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障害者雇用の段階は...
マズローの5つの欲求については多くの方が聞いたことあると思います。
1.生存欲求(人が生きていくために最低限必要な睡眠欲、食欲、性欲)
2.安全欲求(安定した住居や生活がしたいというもの)
3.社会的欲求(人と関わり接したい。どこかに所属したいというもの)
4.承認欲求(誰かに認められたい。尊重されたいというもの)
5.自己実現欲求(自分らしい、自分にしかできない生活をしたい)
というもので、人は1から始まって5に向かっていきます。
これを障害者雇用に当てはめると、
生存欲求や安全欲求は法定雇用率における障害者雇用の取り決めで昔よりはとにかく働いてお金を稼いでご飯を食べる…という事はできるようになってきました。(障害の程度やその他諸事情により変わるが)
ここからの社会的欲求、承認欲求は更に障害の種類や程度によって変わってきます。ただ、働く場所が一応あるということは社会的欲求も存在しており(障害者の雇用率は約50%にまで増加)、インターネットが広がったことで趣味や座談会、SNSなどで会社以外のどこかのコミュニティに所属することが容易になってきました。
そして、そのコミュニティにおいては承認欲求が満たされていると言えます。
だが会社ではどうか。「6時間会社内にいてくれさえすればそれでいい」「余分は仕事はせずに単純作業だけやればいい」という障害者雇用が多く存在しています。会社は法定雇用率の為に雇わなければ罰金がありますし、多く雇えば報酬も有ります。
上記のような状態では障害者自身の承認欲求は会社においてはないと言えます。
健常者の世界は承認欲求が概ね満たされ、会社では自己実現欲求(やりたいことを仕事にしよう!という流れ)に向かってキラキラと向かっています。
もちろんまだ向かっている段階なのでそこに様々な問題もありますね。
障害者雇用においては承認欲求が満たされるようまずは整えていくべきなのではないでしょうか。
「私はこの会社に必要とされている」
「自分の意見が尊重されて働くことができている」
というような、障害者雇用の量を増やすことは引き続き社会として努力を重ねていくと同時に、障害者雇用に質を上げていく段階にあるのではないでしょうか。
障害者雇用に質が上がることで、障害者雇用の量も引っ張り上げられるように伸びてくるように思います。
その為には、自己実現欲求に向かって向かって走り抜けている障害者の当事者リーダーを育成していくべきだと思います。
パラリンピックなどのスポーツにおける一流のアスリートがいるように、ビジネスにおいてもエリートビジネスマンが輝いて働いている環境を作り出し、自分にもできるかもしれないと思わせるような。
僕がこれからやろうとしている会社はそういうものでありたいと考えています。
まずはコーヒーという手段で当事者リーダーを輩出すること。
コーヒーには淹れるだけでなく様々な仕事があります。
農園、輸入、品質管理、焙煎、商品化、経営、接客販売、、、
それぞれの分野に得意なことで活躍する障害当事者を育成し、その後に本当に自分がやりたいことが見えてきたらそこに向かって進む背中をバックアップしていきたいです。まずは承認欲求が満たされるような社会を。
そして、僕が目指す「だれもが夢を追いかけることができるように」という理念は自己実現欲求に当てはまると言えます。
楽しいことで社会にインパクトを与えちゃいましょう