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12/25(月)1st Single “時間旅行”を配信リリースしました

✴︎ご挨拶

檸檬の活動を日頃から応援してくださっている皆さま、今回のリリースをきっかけに知ってくださった皆さま、メリークリマス!ここまでたどり着いてくださり、誠にありがとうございます。24日に檸檬初となるMVを公開し、本日25日から配信が始まった1st Single”時間旅行”に関して詳しくお話ししていきたいなと思います。

制作に至った経緯

8月に東京・YUKUIDO工房にて行った檸檬企画第13弾”天使の涙”で2nd EP”星屑の天使”の活動期間が終了し、1st EP”檸檬の庭”リリースから歩みを止めずにここまでやって来た為、本当はしばらく休もうと決心していました。 

今年作ったグッズたち

しかし、いざ企画を終えてみると心境に変化がありました。東京から名古屋までの帰り道、高速バスが大渋滞に巻き込まれ、時間が生まれ、今後の流れについてかなり長く熱心に話し合っていたら、スケジュール的に休んでいる場合ではなくなり、年内にぼんやりとできたらいいなと考えていた”MV制作”の為に楽曲を制作することになりました。
会場に足を運んでくれた頑張っている友人の姿を見ることができたり、共演してくださったお二人、聴いてくださる方々の存在を目の当たりにし、様々な人々からの熱い影響を受け、前向きな決断をすることができたのだなと思っています。

作品のテーマは”青”

MVを制作するにあたって、どんな楽曲にしたいのかは割と明確に決まっていました。どれだけ時間が流れても聴きたくなるような曲を生み出し続ける私たちが尊敬しているミュージシャン達の代表作となる楽曲たちの共通点に着目し、テーマは”青”になりました。そういった楽曲には必ず印象的なMVが作られているので、それらの作品から多くのヒントを得ました。

作詞に関して

中学生の頃、初めて作った”一歩”という曲の詩の引用から始まります。「一歩進むと貴方も一歩進むから」のあとに本来であれば「ずっと追いつくことはない」という言葉が続いていました。初めてのオリジナル曲なのにとことん暗くて、気付いたらメロディーを忘れてしまっていたのと、今回のテーマに沿っているなと気づいた為、新たな形で生き返らせました。過去を現在の視点から俯瞰で見たり、未来を現在の視点から逆算して予想をしたり、そうした聴き方のきっかけになるような言葉を選びました。未来に関しては、前作”星屑の天使”を作った後に見えた景色を詩に多く反映させていきました。”星屑の天使”全7曲で表現したことを、下地として丁寧に踏まえようという気持ちも強くありました。この1曲を聴くだけで様々な気持ちを想い抱けるようにする為にこれは自分にとっても必要不可欠なことのような気がしたからです。

MV撮影中、ノン氏がカメラを回す瞬間もありました

作曲とアレンジに関して

前作とは全く異なり、バンド色全開という方針だったので、弾き語りと小さな楽器達で積み上げてきたことを踏まえつつ、これまで表現しきれなかったことを詰め込むということができました。1st EPに収録されている”曖昧”と”色なき風”をどういったアレンジにしたいのか、あの頃は明確に説明することができず、アレンジを担当してくれた土屋さん(MURABUNKU。)にかなり頼ってしまいました。

その反省点を踏まえ、2nd EPは完全に2人だけでどこまで自分たちの曲を膨らませることができるのかの挑戦でもありました。

名古屋でのレコ発では会場選びから装飾まで楽曲に合わせた世界観を隅々まで表現することができました

結果として、1st Singleを今回リリースするにあたって、やりたいことがはっきりとしている状態で挑めた為、遠回りをしてしまいましたが、これまでの歩みは決して無駄ではなかったなと自負しています。
出来上がった弾き語りの音源を誰に託すのかは制作の初期段階で決まっており、今回はゆ~すほすてるのegwさんにバンドアレンジ、レコーディング、ミックス、マスタリングまで全てをお願いしました。

