檸檬企画:第1弾 夏の庭を思い出す
2021年のコロナ禍から書き始めたnoteのことをふと思い出し読み返していたら、”過去の企画を振り返って記事にしていく”と書いてあり、どきりとした。全く何も更新できないまま時は過ぎ、2023年。世の中の状況も変わった。EPを2枚リリースしたことにより、わたしたちの状況も変わって、企画メインの活動からどちらかというと表に出させて頂く機会が増えた。また、その経緯や心境については丁寧に紐解いていくとして、まずは過去の自分の発言を回収すべく、これまで主催してきた檸檬企画について一本一本思い出して記録として、ここに残していくことに決めました。今年で活動を始めて5周年という節目でもある私たちのこれまでを忘れたくないし、大事にしたいので。
結論から書くとするならば、檸檬企画第1弾は大好きという感情だけで突き進んで、ラッキーだったとしか言いようがない企画。当時、私たちは二十歳を迎えたばかりの大学生。兎に角たくさんのライブに足を運ぶことが楽しくて仕方がない頃だった。そんな中でも私たちが一際心惹かれた音楽がミツメの音楽。一年に何度ミツメのライブを観ることができたのか、指折り数えて悦に浸るくらい通い詰めていたから、東京でのライブへ行った際などに「名古屋の!」と気付いてくださる状況になっていた。その頃には私たちはそれぞれハポンとブラジルコーヒーで働き始めていて、その事も確か物販でお会いする際に伝えていた。
転機になったのが、忘れもしない2018年4月28日。
当時、ミツメを追いかけ始めていた頃に並行して大好きになったバンドがMONO NO AWAREだった。そのメンバーである周啓さんと成順さんが素敵なユニット・MIZを結成し、わたしの憧れの箱である京都の磔磔でリリースパーティーを行うということ、そして、その共演者としてミツメの川辺さんが出演するということ。これを知ったわたしは居ても立っても居られず、初めて一人で京都へと向かったのだった。
川辺さんが弾き語りのカセットテープ音源(TAPE 1)を用意してライブをしたのは確かこの日が初めてだった。「限定10本です」というMCを聞いて、急いで物販の列に並んでゲットした。初めて観た川辺さんの弾き語りは予想を遥かに上回る素晴らしさで、どうしても再び観たい。観るならば場所はハポンが良いと思ったのだった。
感想をノンちゃんに伝え、その後5月に再び京都で梅湯の3周年をお祝いするというミツメのライブがあり、2人で足を運び、直接出演して頂けないかとお誘いしたのだった。
そして、ここからが大変だった。
企画をしたいということをハポンの店長であるモモジさんに伝えて企画の準備がスタート。進め方や決めなくてはならないことなど何も知らない私たちはとにかく周りに居る助けてくれる人たちを味方につけて、前に進んでいった。特にモモジさんには大変お世話になり、ハポンで働くという選択をして良かったなあとしみじみ感じたのだった。
と言っても、実力不足な部分を完全にカバーすることは難しく、なかなかスムーズには進まなかった。初めての企画であるということを理解してくださっていた川辺さんの優しさ(常識を逸脱してしまった時には今後のことを想ってはっきりと伝えてくださったこと)によって、なんとか形にすることができたのだった。そして、それは丁寧に事を進めていくという今の自分たちのスタンスに大きな影響を与えている。
話を進めていく中でハポンでやるならば、共演は澤部くんが良いかなという川辺さんの意向を汲んで実際に澤部さんにお声がけをしたところ、確か即OKを頂くことができ、願ったり叶ったりなとんでもなくスペシャルな方向へ。
フライヤーは名古屋といえばパッと目を惹く似顔絵が印象的であったてんしんくんにお願いし、そこから現在に至るまでご縁が続いている。そんなてんしんくんを交え、迎えた夏の庭。
イベント名の由来は湯本香樹実の「夏の庭」。この本のサブタイトルがTHE FRIENDSだったから私たち檸檬のことを表しているし、川辺さんと澤部さんの関係性もまさしく、そうだ。ということで、ノンちゃんの発案により決まったのだった。
7月11日、初めてのイベント告知。
㊗️解禁!
私達、檸檬(@ongakuenjoy )の2人で新年会をした際、話題に上がったのは、「年内に自分達で企画をする」ということでした。着実に外堀を固め、遂に形にすることができました。
──企画のテーマは『夏の庭』
檸檬企画第1回目はこのKDハポンの空間を「夏の庭」に見立て私達の大好きな方達をお招きします!ジョセフ・アルフ・ポルカのてんしんくん、スカートの澤部渡さん、そして私達の最も愛するバンドミツメの川辺素さん。The Friends!私達檸檬が仲良くなったきっかけは”音楽”です。この夏最高の想い出を一緒に作って、夏の扉を開きましょう!
告知日であったこの日はわたしの誕生日。夢が叶った日になった。
告知をする事に対するワクワク感は何物にも変え難く、これからも続けたいと思う。
そして、迎えた当日。
来てくださった皆さんでぎゅうぎゅうな会場内に心の底から大好きな音楽が満たされた奇跡のような時間。永遠に続いてほしいと思った。しかし、流石に暑過ぎてこの日の出来事が要因の一つとなってハポンに新しいエアコンが導入されたのでした。本当に暑かった。
フード担当のとちぎさんが限定メニューとしてレモンスカッシュを作ってくださり、とても嬉しかったし、助かったのでした。
結果として企画は大盛況で幕を閉じた。
唯一無二な日を作り上げることの喜びをたくさんキャッチできたそんな第1弾となったのでした。
今こうして振り返ってみると、この日に足を運んでくださった皆さんの中で現在も仲良くしてくれている友人や気にかけてくださっている人生の先輩方の存在によって檸檬はここまで活動を続けることができているなあと感じますし、とても深く支えられているなあと思います。これからもどうか見守っていてください。この企画がきっかけでその後、檸檬のライブを観に来てくださった方も居て、それが非常に嬉しく、SNS上”だけ”の存在ではなく、ちゃんと地に足のついた存在を目指していきたいなという気持ちにもなりました。
冒頭で触れられなかったのですが、この時にまだ出会っていなかった皆さんにとって、檸檬は一体どのような存在として認識していただけているのか知りたい気持ちもあり、まず皆さんにとって、この記事がわたしたちの歩みを知る手掛かりになればなという思いから、つらつらとここまで書き連ねてみました。いかがでしたでしょうか?楽しんでいただけたのであれば幸いです。できることなら、なるべく檸檬に関わってくださる一人一人と情報共有をして、同じ目線で向き合い、これからの時間を歩んでいきたいものです。
引き続き、過去の記事もそのまま残しておりますので、気になった方はそちらも是非!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回の更新は檸檬企画第2弾「冬の庭」についてです。実はこの企画に関しては今、アツく語らなければならないことがあるのです。お楽しみに…
たみや さき
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