見出し画像

【艦これ】23夏イベ反省会(山風目線)

前置き

おことわり

この記事は、2023/09/17時点の知見に基づいて記載しています。間違いや理解不足の点があったらすみません。
個別のギミック・ゲージの攻略編成の突破報告は、min.tでまとめたものを公開しています。編成の詳細や制空権シミュへのリンクは、各突破報告のポストをご参照ください。

筆者について

tata(たた)と申します。
艦これの経歴は、2013年8月着任、山風旗艦で19秋冬/20梅雨夏を攻略、山風W旗艦で20菱餅/20秋冬以降すべてのイベントを攻略しています(輸送連合は仕方ないので旗艦シングルの部)。
このところは削りやギミックも全部山風旗艦で遊んでいます。

反省会記事について

自分はここ数回のイベントで「反省会」と称してイベントの振り返りのための資料を作成し、配信でプレゼンするとともに資料をGoogleスライドで公開してきました。過去の資料はこんな感じ↓です

23早春・春イベ

22夏・秋イベ

22春・梅雨イベ(前段のみ)

プレゼン資料で反省会を行う形式は、振り返りしたことを形に残せることと、資料作り自体が面白い点は良かったです。一方で準備に時間がかかることと、資料自体の検索性がとても悪いことは難点と感じていました。
今回はせっかくなのでnoteの記事を活用してみることにしました。反省会の記事公開までの流れは次の通りです。

  • 反省会で話したいことをnoteの記事の「下書き」にする

  • 記事の下書きを投影して反省会を配信

  • 配信での指摘やGABAを反映して、記事として公開 ←いまここ

  • それでもGABAが残っていたらこっそり直す

イベント全体

23夏イベの特徴

前段海域の一部ゲージが難易度高め:
前段海域は特にE1-2とE4-2の難易度が高めだったと思います。流石に23早春・春イベのE2ほどではないのですが、特に後段解放前の出し惜しみをする時期には難易度が高く感じた提督も多いのではないでしょうか。
E4-2に関しては後段札と共通部分があるので後段開放後は適切に艦を起用すれば難易度は易化したはずですが、一方でE1-2は強い艦を切っても道中撤退・撃ち漏らしの目があるゲージだと思います。

ボリュームの割に難易度が低め:
一部のゲージは歯ごたえあるのですが、敵艦隊の構成、高めの特効倍率の装備・艦娘、装甲破砕の存在などから、イベント全体としては「ゲージの数は大規模だが難易度は低め」という雰囲気だったと思います。
後段作戦、特にE7は「史上最大の作戦だが史上最高難易度ではない」と言えるかと。前段作戦で重巡ネ改夏(甲個体)の在庫が切れたのかな?

対潜空襲マス(後方ヌ級マス)を踏まなくてもいい:
前回のイベントは初手で対潜空襲マスを踏まされる理不尽なゲージがありましたが、今回はギミック時のみ通るマスだったりルート選択次第では回避できたりと、海域設計上だいぶ気を遣って置かれていた気がします。

配信を見ているとE6-3道中の対潜空襲マスがいやらしい動きをしてましたが、山風目線ではそもそもあのマスを踏まないのがベストだと思います(後述)。

海域共通札・札混在ゲージ:
前回イベでも特徴にあげたのですが、今回は札混在がシンプルになったというか、後段札の一部が前段札の包含関係にあった(英海軍主力札 ⊂ 第一艦隊札、米D-Day札 ⊂ 第二艦隊札)のが特徴でしょうか。要は英海軍主力札と米D-Day札は演出上の別名札で、札11枚は実質札9枚だったわけです。
このあたりは「史上最大の作戦だが史上最高大難易度ではない」の演出の一部ともとれますし、「後段開放前の前段」と「後段開放後の前段」の難易度に差を付けようという設計意図とも解釈できるかと思います。

海外艦載機特効(艦載機パズル)が戦艦・巡洋艦にも適用:
欧州特有の適切に艦載機パズルを組んだ空母が今回も強いのですが、水偵等を用いた艦載機パズルの特効が戦艦・巡洋艦の砲撃にも乗るようになりました。まあこの恩恵を一番受けられるのは例によって大和型なんですが(水偵2積みで特効2枚取りして弾着率もアップ)。

