにボリューム感がその、だいぶありますね・・・
とはいえ例によって新しい情報はないですし、個々の新要素の詳細は他の方の記事などを参照いただければと思いますが、よろしければイベント前の頭の整理もしくは時間つぶしにご笑覧ください。
煙幕システムの先行実装(2023/04/23メンテナンス)
10周年の節目に実装された新要素。わからないことだらけなので自分でも調べたりまとめたりしました。最近ではぜかましねっと!さんが要点をわかりやすくまとめた記事を公開されています。
煙幕システムのメリットを一言で言うと「道中対策装備の圧縮」だと思っています。対潜装備を捨てて煙幕だけで対潜マスを乗り切るような場面は想像しやすいでしょうか。こういった場面でもソナーを積んで1ソしても余裕なボスマスだったりしたら煙幕のメリットは薄れますが、固すぎて1ソで処理できない場合や対潜装備に枠を割きたくない場合などでは有効に働くと思います。鎮守府によっては1ソに満たない育成状況の艦娘を活用する場合にも役立つでしょうか。
山風目線でも使い方はさほど変わらないのですが、運改修をしていない山風の場合は発煙装置改1スロでは十分に発動率を担保できない可能性がある点には注意が必要です。
自分でちゃんと検証していないので投稿をお借りしてしまいますが、運20前後だとちょっと発動率が怪しいかもです。
榛名改二乙/丙の実装、金剛型の増設電探解禁(2023/05/01メンテナンス)
榛名改二乙/丙は素運が高いため、増設電探解禁もあわせて火力を妥協できる支援艦隊で雑に使えるようになりました。
ただ、この後で戦艦の増設に三式弾系統も解禁されてしまったので、金剛型とどちらが良いかは仮想的に合わせて検討したほうが良いと思います。
また、増設に解禁されたのは一部の電探なので、僚艦夜戦突撃を使う場合には発動率向上のための装備が増設とは別に必要になることも注意が必要です。
僚艦夜戦突撃の発動率は†くろ†さん(@kurosg)がご自身の検証結果をまとめてくださっています。
山風目線では水爆も水戦も積める榛名改二乙が色々積める便利枠として連合第二艦隊とかに入るかなと思っていました。大和改二重の高速+化が容易になるアプデが来てしまったので、榛名じゃなくて大和の方がいい場面も出てきてしまうかもしれません。大和は節約と手加減以外全部できる艦娘です。
対空カットイン射撃発動まわりの仕様変更(2023/05/26メンテナンス)
対空カットイン射撃の発動優先度が変更になり、原則として性能の良いものの発動が優先されるようになりました。
またAtlanta・Fletcher級以外の艦娘でも複合判定(複数の対空カットイン射撃の発動条件を満たす場合には各条件で発動判定)が可能になりました。
アップデート後の対空カットイン射撃の検証結果はCCさん(@CC_jabberwock)がとりまとめてくださっています。
更新前は複合判定が可能なAtlanta・Fletcher級を優先して起用したり、秋月型を起用する場合は他の艦が汎用対空カットインの条件を満たさないようにしたり…といった気遣いが不要になりました。
特に秋月型はこの後の増設電探解禁(第二弾)でも使い勝手が向上したため、山風目線に限らず起用したい場面が増えたと思います。
艦娘の育成上限がLv.180まで拡張(2023/05/26メンテナンス)
数年ぶりの上限拡張で悲喜こもごもといったところでしょうか。個人的には2023年6月戦果のボーダーが燃えた遠因だったと思ってます。
まじめな話をするとLv175上限を前提とする環境ではCI項向上のための運改修は53を目安にしていたことが多いと思うのですが、Lv.176以降の育成を前提にすると運改修の目標が変わったりと、艦隊強化を突き詰めたい系鎮守府にはだいぶ影響あったんじゃないかなと思います。
山風目線では山風の育成を楽しめているのでよかったです。
駆逐艦の増設電探解禁、時雨改三の実装(2023/06/14メンテナンス)
このメンテナンスの前日にサブ駆逐艦の考え方を記事にまとめたのですが、その記事の内容の半分以上を陳腐化させるほどにインパクトの大きいアプデでした。
