【艦これ】第3回るせる杯に出走しなかった感想【海域RTA視聴者目線】


はじめに

この記事は、2024/1/20(土)に開催されたチーム制の海域RTA大会「第3回るせる杯」に出走しなかった感想、要はり視聴者目線での感想をたれ流す記事です。

「もう今年の大会はおわったよ!」と言われてしまうかもしれませんが、もしかしたら来年の大会の前にこの記事を掘り起こしてみたりしたら、大会を視聴される方の楽しさにつながるかもしれません。先日の閉会式で来年の開催も発表されましたし。
あ、それと、走者になったら視聴者目線の記事は書けないですからね。

なお、どの感想記事でも同じですが、視聴者としての楽しみ方も人によって当然違うので、あくまでも一視聴者の例として、お読みいただければと思います。

視聴者目線でのるせる杯

流れをざっくり説明

あくまでも今回の自分が視聴した際の流れですが、だいたいこんな感じでした。

  • 開会前(準備期間):どんな走者やチームがいるのか眺めるくらい。のんびり。

  • 大会当日:本部で抜きつ抜かれつの競争を観る、気になるチームや走者をコメントで応援する。たのしかった。

  • 大会後:反省会を観る、利用編成やチームの戦略を見る、気になるチームや走者のタイムシフト(視聴期限が来る前に)を見る、閉会式を見る。時間が足りない。足らんかった。

開会前(準備期間)

開会前って、本番に向けた競争の準備期間なので、各チーム・走者とも基本的に情報を開示しないので、視聴者としては見るものがそこまで多くないのですよね。とはいえ育成の進捗を報告したりしているのをみたり、フォロワーさんが準備しているのを応援したりはできます。
走者紹介も、チームや走者にフォーカスした紹介なので、視聴者目線だと、どうしてもちょっと引いてみてしまう部分はあるかもしれないです。ただ、どのチーム(走者)を応援しようかなという視点でチーム紹介を見ると、当日視聴するときの楽しみは増えるかもしれません。

なお、チームや走者によっては公開試走(試走の様子を配信)していることもありました。これはどちらかというと最近のムーブメントで、出走する様子そのものを楽しみたい、という走者さんが配信する傾向にあるのかな。
結局自分は今回は公開試走を一度も見なかったので、この辺りの事情は想像で書いてます。
あ、あと本番で使うつもりがない安定ルートの編成でブラフを撒く用途に公開試走を使えちゃうよなぁと思ってしまったりもしました。ブラフにかかるコストが重すぎる?それはそう。

大会当日

大会当日は、大会本部でも全チームを並べてミラー・実況しているのですが、どうしても個々のチームの編成や動きはみえないので、自分が気になるチームや走者を複窓することになると思います。複窓に慣れていなかったり誰を見たらいいかわからないなら大会枠だけでもいいかもしれません。
また、チーム数が多いと個別の編成や進捗を見るのが難しいので、個人的には1つのチームを追いかけるのがおすすめです。
大会出走時のタイムシフトは残るので、どうしても追いかけきれなかったチームの配信はタイムシフトで視聴しました。ニコニコ生放送のタイムシフトは1週間で消えるけど…

開催後

大会本番はもちろん盛り上がるのですが、視聴者が一番楽しくて忙しいのはむしろ大会後だと思いました。
出走直後から、走者の方による感想枠や反省枠が始まります。この感想戦は、新鮮な完走した感想を聞けるのももちろんですが、出走前には言えなかった編成の工夫や準備、意図通り編成が動いたかどうか、他のどの走者やチームの編成が優れていたかなど、開催期間で一番情報量が濃い部分でした。

もちろん、出てきた結果や記録を眺めて一喜一憂したり、勝ったチームの編成を見ることも楽しいですが、運に恵まれなかったけど理屈の上では強い編成や、区間で見るとめちゃくちゃ強かった編成の話のほうが、編成の知見を得る意味ではむしろ有用まであります。