発煙装置(煙幕システム)のイベント海域デビュー戦:
道中対策のスロットを圧縮できる反面、Cond管理には気を遣う必要がありました。

山風目線だと初期運1桁なのでそもそも煙幕を使える場面が少なかったです。運の低い旗艦で煙幕を使う場合は、「発煙装置の数を増やす」「発煙装置を使わずに他の道中対策の手段を講じる(1ソ先制対潜、道中基地、支援艦隊など:これらは対策が必要な道中マスが複数マスある=煙幕でカバーしきれないマスがある場合も同様です)、祈るなどの対応が必要です。

実戦ではどうしても煙幕が欲しかったE7-4で運未改修の山風を旗艦にする必要があったため、発煙装置を6積みしました。これは煙幕以外では対処不能と思われたマス(E7-Rマス)があったためです。

E7-4輸送編成(輸送連合)
怒りの発煙装置6積み。しかも輸送連合なので第二旗艦に山風を置けない。
問題のE7-Rマス:閉幕雷撃まで防ぐために二重煙幕以上を狙う必要がある
(基地1部隊とお祈りで対処する方法もあるにはある)
画像はKCNavより

新艦のうち掘り5隻:
攻略時に新艦を出せる運のいい提督でない限りは資源とスケジュールに気を遣う必要がありました。なお弊鎮守府は実質5/5隻が掘りになったのでしんどかったです。

札振りについて

今回はあまり札振りに悩まなかったので全体を通じて書くことがないので、前段作戦突破時点の札振りだけ触れておきます。(以下、画像は制空権シミュより。)
枠で囲ったのがメイン艦です。サブ艦がいる場合もいない場合もあり。
後段に影響しなさそうな、他でリカバリー可能な場合のみメイン艦を切る、という運用はできたかなと思います。(ちとちよについては反省点に挙げます)

「第二艦隊」札(E1-1戦力/E1-2戦力/E3-3戦力)
「南沙哨戒部隊」札(E2-2戦力)
「輸送護衛船団」札(E2-1輸送)
「第一水雷戦隊」札(E3-1輸送/E4-1戦力)
※伊203は基地熟練度づけ用
「第五艦隊主力」札(E3-2輸送/E4-3戦力)
「第一艦隊」札(E4-2戦力)

特徴的なゲージ

突破報告で各編成の詳細と簡単なコメントは書いているので、特にコメントが必要だったり、攻略後に気づき事項があったゲージを紹介します。

E1-2

先ほども書きましたが、E1-2は強い艦を切っても道中撤退・撃ち漏らしの目があるゲージだと思います。前回はE2でわからせて来ましたが、E1についても「手を抜いて楽々攻略できる」という思い込みができなくなってきたと思います。
このゲージですが編成の幅はそこそこあって、軽空1で夜戦ゲー、軽空2で低速入り編成、軽空3高速統一で空母ゲー、あたりが候補に挙がったと思います。個人的には千歳千代田を起用してしまったことが反省点なのですが、突き詰めて言えばこの反省点は要するに「軽空鈴熊のサブを用意できなかった」ということです。
大和をラスダン1出撃のためだけに躊躇なく起用できたのはGood Pointだったと思います。難しいゲージで雑に切れる大和型は強い。

E1-2突破編成

E4-3削り

短縮ギミックと破砕ギミックの条件が重なっているので、削り後に短縮と破砕を同時並行して出撃数を圧縮できる(ただし削りは短縮無しでやるので苦しい道中になる)というトレードオフが悩ましかったです。
潜水パージで遊ぼうとしたらルート逸れしてしまってルート探索しながら攻略するのがちょっと面白かったです。「潜水で逸れたら潜水母艦で制御」というのが一部の提督にとっては常識のはずなので、自分でそこに気づけなかったのは反省点でしょうか。ルートを通せた後は想定通りの動きで削れたので満足しています。

E4-3削り編成(短縮なし・低速)
ボス前制空が高いので潜水空母を制空補助とデコイに使えてわりときれいな気がしたんですよね

E6-3

Xマス回避条件の初報で「大和武蔵を入れることが不可能で実用的では無い」と言われた最短ルート。つまりこのルートは大和武蔵を入れなければ実用的ということを意味しています。

E6-3突破編成(最短ルート)
大和武蔵は入らない(大和は入る)

