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ドミニカ共和国旅行記(コーヒー農園探索)

3/6~3/11でドミニカ共和国に視察へ。

画像1ドミニカ共和国の入国審査前の看板。
「ドミニカ共和国の鳥」と書いてある。

日本時間で3/6の11時ごろに出国をし、アメリカを経由すること約25時間...
ドミニカ共和国時間で3/6の22時ごろにやっと入国できました。

日本とドミニカ共和国の時差は13時間あり、日本のが早いことからドミニカ共和国に向かえば向かうほどタイムスリップしていきつつ時間は進む?というなんともややこしい...

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深夜なのでとりあえずバーガーキングで腹ごしらえし、お金をドミニカペソに変えて、タクシーで30分~40分ほどかけて首都のホテルまで。のんびり夜の街を見ながら...と思ってたのに、、、

運転が超怖い。譲り合いの精神?そんなものはない。

首都のサントドミンゴへの道は1日中どの時間でも混んでいるとのことで、
深夜0時辺りでも大渋滞を起こしている。
3車線ある道はいつの間にか5車線になってて白線の意味は全くない。

僕たちが乗っているタクシーの運ちゃんもゴリゴリに幅寄せしてゴリゴリに車線変更を繰り返す。威嚇しながら走る。

ドミニカ共和国に着いて1時間後には交通事故で現場検証中の車を見ました。(自分たちのタクシーじゃなくてよかった...)

なんとか無事にホテルへ着いたのもつかの間、チェックインにちょっと一苦労。ドミニカ共和国はスペイン語圏であり英語すらもあんまり通じないことが多いので、翻訳アプリを使いまくってやっとチェックイン完了。
(初めに案内された部屋が臭くてチェンジしたのはまた別の話...)

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普通に日本円で1泊7000円ぐらいのホテルなので綺麗です。

この日はそのまま寝て、次の日は朝8時半から首都の外れにあるコーヒー工場の見学、そしてそこから移動してお待ちかねのコーヒー農園視察。

ワクワクを胸に眠りについた。

起きたらまずは朝食!ホテル内にあるビュッフェスタイルの朝食です。

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ソーセージやハム、ハッシュポテトやパンなどを食す。ドミニカ共和国で収穫されたコーヒーもある。大満足。

ドミニカ人はスタイルがとてもよく、ボンッキュッボンにくるんとしたまつ毛が特徴的でした。そんなことを考えていたらホテルを出る時間なので準備。

向かった先は Zona Franca de hato nuevo というフリーゾーンエリアホセさんの工場

首都のサントドミンゴから車でおよそ1時間程度。
工場が並ぶ地域の一角にホセさんという方が代表で運営しているコーヒー工場、企業がある。

画像6上記の写真の向かって左がホセさん。右は僕です。

ホセさんはドミニカ共和国のコーヒー豆を仕入れて工場で加工、ラッピングなどをして販売している。コツコツと実績を積み上げて社員を雇うこともできているそうだ。

画像7レトロな焙煎機。今も焙煎量に応じて使っているとのこと。
画像4一気に大量焙煎する時はこちらのマシンで。大きすぎる…
画像4この青いマシンは精製マシン(コーヒーチェリーの果肉を剥いて洗う)
このマシンが終わった後のコーヒー豆が生豆と呼ばれる焙煎前の豆

ホセさんは福祉精神も強く持っている方で、牢屋で産まれた子どもを保護して育てるという取り組みもしている。この工場でも保護した子どもがそのまま働いていて、育ての親と言える関係性なのだろうか。とても仲がいい。

画像4実際に焙煎している風景。これだけ焙煎機が大きいと迫力がある。
画像5社長自らコーヒーを振舞ってくれるホセさん
エスプレッソマシンがとても古い型なのに綺麗にしてあって尊敬。
画像4僕が日本でバリスタやってると知って「バリスタ先生」と呼ばれた結果
コーヒーを淹れることに...

ホセさんとの話の中で、「ドミニカ共和国のコーヒー農園を活用して障害者雇用を生み出したい」という僕たちの提案をしてみたところ、

「なぜ農園なの?田舎だよ」
「農園じゃなくて首都からも近い工場の方が適していると思うよ」
という当然の疑問点が。

首都から2時間かけて通勤するなんて無理ですし、障害者が山で働くのはどこまで出来る事なのか...と考えると難点しかありません。

ただ、僕たちの夢は
「コーヒーの農園~販売までの流れの全てに障害者雇用・支援を入れること」

日本での飲食文化の流れは数年前から
〝生産者の顔が見えること”
〝生産から販売までの流れに透明性を出すこと” 
〝小規模農家を企業がバックアップして再建すること”
という流れに変わってきている。

それはコーヒーも同じで、
・トレサビリティ(透明性)
・サステナビリティ(持続可能性)
・From seed to cup(種からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していること)

上記の3つが揃って初めて美味しいコーヒーの基準として評価されることができる。

だからこそ、生産の場から僕たちは関わりたいという想いがあります。

更に障害者雇用という面では健常者側ができないと決めつけてやらせないのではなく、障害者自身のやってみたいという気持ちをどれだけくみ取り出来る事を見つけるか...だと僕は思います。

確かにできないことはできないかもしれない。
でも障害者という言葉の前に、1人の人間としてやってみたいという好奇心と夢・目標を「障害者だから」という理由で跳ねのけるのはどうだろう?

やってみたらもしかしたら、作業の一部はすごい得意な才能を発揮できるかもしれない。

ただ、上記は日本のようにある程度障害者雇用が進んで承認欲求自己実現欲求を目指す段階だからで、ドミニカ共和国では30年前40年前の日本を想定する必要があります。安全欲求社会的欲求です。

「障害者が身内にいると知られたくない」
「障害者は家から出してはいけない」
「障害者は健常者の邪魔になる」

当たり前にご飯が食べられることや家族や社会に認められて働いてお金を稼ぐことができること。日本では当たり前になったこの仕組みをまずはドミニカ共和国で作らなければいけません。

その1つのロールモデルとして、コーヒーが使えないだろうか...と考えています。手段はコーヒー以外にあるかもしれませんが、世界的にもドミニカ共和国的にも大きい存在であるコーヒーで。

話が少し脱線しました。
次回はコーヒー農園でのことを書きます。


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