朝早くから準備してくださっていて、感謝がとまりませんでした
おかげさまでスムーズにRECができました

ゆ~すほすてるは檸檬の活動初期から仲良くしてくださっていて、檸檬企画第二弾ではドラムのノザキさんが出演してくださり、バンドとしては第八弾の時に出演してくださっています。

実は次に音源をリリースするとしたら、どのバンドに演奏やアレンジをお願いするのか、長く悩んでいた時期がありました。自分たちがバンドではなく、ユニットであることに対して満たされない感覚を抱いたりもしていました。そんな時にリリースされたLampのアルバム”一夜のペーソス”のクレジットを見て、衝撃を受けました。

かなり多い曲数であるのに曲ごとに参加している奏者ががらりと変わっていたからです。曲に対して納得できる形になるまで向き合う姿勢がひしひしと伝わってきました。ころころ形を変えられるのは曲にとっては逆に良いことなのだと気づくことができました。なので、曲の気持ちを考えたら、ゆ~すほすてるの強味であるブルーな歌詞と熱狂的な演奏との相性を優先することは間違いではないのだなと思えるようになりました。
私たちが予想していたアレンジよりもオルタナティブで遥かにクールなものが一番最初に送られてきて、これまで築き上げてきた檸檬のポップなイメージからガラリと変わってしまうのだけど、そちらを軸にしてアレンジを進めていただく形を選びました。結果として、今回のテーマに対してより深みが更に増し、檸檬の新たな扉を開くきっかけとなりました。

初めてのMV制作

まず、大まかな話の流れと撮影したい場所を考えて、それに沿ってより具体的なストーリー展開を言語化し、イメージ図を描きました。

アイデアが降ってきた勢いそのままで描いたノート

何を最初にするべきなのか、動画制作に関して詳しく学んできたわけではないのでやり方として、もしかしたら沢山間違っているのかもしれないけれど、とにかくやってみました。わからないという理由で誰かにお願いしてしまうよりも、一番最初は自分達で下手でも良いから手探りでやっていった方が次の作品を作る時に、仮に誰かにお願いするとなったとしてもより明確にイメージを伝えられるようになっていて、さらに納得できるものが作れるのではないかと考えたからです。これは先述していた楽曲制作の流れと同じで、躓かないように最初からこの手法で動画制作に関してはスタートすることができました。

MVのあらすじ

カセットテープを再生したことにより、現在の檸檬が過去の自分達の姿へとタイムスリップをする。楽しい生活ではあったのだけど、未来の自分たちの様子を知りたくなって、現在の姿で未来へタイムスリップをして、未来の自分達を探しに行くことに。果たしてどんな自分達が見つかったのか。自分達の胸の中に秘め、現在に戻ってくる。

日が暮れるのを待つ間、近くに居た山羊やお猿に癒されました

MV撮影に関して

動画撮影に協力してくださった方は3名います。まず東京でのシーンでは写真家の田中成美さんにお願いしました。MVの撮影経験が無いのにもかかわらず、引き受けてくださりました。なるさんには元々、今回のジャケット写真とアーティスト写真の撮影を依頼していました。画角調整や日光の具合など写真家さんならではのご提案をしてくださり、”撮影”の深みを垣間見た瞬間がありました。

和やかな雰囲気の中、ぽかぽかと気持ち良く撮影ができました
なるさんのお人柄のおかげです

次に愛知のシーンでは友人のみおさん、あおちゃんにお願いしました。2人とも日頃から檸檬のことを気にしてくださっている面白くて、可愛くて、優しさに溢れている、最高で大事な先輩です。私たちが言葉にしていない間にも大量に質の良い写真や動画を撮ってくれていて、センスを信じて頼んでみて良かったなと実感しています。