準最短ルートで踏むSマス(潜水空襲マス)を回避したかったからなのですが、後方彼氏にトラウマがあるからというのもあるのですが、Cond管理、艦載機保護、燃ペナの観点からメリットがあると判断しました。
Cond管理について。Sマスを踏む場合は煙幕を使用すると思うのですが、たぶんここ第一艦隊にキラ付けしないと道中の戦績次第ではボス戦の昼戦開始時にCond49以下になりかねないです。あとたぶん発煙装置持ち要員で宗谷の起用がほぼ確定になるのも個人的にはマイナスにとらえてました。
艦載機保護について。空母が仕事しないと勝てない海域なので、ボス戦の過酷な敵対空砲火に備える目的です。
燃ペナについて。準最短ではタービン積まずに洋上補給すればいいので、洋上補給をケチるくらいの意味しかなかったですかね。(準最短でボス戦での回避項-21のペナ、最短ではボス戦での回避項-9のペナ)
もちろん欠点もあり、高速統一のために低速補助艦のスロット数が減るのは小さくなかったです。ダメコンのスロットがなく制空もちょっとシビアになります。この辺りの判断は水戦の質と起用可能な日進(唯一の高速補助艦)の数で変わってくるのではないかと思います。
反省点としては最初にArk Loyalで攻略しようと考えたことでしょうか。すぐにArkをインピ先生に入れ替える判断ができたのはよかったですが、そもそも敵対空放火を見た時点で起用を諦めるのがベストだったと思います。
余談ですがこの「実際に出撃させた編成が思ってたのと違う動きだなあ」って感覚は大事だと思います。そしてこの感覚は事前に編成を組んでおかないとそもそも知覚できない違和感なので、難しいゲージはやっぱりちゃんと準備したほうが成果も学びも得られますね。

突破編成の艦載機全滅率。
潜水空襲マスを避けてインピ先生を起用してもこうなる。
(画像は制空権シミュより)

E7-5

こちらも初報では「攻略に影響しないルート制御」と言われた駆逐8ルートで攻略しました。山風目線では駆逐艦の数を要求されることは決して大きな負担にはならないので、しっかりと攻略に影響する情報でした。

E7-5突破編成(駆逐8・水上打撃)

駆逐8最短ルートの情報が出た翌日くらいから配信しながら遊んでたので、配信でコメントを頂きながら装備のGABAを直したり基地を見直したりして攻略できたのは単純に楽しかったです。途中まで気球積まずに魚雷3積みしてたのは明らかなGABAです。火力計算はちゃんとやりましょう。
ここの反省点はやっぱり水上打撃部隊を選んでしまったことでしょうか。駆逐8高速であれば正規空母3隻の機動部隊で空母ゲーができたので、自力でルート探索するのをサボって情報の出ている水上打撃部隊に固執してたのがよくなかったです。

正規空母3隻の空母機動部隊なら基地1部隊を拮抗にして第二艦隊の水戦と合わせれば、攻撃機3積み・艦載機パズル全部盛りでボス確保8割いける
(画像は制空権シミュより)

今後に向けて

イベント期間中にやること

新艦の掘りは思ったより苦労しましたが昨日(2023/09/16)ようやく終わりました。
ドロップ目当ての出撃はE4-1(択捉・国後掘り)か、友軍後にE2-2(朝日2隻目・昭南・大東掘り)くらいでしょうか。
対潜レベリングでレベルを上げたい艦が何隻かいるので(Rodney、Nevada、朝日、神州丸、鈴谷熊野サブ、コマちゃん5th)、対潜レベリングとはもう少し向き合おうかと思います。
通常海域6-3釘掘りもやりたいのですが、自然入渠枠を作る範囲でちょろっと回るくらいにとどまりそうです。

育成と改修

艦の育成は軽空鈴熊のサブがいないことで前段作戦の自由度が狭まったと今回痛感したので、遅まきながら準備し始めています。航巡のままなら5-2-Cでもいいし夜間瑞雲積んだ5-3-Pでもいいのでレベリング自体は容易かなと楽観視してます。
改修は対潜支援用のオ号から逃げ続けていたツケが今回ついに回ってきたので増やし始めてます。隼入れて潜水空襲マスの制空調整をすることも考えられるのですが、増やしすぎたとしてもヘリの素材になるので、とりあえずオ号は増やし得かなと思ってます。改修曜日が少ないですがのんびりやります。
なお、「カ号のままでええやん」とか「オ号改二にしないの?」とか疑問に思われるかもですが、対潜支援の攻撃力計算の仕様上、「カ号=対潜値9」と「オ号=対潜値10」では攻撃力が違いますし、「オ号=対潜値10」と「オ号改二=対潜値11」の攻撃力は一緒です。(ついでに言うとS51-J(対潜値12)とS51-J改(対潜値13)も対潜支援における攻撃力は同じ)

切り捨てが入る関係上、装備対潜値が1、2~3、4、5~6、7~8、910~11、12~13の威力テーブル8つに分けられる。

出典)艦これWiki
カ号観測機(オ号の改修更新元)の改修消費資材とスケジュール。水木の2日間限定。
(画像は「明石の改修工廠早見表」より)