視聴者として思ったことあれこれ

書きたいネタがあれこれあるので、脈絡なく書いてみます。

「経験値カット」は華か壁か

レベル99または180に到達した艦のみで編成を組むことで経験値入手時の演出時間を短縮するテクニック、いわゆる「経験値カット」ですが、海域RTAの華の一つだと個人的には考えています。
普段の出撃では単婚勢でない限りはあまり使わない技術で単純にRTAっぽい!と感じますし、とくにレベル180艦に関しては、準備するためには多くの労力がかかります。この労力を乗り越えてきた自慢の艦娘を大会で華々しく披露するのは、視聴者としてわくわくする瞬間です。

Lv175までの累積経験値のグラフ。Lv175~180は200万強。(艦これWikiより)

一方で、この経験値カットが走者の「壁」になっているのかなと、これも視聴者目線では思うこともありました。だってタイムを短縮するには演出短縮テクニックを使った方が絶対にいいわけで。でもレベル99艦に到達した艦に指輪を投げている鎮守府であれば、サブ艦の99を準備するか、メイン艦を180にするかの二択に基本なるわけで。サブ99かメイン180以外の二択になってしまうと準備の負担がかなり大きく、いわゆる走者厳選になってしまうのかなぁと思っていました。
そう、思っていました。思い込んでいました。

ここで、今回の全走者の起用艦と経験値カット有無あんふぇあさんがまとめて投稿されているのをご紹介します。よろしければご覧ください。
(さらっと紹介してしまいますが、この形にデータを集めて整形するのはめちゃくちゃ大変だったはずです。記事中で紹介することを快諾してくださり、ありがとうございました。)

走者の全員が全海域で経験値カットを採用しているわけではありません。
もちろんチームの戦略として、そしてタイムを短縮するための努力として経験値カットを採用している方が多いですし、そうした走者の努力をないがしろにするつもりはないですが、あくまでも経験値カットは努力の形の一つであり、海域RTAの参加にあたっての必須要件ではないのだと、実際の起用艦隊から見えてくるものだと、自分は感じました。

そういえば、艦これのイベント海域の攻略のときだって、完璧に最適な艦隊として、必要な装備も艦もレベルも全部揃えて出撃するのが理想論ではありますが、理想の艦隊で誰もが出撃できるわけでもありません。準備している間にイベント期間が多分終わっちゃうので、どこかしらで妥協しつつ、出来るだけ理想に近い艦隊を組めるように工夫することを、イベント海域の攻略時に誰もがやっていることであり、イベントがない期間で行う艦隊強化で誰もがやっていることもありますです。
この考え方はきっと海域RTAにも当てはまるはずで、自身ができる限りの準備をしつつ、準備期間内でどこまで準備できるかを見極めて楽しむ、といったことを各走者さんがやってきた結果が、先ほど紹介した起用艦一覧にあらわれていたと思います。
準備の仕方もまた、走者一人ひとり違うものでいいんですね。

もはやニコ生だけに閉じた世界ではない

しっくりくる言い方ないかなと考えたのですが、結局なんか変なフレーズしか思いつかなかったんです、すみません。
海域RTA大会はニコニコ生放送で始まった大会です。この話題を僕が出すのはたぶんちょっと違うのですが、配信のプラットフォームって配信者の色が勿論出るんですけど、プラットフォームの色もあるじゃないですか。ニコニコ生放送(とニコニコ動画)は匿名コメントを行える文化があり仕様もあるので、ユーザー名が必ず出るYouTubeとは異なる雰囲気があると思っています。良し悪しを語るつもりはないですが、普段YouTubeを見ている人はニコニコ生放送の雰囲気は違うなって思う場面が多分あるはずで、それはニコニコ生放送の側から見ても同じのはずです。
そんなわけで、海域RTAは大会も走者も、ニコニコ生放送の"雰囲気"をまとったものであるとは思っていましたが、今回の大会はちょっと様子が異なるというか、文化の壁が良い意味で薄まった大会だったのかなと思っています。
走者でもあるロクさん各走者の配信プラットフォーム(ニコニコ生放送、YouTube、Twitch)を色分けした表を公開されているのですが、実にカラフルになりました。たぶん昔は緑一色だったはず。

