檸檬企画:第3弾 薫風庭園を思い出す
季節は冬を越え、春を越えかけ、夏の始まり。きっかけは確かGWに何か檸檬で企画やってよというモモジさんからの一声だったような。私たちは、大尊敬しているラッキーオールドサンをハポンで観たいとまず思い至り、思い切って連絡をしてみた。このことがきっかけでNEW FOLKの須藤さんとの接点が生まれたのだった。願ったり叶ったりのことである。そして、丁度その時、わたしは田中ヤコブさんの音楽に夢中になっていて、一緒にオファーという形になっていったのだった。『お湯の中のナイフ』(たまに間違えて『お湯の中のヤコブ』と言ってしまう…すみません。)というアルバムの中の「ヤコブな気持ち」という曲の中で下記のこのフレーズが登場するのですが、それがとてもお気に入りなのです。
当時、自分たちのように大学生で企画をメインに活動しているユニットは名古屋にはなかなか居なくて、接する人たちがみんな私たちよりも大人だった。メールの送り方も、敬語の使い方も、社会的常識も身に付いていない、何事にも於いて経験が少ない私たちはこの活動をしていく上でなんだか不利なんじゃないかと思っていた。それが悩みにもなっていた。そんな時にこの曲に出会って視界がぱあっと広がった。他とは違うからこそ、わたしたちに目を惹かれる人は居るし、この活動を面白いと思って、協力してくれる人は確実に居るのだと思えた。須藤さんは間違いなく、その中の一人だった。この企画がきっかけでその後、Ululuとの共演が叶って、私たちの演奏も聴いてくださった。全部が繋がっている。檸檬のご縁の強さ。
あと、ノンちゃんのブラジルコーヒーの先輩である”いとうみお”さんにもお声がけをし、OKを貰えてこの形となった。やはり、名古屋のイベントであるから、名古屋のアーティストのことを大切にしたいという思いも強くあった。みおさんはわたしたちの初ライブも観てくださっているという稀有な存在であり、人生を何周もしているかのような落ち着いた佇まいが魅力的な人である。とにかく、センスが良く、檸檬がずっと憧れている人。
こんな感じで出演者は決まっていったのだった。当時のイベント紹介文はこんな感じ。
そう、リリパに携わる形になったということも大きな出来事のうちの一つだった。
そして、このイベントから檸檬初となる物販が登場。
◎ギンガムチェックの巾着 300円
◎シールマグネットのセット 100円
◎シールと檸檬キャンディ テイクフリー
上記のラインナップ。巾着はわたしの手作りで、シールマグネットのセットはノンちゃんの手作り。分業をしながら何かを作ることのはじまりでもあったのだった。
そしてそして、今回も限定メニューをとちぎさんが庭をイメージして作ってくださった。
たしか、ティラミス…だったような。これがすごく美味しくて、思い出してまた食べたくなってきました…。
企画は言わずもがな大盛況で、わたしたちの自信にもしっかりと繋がり、確実にこれからもこういった日を作って行きたいなあと思ったのだった。
終演後にはラッキーオールドサンのお二人と須藤さんと檸檬でひっそりとした打ち上げが行われた。わたしたちはますますラッキーオールドサンのお二人のことが大好きになった。
その後、わたしたちは今こうして、CDをリリースしたりなんかして、ライブをする機会が増えたわけなのだけど、なんとラッキーオールドサンが再びハポンでライブをするという日とわたしたちのライブ日が重なるという嬉し悲しな状況が生まれた日があったのだった。
その際、ライブを終えたわたしの元にモモジさんからLINEが入り、開くと「ラッキーオールドサンが檸檬の新しい音源を褒めていたよ」とのこと…で、心臓が止まるかと思った。そんな嬉しいことがあっても良いのでしょうか?まず、聴いてくださっているとは1ミリも思わなかった。それくらいわたしたちにとってラッキーオールドサンは強く儚く瞬く何億光年も先にある星的存在なのだ。なんて、心優しき人たちなのでしょう。気にかけてくださるだけでも嬉しいというのに。わたしたちのような小さな小さな音楽にも耳を傾けてくださるということを知って、わたしたちは更に深く深く、ラッキーオールドサンのお二人のことが大好きになった。夢も一つできた。
わたしたちが活動していく上で、ラッキーオールドサンのお二人がさまざまな方法で活動している姿はとても創作意欲を刺激されるのだ。
無駄なことをせず、真摯に音楽と向き合い、それを自分たちの手で届けるために動いて外へと向かっていくこと。
それがどんなに大変なことか、ライブ活動に力を入れるようになって身にしみて解るようになってから、更に尊敬の念が強まった。わたしたちの規模でさえ、大変なのだ。これは本当に本当にすごいこと。忘れてはいけないし、できるだけ多くのライブに足を運びたい。
わたしたちもそんなお二人のように、周りに流されずに自分たちのスタイルで活動をできるだけ長く続けていきたい。
当時に比べ、現在は自分たち自身に対して目を向けられるようになったと思うし、きっと当時は上記のような出来事が起きるとは絶対に想像できていなかった。
音楽をただただ好きで居て良かった。
好きなものを、人を巻き込みながら好きでいられてよかった。
わざわざ人を巻き込まなくても、趣味として楽しむことはできるけれど、わたしたちはただそれだけじゃ、満足できなかった。満足、しなくて良かった。だから、これからもどんどん巻き込んで色んな人に出会って、共有して、檸檬を通して、知るという世界をきらきらさせていきたい。その為にも、まだまだわたしたちは満足なんてしていられない。常に良くしていくために反省をし、時に修正し、続けるために臨機応変に変わりながら前へ前へと進んでいきたい。
来月、檸檬から檸檬にとってとても大きな嬉しいお知らせがあります。それに向けてわたしたちは日々、モリモリ思考を巡らせ、水面下で奮闘中…この文章が誰かのモチベにも繋がっていたら嬉しいな。一緒に頑張りましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
では、また!
たみや さき
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