おまけ

イベントの攻略スケジュール

イベントの実装スケジュールに対する攻略スケジュールの話はしたことがなかった気がするので試しに書いてみます。ほぼ自分のプレイスタイルの話なので私見たっぷりです。
リアルの都合で左右されることが往々にしてあるのですが、こんなスケジュールで攻略出来たら理想的かな、と考えています。

  • 前段作戦の実装から1週間以内には前段作戦の出撃開始

  • 後段実装前に前段作戦の宿題を片付ける(攻略・掘りの完了)

  • 後段作戦の実装から1週間以内には後段作戦の出撃開始

  • 友軍到達前に後段作戦の攻略完了

このスケジュールを理想とする根拠を一言で言い表すのは難しいのですが、編成を一通り検討してから出撃したい、新しい情報や知見が入って編成やルート構築の見直しに迫られるイベント特有のわちゃわちゃ感を楽しみたい(遅すぎると味わえない)、山風目線での詰みポイント(難関ゲージ)の攻略に時間を割きたい、あたりが理由でしょうか。
自分は編成を組む楽しさがブラウザ版艦これの楽しみの大きい部分を占めていると思っていて、山風旗艦の攻略をはじめたきっかけの一つは所謂「編成コピペ」で攻略を終わらせたくないからという思いがあったからです。事前にある程度編成を検討して、難しいゲージでは編成を見直しながら攻略して、攻略後に自分が組んだ編成をよりよくできるポイントがあればそれを拾って次に生かしたい、と考えています。
(とはいえ現環境の艦これは手持ち装備と所持艦の種類・数が多様化したことで、「編成コピペ」でも頭を使って編成を組む楽しさはあると思いますし、ちゃんと考えて編成を組まないと難しいゲージもあると思います。もちろん、他の方のプレイスタイルを否定するわけではないです。あくまでも自分の考えです。)

で、実際に今回のイベント海域の攻略スケジュールがこちらです。今回は(掘り以外は)ほぼ自分の理想通りのスケジュールで攻略できたかなと思っています。

今回のスケジュール(イベント実装~海域攻略完了まで。掘りを含まず)。
編成検討は手を動かしている期間はこれくらいですが情報集めは長くダラダラとやってます

イベントの編成の組み方

あんまり言語化できるものではないのですが、自分の編成の組み方はこんな感じです。

  • 明らかにヤバそうなゲージ(今回だと前段はE1-2、後段はE6-3)の編成を仮組みする。

  • 海域攻略チャートを作ってしんどそうな札、おおよその工数、ルート制御上必要な艦種と数、攻略順を把握する。

  • しんどそうな札の海域から順に制空権シミュとKCNavとにらめっこしながら編成を組む。明らかにヤバそうなゲージの編成はこの段階で見直す。

  • 攻略に着手する。新情報があれば後ろの海域の編成を直す。

「海域攻略チャート」は8割くらい「ぜかましねっと!」さんの攻略記事のコピペから構成されてるのですが、全体の工程の把握、攻略順の最適化、攻略時の出撃先・編成ガバの防止を目的としていつも雑に作ってます。攻略順に関しては基地の入れ替えを減らせれば資源節約になることもあるので、あるに越したことはないと思います。
あと実際に整理すると準備しないといけない編成のパターンは意外と少ないことに気づけたりもします。(今回のE7でも基本11パターン+αの編成で終わると思うと気が楽です)

視聴者プレゼント

ということで、とても今更ですが海域攻略チャートを載せておきます。スプレッドシートはこちら公開用に清書しましたが後段海域の基地の入れ替えは適当にやってたので記事を書きながら書き足しておきました
このチャートの最終更新日は2023/09/17です。先行して攻略された提督諸氏の情報、ぜかましねっと、艦これWiki、KCNavなどを参考に作成しています。未検証の箇所、転記時の誤りがある箇所等があるかもしれません。ご容赦ください。

E1
E2
E3
E4
※例のM3マスは潜水パージチャート
E5
E6
E7

おわりに

イベント攻略が終わってから時間が経つと色々忘れてしまうので対潜レベリングをしながらざっと振り返ってみました。いかがでしたか?
イベント海域の遊び方、艦これの遊び方は色々あると思いますが、少しでも役に立つものがあれば嬉しいです。
なにかお気づきの点などあれば、わたしのX(旧Twitter)アカウント(@about6833)までご連絡ください。

いいなと思ったら応援しよう!