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DTMイコライザーの超基本!初心者へのヒント
以前、イコライザーの目的と意味について書いてみました。
続きは作り途中ですが…
自分がDTMを始めた頃の話、
"そもそもイコライザーってなんなんだ!"
ということを昔、考えていました。
これは、イコライザーの処理について語る前に話したいなと思ったんです。
そこで、今回はイコライザーに悩んでいる人が
考え方でもっと扱えるようになるためのヒントを
残せたらと思いました!
・イコライザーの概念。
・イコライザー処理の前に知っておきたいこと。
2つに視点をおいて書いてみます。
正直、当たり前なことを書いているし、
調べたら簡単に出てくるレベルかと思いますが、
良かったら読んでみて下さいね^_^
※毎度お馴染みの長い記事です…が。
それでは、始めます。
イコライザーの概念を考える。
周波数を変化させるのがイコライザー。
これは、正解だと思います。
イコライザー処理で実際に起こっていることに
ついて考えた時に、
少し違うかもしれないと考えたことがあります。
イコライザーのプラグイン画面に触れながら書いていこうと思います。
イコライザーの画面にヒントがある。
イコライザーのプラグインには、
パラメトリックイコライザーというのがあります。
neutronやozone、proQなど…
パラメトリックイコライザーが説明しやすいと思ったので、
これを例にして見ていきましょう。
ここでは、neutron 3のイコライザーを使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1678451959280-KLstdN8UOX.png?width=1200)
上の画面は、左から低域、右に向かうほど高域になっています。
これは勿論、音程ではなく成分ですよね。
音の成分に高い音、低い音が混ざってるっていうことです。
では上と下は、というと音量です。
青枠にdbと書いてあるので、音量を変えています。
イコライザーは周波数を変えるだけと思ってる方もいると思いますが、音量も変化させるんです。
ブーストすると音が大きくなる理由はこれですね。
そこの周波数を持ち上げれば、その部分の音量も上がるということ。
結論づけると、
イコライザーは周波数の音量を変化させることで、
音の調整をする。
これを踏まえて、MIX処理について考えてみましょう。
イコライザーの処理の前に知りたいこと。
上では、概念のような考えを書きましたが、
次は、実際にイコライザーを使う時の考え方です。
EQをかけた後に音圧を加えれば波形が持ち上がりますよね?
ここで疑問なのが、
イコライザーが周波数と音量を操作するなら、
カットした後にLimiterで音量を上げた場合はどうなるのかです。
Limiterで音量を持ち上げる場合、削った部分は勿論、持ち上がるはず…
イコライザーでカットした意味はあるでしょうかね?
それでは、実験しましょうか。
イコライザーの実験。
ドラムで実際してみます。
ドラム音源を打ち込んでから、
バウンスしてイコライザーをかけます。
※ソフト音源はオーディオ波形に直さないとプラグインは挿せません。
追記、ソフト音源はパラアウトをすればプラグインエフェクトを挿せます。
↓原音。
極端EQにして、ハイとローを無くします。
こんな感じでLofiっぽいですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1678452297222-CGqAG17WMY.png?width=1200)
では、こいつにLimiterをかけていきます。
今回はbx Limiter True Peakを使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1678453888920-INXW6phdcQ.png?width=1200)
どうですか、元に戻らないですよね?
当たり前な話で、EQでカットした部分の音量が無くなっているから、
音を大きくしたところで、無いものは増やせないということです。
これは、わかります。
そして、カットしていない部分の波形が持ち上がっていますね。※これ重要
では、次にピークを適当にカットしてそれが、
limiterで戻るのか実験してみましょう。
ここでは、スネアの太さとカーンと抜ける高域をごっそりとります。
キュー幅を少し大きくしてカットします。
リダクションは確か、-11dbほどにしました。
※忘れました。
![](https://assets.st-note.com/img/1678454993194-A660s3a8Vp.png?width=1200)
これでスネアが戻ってきたら、
そこの帯域は持ち上がってしまい、
カットした意味はありませんよね?
どうでしょうか?戻ってないですよね?
イコライザーで先に処理した音は、
後から別のプラグインを加えてもイコライザーが掛かり続けるといういこと、
そしてイコライザーでカットした音量は上がらないということ、
なぜなら、掛かり続けているから。
※大切なことなので2回言いました。
イコライザーをプラグインで扱う上では、
さきほど、
説明したようにカットしていない帯域は持ち上がりますので、多少は変化しますし、
そこにも重要な音が潜んでいるかもしれません。
MIXの時は一度、処理したいトラックの音量を上げて確認してから調整するのも手ではないでしょうか。
最終的には、リミッターやマキシマイザーで音圧を稼ぐので…
マスタリング時に音がおかしい原因は、どこにでもありますが、
イコライザーでカットしきれない部分が持ち上がってしまうのも原因の一つと言えるかもしれません。
※あくまで自分の主観です。
いかがでしたか?
少しはヒントになってくれれば幸いです^_^
本当に基本のことしか書いていませんが…
イコライザーは奥が深いので扱いも大変ですね。
今回は以上になります、書き忘れがあれば修正しておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。