13号対空電探 系列:夕雲型、秋月型、松型、時雨改三、島風改
22号対水上電探 系列:陽炎型、夕雲型、松型、時雨改三、島風改
電探装備マスト(13号改+22号電探改四) :潮改二、Верный、初霜改二、時雨改三、霞改二/乙、雪風改二、磯風乙改、浜風乙改、朝霜改二、涼月改、冬月改
増設電探の役割は思いつくだけでも電探数を見られるルート制御を補完する、対空カットイン発動の条件を補完する、増設枠で命中と索敵を盛るといったものが挙げられます。1番目は主にイベント海域で、3番目は主にキラなしで駆逐に砲撃戦を任せることの多い通常海域(特に戦果周回)での影響があります。2番目の対空カットインはイベントでも通常海域でも使うのではないでしょうか。
一方で、当然ですが増設の枠を食うので水雷見張り員やダメコンなどの他の装備と排他になることには注意が必要です。ダメコンで押し切る戦略をとる場合においては恩恵が薄いアプデと言えるかと思います。
山風目線では山風の増設にも解禁してほしかったというのが本音ですが、増設電探の使える駆逐を採用することで山風に電探を積まずにほかの装備を積むことができる場合には恩恵にあずかれるといえます。
あ、時雨改三は増設電探解禁の対象であることと電探装備マスト(13号改+22号電探改四) を持参する点が重要でしょうか。雪風改二と同じく準備コストが高いけど、準備できればどこでも雑に仕事しそうな艦、という気がしています。穴爆雷は雪風改二との差別化要素のひとつでしょうか。
山風目線では戦闘詳報を2枚とられるのがつらいです。
改修天津缶による速力上昇条件の緩和、増設天津缶の解禁、天津風改二の実装、増設三式弾の解禁(2023/07/07メンテナンス)
なんかイベント1か月前に色々詰め込まれました。
まず、改修値★7以上の新型高温高圧缶(天津缶)を載せた場合に、一部の艦の速力を高速+以上にするために必要なスロットが1枠浮くようになりました。何故だ。
★7天津缶1枠で高速+(タービン1枠不要):大鳳、翔鶴型、利根型、最上型、島風、天津風改二、Ташкент
★7天津缶1枠とタービン1枠で高速+(缶2枠目不要):大和型、長門型改二
ほかにも最速化の条件も緩和されていますが、特に影響の大きそうな高速+化だけまとめても上記のような感じです。強い艦が強い缶でさらに強くなりました。
島風と天津風改二では増設天津缶が解禁されたので、増設1スロのみで高速+ができるようになりました。
高速+が必要なのは特定のルート制御のみ(とはいえ通常海域3-2と4-5で暴れていますね)…というわけではなく、低速戦艦を連合第二艦隊に入れる場合にも高速+が必要なので、実は高速以下の速力の艦隊の自由度も上がっています。山風目線で大事なのはこれです。そうだね大和改二重だね。
↑この大和改二重は連合第二艦隊に入ってしまう。
天津風改二は本人が内火艇を積む以外ほぼ何でもできる上に持参装備に★7天津缶を2つ。何故だ。
山風目線では戦闘詳報を1枚とられるのがつらいです。
増設三式弾は重巡級(重巡・航巡)と戦艦級に開放されました。
対地装備枠を増設で賄えるようになったこともさることながら、火力と命中を増設枠で補完できるようになった点は対地戦以外でも有効なので、影響範囲が地味に広いと思います。火力を少しでも盛りたいときは、特に重巡級にとっては、選択肢に上がりやすいのではないかと思います。
三式弾改二においては改修解禁と改修による能力上昇も同時に実装されました。上記の通り影響範囲が地味に広いので、趣味枠というにはもったいないくらい改修の恩恵がある装備の一つかなと思います。改修餌も三式弾だけで済みますし。
山風目線では増設大発の解禁がほしかったです。
おわりに
わずか4か月分ばかりのアプデを艦隊運用の観点でざっと振り返ってみました。いかがでしたか?
一連のアプデによって、編成を組むうえでの選択肢が広がったことは間違いないでしょう。アプデで変わった環境を思い出しながら、ご自身の編成をたのしくアプデする一助になれば幸甚です。
なにかお気づきの点などあれば、わたしのTwitter(@about6833)までご連絡ください。