平和公園でのシーンで私が実際にシャッターを切った先に
立っていたのはみおさんでした
後日イベント出店の為、準備でバタバタと忙しい中
手伝ってくれたあおちゃん

金山ブラジルコーヒーでのシーンでは店主の健太さん立ち会いの元、自由に好きなように使わせていただきました。どうしても回したかったミラーボールを回すことができてとても良かったです。MVの最も重要なシーンと言えるでしょう。

安心と信頼のブラジルコーヒー
いつでも好きなことができる場所

編集に関して

これまでのvlog作りで鍛えた編集能力を活かす場面がようやくやって来ました。音楽ユニットとして5年以上活動しているのにMVが存在していないことがずっとコンプレックスでした。vlog文化が好きで動画編集が好きな私たちだけれど、技術不足を懸念したり、撮られるということに恥ずかしさを感じたり、色々とネガティブな事情が積み重なってMVを作ることに対するハードルがかなり高かったです。初めてのMVはきっちりとプロの方にお任せすることも考えたのですが、vlogを作り続けてきたおかげで自信が付き、檸檬の活動を通して出会った人々が檸檬を明るい方へ連れていってくださったおかげでようやく自分たちで制作に本気で挑む決心がつきました。私がストーリー展開を考えたので、イントロ間奏アウトロ部分を除く編集は責任を持って担当しました。ノン氏は短い動画の繋ぎ合わせがすごく上手なので、それぞれの得意な分野に力を注げられるように作業を分担しました。

年始に東京で再会
真昼の月を撮るはんどまりくん

そして、作品の顔となる大事なタイトルのロゴと檸檬のロゴマークははんどまりくんに制作をお願いしました。今年は前作のグッズ作り(コーム、ハンカチ)でも大変お世話になりました。どんな時でも迅速に気持ちを考えて対応してくれる姿勢にいつも胸を打たれます。そんな彼の生み出す作品はただ可愛いだけではなく、一つ一つにあたたかな意味が込められていて、受け取る度に深く感動します。なんだかんだ年始から年末まで今年一番お世話になりました。今後も引き続き何卒よろしくお願いします!

撮影日は天候に恵まれ、
この日は夕焼けがとても綺麗でした

最後に

最後まで読んでくださり本当にありがとうございました。明日26日21時にも檸檬から大事な発表があるので、注目しておいてくださると嬉しいです。そして、またその件に関するnoteを更新する予定です。8月から進めてきたことをこうして計画通りお伝えすることができて、今とてもホッとしております。少しでも多くの方々に知っていただきたい気持ちと秘密にしておいていただきたい気持ちが混在しておりますが、その両方のバランスのちょうど良いところを目指したいなと常に思っております。これからも引き続き、自分たちの歩きやすい速度で愛と誠実さを持って、物を作りそして届けるということをひたすら続けて参ります。

MVや楽曲に関するご感想・ご質問随時お待ちしております。タグ付けやDMをしてくださるととっても励みになります。

寒い日が続きますが、皆様お身体とお心をお大事に。
ぬくぬくとあたたかくして気持ちよくお過ごしになられますように。

無理をしないことが良い状態を作るということを信じて。

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2023.12.25 digital release
檸檬"時間旅行"Music Video

作詞作曲:田宮紗希(檸檬)
Music&Lyrics by Saki Tamiya

演奏
Musicians:
ゆ〜すほすてる
egw(Gt)
ごっつ(Key)
ノザキショウタ(Dr)
ちゃんかな(Ba)

録音、ミックス、マスタリングRecording,Mix&Mastering:egw

MV制作・編集:檸檬(田宮紗希、古田のぞみ)
Directed&Edited by LEMON(Saki Tamiya,Nozomi Furuta)

撮影:檸檬、aochang(Café de Canela)、伊藤実麻、田中成美
Camera:LEMON, aochang(Café de Canela) ,Mio Ito, Narumi Tanaka

ロゴデザイン:はんどまり
Logo design:Handomari

撮影協力:陶祖公園、平和公園、金山ブラジルコーヒー
Location:Touso Park,Heiwa Park,Kanayama Brazil Coffee
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