配信プラットフォームの多様化は、走者と視聴者の多様化をも意味しているはずです。

なんも貢献していない一視聴者がこの話題を偉そうに話すのはこの辺りにしたいと思いますが、あと一言だけ。

今回の大会がこうした雰囲気になれたのは、海域RTAの走者と大会主催者さんたちの努力と、彼らが楽しく艦これ"で"遊んでいることの結果なのだと思います。

視聴者は配信にコメントをすることができる

この話題もうまく記事にできるか自信がなく、書くかどうか迷ったのですが、視聴者の感想記事として触れておきたいと思います。
視聴者は配信にコメントをすることができて、走者は配信中にコメントを見たり聞いたりすることができます。
(中には集中するためにコメントを見ないようにしたりする走者もいるかもしれませんが、それも走者のスタイルの一つだとは思います)
コメントに対する走者の返答やリアクションは配信の面白さの一つだと思いますし、走者の力になることもあると思います。僕個人の経験としても、全海域RTAを走った配信で、戦闘経過を一緒に一喜一憂するコメントや、うまくいったことをほめてくれるコメントや、4-3ボス前で逸れたときに叫んでくれたコメントなど、いろいろなコメントを配信中に貰いました。頂いたコメントは、RTAを走るうえでの力になっていたと思いますし、めちゃくちゃ楽しかったんですよね。ゲームを配信で遊ぶ楽しさが遅まきながら少しわかってきた気がしました。

一方で、ネガティブなコメントや走者のやる気を削ぐコメントをすることも、視聴者にはできます。視聴者は配信にコメントをすることができるので。
もちろん配信の雰囲気や、配信者と視聴者の関係性も配信によって全然違います。配信によっては、視聴者のコメントに対して配信者が戦う、プロレスのような関係性が魅力になっているものもあると思います。どのようなコメントをするかは視聴者が選ぶことができるので、この点を批判するつもりはないです。言論の自由がなければこの記事だって書けないわけで。
また、ニコニコ生放送では匿名のコメントもできるので、良くも悪くもキレッキレの匿名コメントは面白い場面もあると思います。ニコニコユーザーとしてはこうした文化はスラム街の文化などと言われてしまうかもしれませんが、他では代えがたい魅力でもあると思っています。
ただ、その上で、視聴者のコメントから力を貰った経験を踏まえて個人的にいま改めて思うのは、どうせコメントするなら走者の力になるコメントの方がいいなあってことです。視聴者がおもしろいコメントよりも、走者がおもしろいコメントの方が価値がある、というのは、自戒の念もこめて、強調しておきたいと思います。

視聴者コメントで作られた人工GABAの面白さが、配信者のうっかりで生まれた天然物のGABAの面白さに勝てるはずないんだよなぁ…あっすみません筆が滑りました。

完走した感想のビッグウェーブ

今年のるせる杯は参加した方が完走した感想の記事を書くビッグウェーブが来ているようです。
記事は視聴期限が無いですし、編成の細かなところや考え方まで見たりできるので、配信とはまた違った良さがあると思っています。このビッグウェーブは出来れば今後も続いてほしいです。そうそう、記事を書いた人向けに「完走した感想賞」とかお出しするのも楽しいかもしれませんね。来年には忘れてしまいそうなのでメモ代わりにここ書いておきます。

せっかくなので、個人的に特に面白かったと感じた記事を(勝手に)ご紹介します。

ハムさん:第6海域走者。あと、出走後10時間くらいで記事をお出しした記事投稿RTA走者。完走した感想記事の火付け役だったと思います。火を放つのがうまいですね。

ときはさん:第6海域走者。大会への準備の仕方が一通りでないことがテーマの一つになっている記事だと思いました。
(経験値カットに関しては鎮守府の状況が近いので、個人的には共感する部分も多かったです)

Niwakaさん:チームリーダー、第7海域走者。準備期間でやったことを生々しく面白おかしく書かれていました。こちらの記事の他に、第7海域全体の解説・感想記事も上げられています。

松毬さん:記録係という名の参謀。大会にこういう形で関わる方法もあるのかと気づかせてくれる記事でした。

おわりに

当初はさらっと感想を書いて終わりにするつもりだったのですが、海域RTAの何が面白いのかなぁって考え始めたら色々書きたいことが出てきてしまったら閉会式にも間に合いませんでした。
いつも以上に主観で書きなぐってしまった記事だと思うのですが、いかがでしたか?
この記事から海域RTAを視聴する面白さが少しでも伝わっていればうれしく思います。お読みいただきありがとうございました。
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